2016年05月11日

日本会議『日本会議の研究』出版停止要求

 保守系団体の日本会議が、新書「日本会議の研究」の出版を停止するよう求める文書を、刊行元の扶桑社(東京都)に送っていたことが10日、分かった。関係者によると、日本会議は本の内容が事実に反すると主張している。

 日本会議などによると、文書は4月28日にファクスで送付。差出人は日本会議の椛島有三事務総長で、扶桑社の社長宛てだった。文書の内容について、扶桑社は「コメントできない」、日本会議は「詳細は扶桑社の回答を待ってから明らかにしたい」としている。

 著者で著述家の菅野完さんは「私は文献や聞き取りで調べた事実を書いた」と話している。

 「日本会議の研究」は、特定の宗教団体と日本会議の関係を探る内容で、安倍晋三政権による改憲に向けた動きを批判している。インターネット上での連載を基に4月下旬に出版した。発行部数は初版が8千部で、扶桑社は発売前に3千部の増刷を決定。各書店でベストセラーランキングの上位に入っている。(産経新聞、2016.5.10)


 私もこのニュースで初めてこの本を知りました。揉めれば揉めるほど宣伝になってしまうので余計売れると思います。





<参照>
日刊ゲンダイ 「日本会議は中身空っぽ」 異色の著述家・菅野完氏が解明
産経新聞 舞の海氏が新説「日本人力士の“甘さ”は前文に起因する」「反省しすぎて土俵際…」
ウィキペディア 日本会議
posted by リュウノスケ at 22:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年08月04日

上西小百合衆院議員フォト自叙伝発売

 衆院本会議欠席をめぐる問題で4月に維新の党を除名された無所属の上西小百合衆院議員(32)が、フォト自叙伝「小百合」(双葉社)を18日に発売する。

 撮り下ろした写真50点と、過去の恋愛まで赤裸々に明かす内容。2001年に小泉純一郎首相(当時)が写真集を発売しているが、これは報道写真家が撮りためたもの。現職国会議員が自らフォト自叙伝を出版するのは、憲政史上初めてだ。

 双葉社からオファーを受け「顔から火が出るほど恥ずかしいですが、自分に貼られたいわれのないレッテルをはがすためには、素顔の私の全てを知ってもらいたい」と決意。炭水化物制限など1カ月間ダイエットして撮影。透け透けワンピースでプールに入る色っぽいカットや、うなじを見せた浴衣、胸の谷間くっきりの姿など、グラビアタレント顔負けのセクシーショットを披露している。

 半生についても告白。タイトルにもなっている「小百合」は、母親が女優・吉永小百合(70)のように賢くきれいな女性になってほしいと名付けたもの。カラオケで安室奈美恵(37)の曲を歌う“アムラー”で、中学時代にはルーズソックスをはいて通学していた。神戸女学院大やOL時代の恋愛についても明かしている。関係者によると、好きな男性のタイプとしてSMAPの中居正広(42)の名前を挙げたという。

 自叙伝では、3月に2015年度予算案を採決する衆院本会議を体調不良を理由に欠席しながら、前夜に飲食店で会食したことについて事情を説明。直後に男性秘書と不倫旅行したと報じられた件にも触れている。政治家としては、今後もシングルマザー対策に取り組んでいくという。双葉社の渡辺拓滋編集局部長は「政治家の本質が問われる中で、政治家という職業をもう一度考える一石を投じる本になってくれれば」と企画意図を説明した。

 ◆上西 小百合(うえにし・さゆり)1983年(昭58)4月30日、大阪府生まれ。損保会社勤務などを経て、2012年に維新政治塾に参加。同年と昨年の衆院選大阪7区に出馬し敗れたが、いずれも比例代表近畿ブロックで復活当選。現在2期目。

 ▼政治評論家浅川博忠氏 国会会期中、しかも安全保障関連法案の審議中に、タレント気取りで写真集を出版するとはただただあきれるばかり。際どいショットもあり、品格を求められる国会議員としてはありえない。維新の党から除名された上、自身の政治信条だった大阪都構想も廃案になり、タガがはずれてしまったようだ。本人も無所属のままでは次の選挙で当選できないと分かっており、タレントに転身するための準備としか思えない。(スポニチ、2015.8.3)


 フリーアナウンサーの古瀬絵理(37)が8月1日に放送された日本テレビ系「有吉反省会」に出演し、自身の巨乳「スイカップ」をいかして仕事をしていきたいと告白した。

 古瀬は、2000年にNHK山形放送局に契約キャスターとして入局。2003年頃から、自身のIカップの胸に注目が集まり、「スイカップ」の愛称とともに一躍有名になった。

 番組内では、フリーアナウンサーに転身した2004年頃は「スイカップ」について話を振られたりするのが嫌だったと告白。活動拠点を東京に移して初めての記者会見で、芸能記者が写真撮影のためにスイカを用意していたことに「いりません!持ち帰ってください!」と言ってしまったというエピソードを披露し、「どうしてあの時、笑顔で『ありがとうございます!でも一個たりない』とか、そういう(コメント)が言えなかったんだろう」と反省した。

 今はHカップからIカップに進化した巨乳をいかして活躍したいと発言。谷間を見せながらニュースを読み上げる「谷間ニュース」のデモンストレーションを行ったり、富山県入善町のスイカPR大使の仕事をノーギャラで務めるなど、その大きな胸と谷間を自らアピールし、好感を得ていた。(日刊スポーツ、2015.8.2)


 「人の下積みになれ」と説く母への反撥もあり、2年半に及ぶ米国留学時代には学校の成績に大変こだわる面があったことを自ら認め、これを「一番病」と名付けて自己批判している。鶴見によると、この「一番病」を攻撃することが長らく自らの戦略となり、物を書いていく源泉になっていたという。その結果として大衆文化に着目し、大衆文化の表現形式として漫画を重視し、漫画評論の先駆けの一人となった。漫画の中では山上たつひこの『がきデカ』を高く評価し、「あの『がきデカ』というのがみんなに読まれているうちは、ああ、日本人にはこういう人がいるんだな、日本ってこんなんだなという自画像をもっているうちは、まだまだ安全だと思っているんですよ。「正義のために戦え」とか、「聖戦」とかいうふうにして戦争の態勢をつくるところまでにはまだ一歩あるなという感じがするのです」「こういうふうに金とセックスだけを追い求める人間が活躍するわけでしょう。ああ、日本人はこうなんだな、こういう人間がたくさんいるんだなと思って大人になることがいいんです。日本人は神の子で、万邦無比の国体なんだと思って海外に出ていったら困るんですよ。『がきデカ』を読んでいれば、ちがった人間になるんじゃないかという希望をもっています」と述べている。(ウィキペディア 鶴見俊輔 エピソード)


 サンズの野田会長が「カメラマンが上手い」と評していたようにほぼ別人にしか見えないこのフォト自叙伝。個人的には「現役代議士がエロに挑戦」というのは望むところですが、この程度のぬるい内容では買うことはできません。タレント時代の蓮舫を見習ってもらいたい。

 誰もが思っているように上西議員に3期目はないでしょう。古瀬絵理の轍を踏まず稼げるときに稼げばいいんじゃないでしょうか。


 <小倉智昭、上西議員のセクシー写真集発売に呆れ>
 衆議院本会議の“ズル休み”騒動などで維新の党と大阪維新の会から除名処分を受けた“浪速のエリカ様”こと無所属の上西小百合衆院議員(32)がフォト自叙伝「小百合」(18日発売、双葉社)を出版することについて、フリーアナウンサーの小倉智昭(68)が「なんでこういうもん出すかね」と呆れた。

 同書で上西議員は胸の谷間を強調したセクシーショットなども披露。過去の恋愛や不倫騒動にも言及しているという。

 4日放送のフジテレビ系「とくダネ!」で同書について触れた小倉キャスターは、「何を思ったのか写真集を出す、と」と呆れ気味に紹介。「時期というものを考えて。衆議院は通過しましたけど、安保法制でこれだけ世の中、議会を注目してる。そういう時になんでこういうもん出すかね」と苦言を呈し、「政治資金でまとめ買いしたりしないですよね」と釘をさした。

 また、維新の党の柿沢未途幹事長は同書について「バカのやることは知りません。バカのやることですから」とバッサリと切り捨てた。(日刊スポーツ、2015.8.4)





<参照>
ウィキペディア 上西小百合
週刊実話 上西小百合 極秘入手! 現役国会議員初のパイパン「懺悔ヌード」
posted by リュウノスケ at 00:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月11日

神戸連続児童殺傷事件加害男性手記出版

 神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)が「元少年A」の筆名で手記を書き、「絶歌」の書名で10日に発売された。

 同書は太田出版(東京都新宿区)が発行し、約300ページ。加害男性は同書で事件前後の心境や社会復帰後の状況などを記し、最後に「被害者のご家族の皆様へ」として謝罪の言葉を述べている。

 太田出版の岡聡社長によると、今年3月上旬、加害男性が「原稿を見てください」と同社を訪れ、原稿を渡した。以後、社内で出版の是非について検討してきたという。岡社長は「少年犯罪について本人の心境を当事者が語るケースは皆無に近い。全体を読んで事件について考えるきっかけになれば」と話した。

 出版を受け、殺害された土師淳君=当時(11)=の父守さん(59)は「私たちの思いを踏みにじるもの。文字だけの謝罪であり、遺族に対して悪いことをしたという気持ちが無い」とし、出版中止と本の回収を求めるコメントを弁護士を通じて出した。

 当時14歳だった男性は97年2月から5月にかけ、小学生計5人を相次いで襲撃。小4女児と小6の土師君を殺害し、3人に重軽傷を負わせた。事件は刑事罰対象年齢を16歳から14歳に引き下げる少年法改正のきっかけとなった。(時事通信、2015.6.10)


 神戸の連続児童殺傷事件で殺害された土師淳君(当時11歳)の父守さん(59)のコメント全文は次の通り。

 加害男性が手記を出すということは、本日の報道で知りました。

 彼に大事な子供の命を奪われた遺族としては、以前から、彼がメディアに出すようなことはしてほしくないと伝えていましたが、私たちの思いは完全に無視されてしまいました。なぜ、このようにさらに私たちを苦しめることをしようとするのか、全く理解できません。

 先月、送られてきた彼からの手紙を読んで、彼なりに分析した結果をつづってもらえたことで、私たちとしては、これ以上はもういいのではないかと考えていました。

 しかし、今回の手記出版は、そのような私たちの思いを踏みにじるものでした。結局、文字だけの謝罪であり、遺族に対して悪いことをしたという気持ちがないことが、今回の件でよく理解できました。

 もし、少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしいと思っています。(共同、毎日新聞、2015.6.10)


 神戸市須磨区で1997年に起きた連続児童殺傷事件の加害男性(32)が手記を出版したことを受け、小学4年の山下彩花ちゃん=当時(10)=を殺害された母親の京子さん(59)が神戸新聞社にコメントを寄せた。全文は次の通り。

 神戸連続児童殺傷事件の加害男性が手記を出版するとのことを、今日の朝、新聞社からの電話で知り驚いています。

 何事にも順序というものがあり、本来なら当事者である私たち遺族や被害者が最初に知るべき重要な事柄が、このように間接的な形で知らされたことは非常に残念に思います。

 もちろん、私の手元には現時点で手記も手紙も届いてはいません。

 情報によると、手記には「精神鑑定でも、医療少年院で受けたカウンセリングでも、ついに誰にも打ち明けることができず、20年もの間心の金庫にしまい込んできた」と自身の精神状況を振り返るところや、罪と向き合う姿がつづられているようです。

 「自分の物語を自分の言葉で書いてみたい衝動に駆られた」というのが加害男性自身の出版の動機だとすれば、贖罪(しょくざい)とは少し違う気がします。自分の物語を自分の言葉で書きたかったのなら、日記のような形で記し自分の手元に残せば済む話です。

 毎年、彩花の命日に届く加害男性からの手紙を読むたびに、「年に1度のイベントのような手紙ではなく、事件や彩花に関して湧き上がってきた思いを、その都度文字に残して、メモ書きでもいいから書きためたものを送ってほしい」とメディアを通して何度も発信したメッセージが届いていなかったのかと思うと複雑な気持ちになります。何のために手記を出版したのかという彼の本当の動機が知りたいです。(神戸新聞、2015.6.10)


 太田出版といえば『完全自殺マニュアル』。そして今回の手記の題名は『絶歌』。遺書代わりの出版なのかもしれませんが、人の不幸で金儲けすれば社会的批判は免れないでしょう。


<参照>
Amazon.co.jp 絶歌
ウィキペディア 神戸連続児童殺傷事件
ウィキペディア 太田出版
posted by リュウノスケ at 00:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月11日

『イスラム・ヘイトか、風刺か』について

 仏週刊新聞「シャルリー・エブド」などに載った風刺画をまとめた本を、東京の出版社「第三書館」が10日発行した。題名は「イスラム・ヘイトか、風刺か」。その名の通り、出版への評価は分かれる。絵にはモザイクがかけられたが、イスラム教徒の反発などもあり、発売に至るまで書店や寄稿した人の対応は揺れた。

 ■注文販売のみの書店も

 東京都内のある書店は計8冊を仕入れ、入り口付近の新刊コーナーに並べた。

 手に取り1冊買い求めた私立大1年の女子学生(21)は「品のない絵だと思ったが、知ることを目的にまとめて出版することには意味がある」。一方、都内の金融業の男性(50)は本のことは報道で知っていたが買わなかった。海外でイスラム教徒と仕事をした経験もあるというが「『イスラム国』は日本人を標的にすると言っている。関わりたくない」と話した。

 第三書館にはこれまでに約500店から3千冊の注文が入ったという。書店側には慎重な対応が目立つ。

 出版取り次ぎ大手の日販やトーハンは、過去の取引実績から注文がなくても書店に本を届ける委託販売ではなく書店側の注文を受けて本を卸す方法をとった。値段が高い本や専門性の高い本で多く使われる手法という。取材に対しトーハンは「書店側に迷惑がかかる可能性があるので配慮した」、日販は「書店との話し合いの中で判断した」とそれぞれ答えた。

 大手書店では、三省堂(約35店舗)はイスラム教徒への配慮などから店頭には置かない。だが既に客から注文があり、今後も注文販売はするという。丸善ジュンク堂書店(約85店舗)は「選択肢を提供するのが書店の使命。販売自粛の指示はせず、各店舗の判断に任せる」。取次会社に注文するかどうか、店頭に並べるか否かなどの対応を本部では決めなかった。10日時点で注文した店舗でも本は入荷できていないという。一方、八重洲ブックセンター(13店舗)は注文販売もしないといい、「販売してお客様に何かあってはいけない」と安全面への配慮を理由に挙げた。本はネット通販「アマゾン」などでも取り扱うという。(朝日新聞、2015.2.11)


 イスラム過激派のテロの標的となったフランスの週刊紙が掲載した風刺画を収録した本が10日、出版された。「ヘイト(憎悪表現)を考える材料に」とする出版社の主張に対し、国内のイスラム教徒は「ただの侮辱だ」と反発。過激派によるテロの脅威も現実味を帯びる中、イスラム世界の対日感情への影響を気遣う声も広がり始めた。

 ▽議論の材料

 書籍は第三書館(東京都新宿区)が出版した「イスラム・ヘイトか、風刺か」。今年1月、イスラム過激派の襲撃を受け、編集長らが殺害された仏紙シャルリエブドが載せた預言者の風刺画のほか、イスラエルを皮肉った絵など48点が掲載されている。

 「ウイットもユーモアもなく、ただのヘイトではないか」

 第三書館の 北川明 社長(71)は仏紙の風刺画には批判的だが「表現をめぐる議論の材料として風刺画がないと話にならない」と考えて出版に踏み切った。

 「日本では『嫌韓本』が出版されている。これは表現の自由なのか、ヘイトなのか。日本人も考えるべき問題で、そのきっかけにしたい」(北川氏)

 ▽火に油

 出版に際しては、預言者ムハンマドの顔にぼかしを入れ「イスラム系読者に気を使った。侮辱するつもりはない」(同氏)というが、在日パキスタン人協会のフセイーン・ハーン会長(82)は「風刺画を載せることはイスラム教すべてに対する侮辱」と反発。「感情的になってしまう材料を出さないでほしい。人を傷つけていい自由はないはずだ」と訴える。

 出版をめぐる動きは警視庁も注視している。折しも、中東の過激派組織「イスラム国」が日本人も標的にするとの声明を出したばかり。幹部の一人は「表現の自由は分かるが、タイミングが悪すぎる。火に油を注ぐだけじゃないか」と嘆息する。

 インドネシアやマレーシアなどイスラム教徒の多い親日国からの反発も招きかねず、公安関係者は「イスラム世界と日本の亀裂につながりかねない」と懸念を示す。

 ▽及び腰

 初版は3千部だが「取次の配本がなく店頭には置かない」(紀伊国屋書店)「要望があれば取り寄せるが、店には置かない」(三省堂書店)との声が相次ぎ、店頭に並ぶ例は少なそうだ。イスラム教徒への配慮に加え、トラブルが心配だとの声もあった。

 別の大型書店の担当者は「お客さまの安全を保証できない事態が起きかねず、取り扱わない。注文にも応じない」とした上で「売っても売らなくても批判がある。『置かない』という書店が多いのでは」と語った。

 「書店を通して広く売るべきかは議論が分かれるだろうが、何がイスラム教徒を傷つけたのか、考える材料を提供することは必要だ」。月刊誌「創」の 篠田博之編集長はそう話し「『表現の自由』をどう考えるか、この機に議論を深めるべきだ」と指摘している。(共同通信、2015.2.11)


 第三書館(だいさんしょかん)は東京都新宿区大久保にある出版社。『交番のウラは闇』『ケーサツの横はドブ』(どちらも1987)などの警察批判本・暴露本シリーズや「ザ・殺人術」といった戦闘テクニック書など、アナーキー、サブカルチャー、左翼系、反体制・反天皇制などのテーマについての本を出版している。

 また『大活字版 ザ・龍之介―全小説全一冊』、『ザ・漱石』、『ザ・花田清輝』、『ザ・シェークスピア―全戯曲(全原文+全訳)全一冊』などの「ザ」シリーズ、『ザ・俳句歳時記』(監修:有馬朗人・金子兜太・廣瀬直人)、『ザ俳句10万人歳時記』(監修:有馬朗人・宇多喜代子・金子兜太・廣瀬直人、編集:松田ひろむ)などの文芸書など多様な出版をしている。 代表取締役は北川明。(ウィキペディア 第三書館)


 第三書館の本を真面目に語るだけ時間と労力のムダなんじゃないでしょうか。イスラム教徒を傷つけ、日本人を危険に晒す北川明の態度は批判されるべきです。


<参照>
ウィキペディア 第三書館
posted by リュウノスケ at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年12月12日

トマ・ピケティ『21世紀の資本』

 フランスの経済学者でパリ経済学校教授のトマ・ピケティ氏(43)の著作『21世紀の資本』の邦訳版が8日、みすず書房から発売された。緻密な統計分析をもとに、先進国で広がる経済的格差を「資本主義の宿命」と説いて世界的ベストセラーとなった話題作。国内出版界でも“ピケティ・ブーム”が到来しそうだ。

 原著は2013年にフランス語で刊行。今年4月に英語版が発売されると、ノーベル経済学賞を受賞したポール・クルーグマン米プリンストン大教授が「この10年で最も重要な経済学書」と高く評価するなど反響を呼び、米国で50万部以上の大ベストセラーとなった。同書の結論として導かれる富裕層への累進課税強化などをめぐって、米国の経済学者の間では論争が巻き起こっている。

 同書を担当したみすず書房の中林久志さんは「当初は来年の刊行を予定していたが、米国での反響を受けて予定を繰り上げた」という。来年1月に日本にピケティ氏を招き、講演会やシンポジウムを開く。

 邦訳版に連動し、解説本など関連本も発売される。東洋経済新報社は今月、『日本人のためのピケティ入門』(池田信夫著)を刊行。日経BP社は、来年1月にピケティ氏の時論を翻訳した『トマ・ピケティの新・資本論』を出版する予定だ。

 各書店でもフェアが相次いでいる。東京都中央区の八重洲ブックセンター本店では、発売に合わせ2階経済書コーナーに特設ワゴンを設置。A5判728ページ(5500円+税)の大著ながら、すでに約40冊を販売。同店担当者は「高額で難解な本としては、好調な売れ行き」と話している。(磨井慎吾)

 ◇                  

 ■経済成長率よりも上回る資本収益率 行き過ぎには施策を

 米国で一世を風靡(ふうび)し、経済書としては異例の大ヒットとなったトマ・ピケティ氏の『21世紀の資本』。一足早く刊行した英語版が共感を得たのは、米国の格差が「第一次世界大戦前の欧州並み」(ピケティ氏)に拡大したためだ。教育費用が高額な米国では、世代を超えた身分の固定化が進み、中低所得者層の平均収入が低下基調にある。

 同書は、資本主義が勃興した18世紀以来の「所得と富の分配史」。30人以上の専門家と手分けしてデータを集め、米国が信奉する資本主義が陥る「宿命」を説いた。

資本収益率が国民経済の成長率を上回るため、所得と富が一部の上位の層に集中して、格差は拡大する−という分析が同書の柱をなす。カール・マルクスほど悲観的には見ていないが、資本主義の将来に対する懐疑論である。

 詳しくはこうだ。生産インフラの高度化で、資本に対する労働の相対価値が低下した。だが、成長率以上に高い資本収益率が求められるため、富の物差しである資本と所得が資本家に集中したまま。「経済拡大以上に資本家の取り分が高まる構図だ」(ピケティ氏)

 とはいえ、ピケティ氏は資本市場がもたらす効率的な資源配分機能やある程度の格差を肯定的に見る。資本主義を超える社会制度を提案したわけでもない。

 ピケティ氏はフランス左派では「経済保守」で、週間労働時間の上限設定にも反対した。資本主義そのものを否定したわけではなく、あくまでも「行き過ぎ」を修正するために施策を求めたまでだ。

 ピケティ氏は講演のためニューヨークを何回か訪問したが、会場は芸能コンサートのような熱気であふれていた。その人気にあやかって「大きな政府」を正当化する学者やメディアが米国で増えている。(ニューヨーク 松浦肇)

 ◇                   

 【プロフィル】Thomas Piketty

 トマ・ピケティ 1971年、フランス・クリシー生まれ。仏社会科学高等研究院(EHESS)および英ロンドン経済学校で博士号を取得。米マサチューセッツ工科大、EHESSなどで教職に就き、2007年からパリ経済学校教授。経済的格差についての研究で知られる。『21世紀の資本』は欧米のほか、中国や韓国でも発売されている。(産経新聞、2014.12.10)


 原油価格が急激に下落している。世界的に需要よりも生産量が上回り、供給過剰との見方が強まっているためだ。米国の原油先物相場では10日、1バレル=60ドル台と5年5カ月ぶりの安値をつけ、1年前より4割近くも落ち込んでいる。日本の家庭や景気にはどんな影響があるのだろうか。 (大森準、吉田通夫)

 Q 原油の価格が下がっているのはなぜ。

 A 産油国が、世界が必要とする量より多くの原油を供給しているからだよ。いま多くの国の経済活動は停滞気味だから、ガソリンや燃油の消費は増えていない。それでも世界の原油生産の四割を占める石油輸出国機構(OPEC)は先月二十七日に減産を見送ったから、原油がだぶつくと思われているんだ。

 Q なぜOPECは減産を見送ったの。

 A OPECは中東や南米などの産油国十二カ国でつくる組織。中には減産を呼びかけた国もあったが、サウジアラビアが見送りを主張した。最も原油を使う米国は、数年前から「シェールオイル」と呼ばれる新たな石油を採掘できるようになった。米国がこのままシェールオイルを増産し続けるとOPECの脅威になると考え、原油価格を下げることでシェールオイルの採掘を採算割れに追いこみ、開発を抑えようとしたのではないかという見方もある。

 Q いつまで原油安は続くんだろう。

 A 原油の値崩れは産油国にとっては利益が目減りすることになるわけだから、どこまで安値競争を続けるのかが注目されている。「一五年半ばまでに一バレル=四〇ドル程度まで下がる可能性はある」(SMBC日興証券の嶋津洋樹氏)という見方や、「一年ももたずにOPECが減産を決めるのでは」(第一生命経済研究所の西浜徹氏)という観測もある。

 Q 日本には、どんな影響があるの。

 A 分かりやすいのはガソリン。今年七月ごろまで高かったけど、今月八日には一リットル当たり一五五・三円と一年五カ月ぶりの水準になった。原油が安くなると火力発電の費用も下がるので、電気料金の低下も期待できる。燃料費が安くなって運送や航空業界などにとっては追い風だ。ただ、原油価格が下がったといっても、米ドルでの話。日本は輸入する時に円に換算して支払うから、円安が進んでいる現状では安値の恩恵が小さくなってしまっている。(東京新聞、2014.12.12)


 自民党大勝でアベノミクスが承認された形となるのは確実な情勢の衆院選挙。物価がそれほど上がっていない時点で選挙に踏み切ったのは得策であって、円安と来年後半から始まるであろう原油高でかなりの「(景気回復とは無関係な)悪いインフレ」が始まり格差が広がると思います。2015年はこの本を中心に日本の論壇でも議論が交わされるでしょう。





<参照>
ウィキペディア トマ・ピケティ
posted by リュウノスケ at 23:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする