2017年05月23日

大坂正明逮捕?

 1971年に東京・渋谷で沖縄返還協定の批准に反対する過激派のデモで、警察官1人が死亡した「渋谷暴動事件」で、殺人容疑で指名手配されている中核派の活動家とみられる男を、大阪府警が別の事件の公務執行妨害容疑で逮捕していることが、捜査関係者への取材でわかった。

 捜査関係者によると、指名手配されていたのは大坂正明容疑者(67)。大坂容疑者は約45年間逃亡中で、顔や体の特徴が似ているという。府警は今後、DNA型鑑定をするなどして、身元の確認を慎重に進める。

 府警が今月、広島県内にいた中核派の非公然活動家の男を有印私文書偽造・同行使などの容疑で逮捕した際、同じ場所に大坂容疑者とみられる男がいたという。府警の調べに対し、黙秘しているという。

 渋谷暴動は、71年11月14日、国鉄(当時)渋谷駅周辺で、沖縄返還協定の批准に反対する過激派の学生ら約400人が機動隊と衝突。派出所や警備中の警察官を火炎瓶や鉄パイプで襲撃し、新潟県警から派遣されていた中村恒雄巡査(当時21、殉職後に警部補に昇任)が死亡した。「共産主義国家を目指す革命を実現するには暴力も必要だ」と主張する中核派のメンバー6人が殺人容疑で逮捕されて実刑判決を受け、大坂容疑者が指名手配されていた。(朝日新聞、2017.5.22)


 大阪府警が公務執行妨害容疑で逮捕した男が、1971年に米軍駐留を認めた沖縄返還協定を巡り、暴徒化した学生らに警察官が殺害された渋谷暴動事件で、殺人などの疑いで指名手配されている過激派「中核派」の大坂正明容疑者(67)とみられることが22日、捜査関係者への取材で分かった。

 大坂容疑者は72年に指名手配されてから生死を含めた動向が分からなかった。

 捜査関係者によると、府警が18日、広島県内にある中核派の関係先を家宅捜索し、大坂容疑者とみられる男を逮捕した。男は黙秘している。警察当局は容姿などから大坂容疑者とみており、本人かどうか慎重に確認を進めている。

 渋谷暴動事件では、精神疾患を理由に共犯の奥深山幸男被告の公判が81年から停止中だったため、当時の殺人罪の公訴時効期間だった15年が過ぎた86年になっても大坂容疑者の時効は成立しなかった。奥深山被告は今年2月、入院先の病院で死亡した。

 警察当局によると、大坂容疑者は71年11月14日、中核派の活動家として東京・渋谷のデモに参加、警備に派遣されていた新潟県警の巡査=当時(21)=を仲間と一緒に火炎瓶などで襲い、殺害した疑いが持たれている。

 警察庁は昨年、逮捕につながる情報提供者に最高300万円の公的懸賞金(捜査特別報奨金)を支払うことを決めた。期間は昨年11月1日〜来年10月31日。

 ◇渋谷暴動事件 1971年11月14日、米軍駐留を認めた沖縄返還協定の調印に反対する学生らのデモ隊が暴徒化し、東京・渋谷で機動隊や派出所を火炎瓶や鉄パイプで襲撃した。警備に派遣されていた新潟県警の巡査=当時(21)=が大やけどを負い死亡、同県警の警察官3人も重傷を負った。警視庁は中核派幹部らの犯行と断定。当時、千葉工業大の学生だった大坂正明容疑者(67)は逃走し、72年に指名手配された。(スポニチ、2017.5.22)


 大阪府警が先週、広島県内で過激派「中核派」の関係先を捜索して男2人を公務執行妨害などの疑いで逮捕し、警察はこのうちの1人が、顔や体の特徴などから昭和46年に東京・渋谷で、警察官を殺害したとして指名手配されている男と見て、確認を進めています。

 捜査関係者によりますと、大阪府警は今月18日に過激派「中核派」の広島県内の関係先を捜索し、部屋にいた男2人を公務執行妨害などの疑いで逮捕しました。

 警察は、このうちの1人が顔や体の特徴などから、昭和46年11月、暴徒化した仲間らと東京・渋谷区の派出所などを襲い新潟県警から応援に来ていた当時21歳の警察官を鉄パイプで殴ったり、火炎瓶を投げつけたりして殺害したなどとして、警視庁に殺人などの疑いで指名手配されている大坂正明容疑者(67)と見ているということです。

 警視庁は、大坂容疑者が組織的な支援を受けながら逃亡を続けていると見て全国に指名手配するとともに、最高で300万円の懸賞金をかけるなどして行方を捜査していました。捜査関係者によりますと、男は黙秘しているということですが、警察はDNA鑑定を行って最終的な身元の確認を進め、身元が確認できれば、警視庁は殺人などの疑いで逮捕する方針です。(NHK、2017.5.22)


<参照>
ウィキペディア 渋谷暴動事件
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2017年02月26日

金正男暗殺事件 その2

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア警察は24日、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたとの暫定結果を発表した。液体を素手で正男氏の顔に塗りつけたとされる実行犯2人は死に至らず、正男氏も襲撃直後は自力歩行していたことから、2人が別々の物質を正男氏の顔面で混ぜ合わせたり、死に至るまでの時間を調整する“ブレンド”を施した可能性が指摘されている。

 マレーシア警察のカリド長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、毒殺が確実になった。発表によると、マレーシア政府の化学兵器分析センターが検査を実施。目の粘膜や顔から採取した試料からVXが検出された。

 VXは人の神経伝達機能に障害を与えて死に至らせる猛毒。オウム真理教による殺人、殺人未遂事件で使われたことで知られる。

 警察の調べでは、13日にクアラルンプール国際空港で正男氏を襲撃した女2人は、正男氏の顔に素手で液体を塗りつけたとされ、直後に手を洗ったことが確認された。共同電によると、2人は犯行後、手に痛みが残り頭痛がしたと供述しており、長官は24日、少なくとも1人がVXによる嘔吐(おうと)の症状を呈していたと明らかにした。

 警察によると、まず、正男氏の正面から近づいたインドネシア人の女が、次に背後からベトナム人の女が正男氏の顔に液体をなすりつけた。専門家は、2人が別々の物質を手にしていた可能性を指摘。個別では毒性が発揮されない物質を正男氏の顔の表面で混ぜ合わせることで、VXを完成させたとの見方だ。

 正男氏が少なくとも十数分は自力歩行していた点に注目する専門家も。元陸上自衛隊化学学校副校長の浜田昌彦氏は、純度の高いVXであれば5ミリグラムでも即死するとした一方、「意図的に濃度を下げれば、じわじわと症状が出るような使い方もできる」と解説。薄めれば濃度次第で死に至る時間を「数分から18時間」の幅で調節できるとの研究結果もある。

 空港内にいた北朝鮮国籍の男4人は、犯行から約50分後の航空機で逃亡。正男氏が即死した場合には空港が封鎖されるなど騒ぎになり逃亡が難しくなるため、専門家は“時間差”を計算した「プロによる考え抜かれた手口」と指摘。日本薬科大の船山信次教授は「VXは液体なので、クリームに混ぜることは容易。小瓶などに入れて持ち運ぶこともできる」と説明する。女2人が解毒剤を用いた上でVXを使ったとの見方もある。

 VXの製造・調達には高い技術や特殊な設備が必要。入念な計画に基づく北朝鮮の国家犯罪である疑いが一層強まった。

 ▼VX 1950年代に英国、米国で開発された化学兵器用の神経剤。無臭で無色、または琥珀(こはく)色の液体。液体や噴霧の形で使われるが、揮発性が低いのが特徴で、毒ガスとしての効果が持続し、液体で数週間以上、残存する。皮膚などから吸収され、呼吸困難や意識障害、瞳孔の縮小などを引き起こす。サリンやタブンなど同じ神経剤の中で最も殺傷能力が強いとされる。 (スポニチ、2017.2.25)


 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件を巡って23日、同国のメディアが初めて事件を報じた。マレーシア側の捜査を「全てが不備と矛盾だらけ」と批判。正男氏の名前には触れていない。一方、毒殺との見方に激しく抵抗。北朝鮮の生物化学兵器(BC兵器)は世界有数のレベルにあり、“新種の毒”を事件に使い、死因や証拠が特定されないとの自信から、強硬姿勢に出た可能性も指摘されている。

 朝鮮中央通信が伝えたのは、北朝鮮の朝鮮法律家委員会が22日付で発表した談話で、自国が正男氏暗殺事件に関与したとの見方を否定するものだった。「南朝鮮が(事件の)台本をあらかじめ作っていた」「陰謀策動だ」と韓国を激しく非難。マレーシア警察に対しても「共和国(北朝鮮)国民が背後で操っているとミスリードしている」とし、根拠もなしに「毒殺」に固執していると主張。「(実行犯の)女が死なずに、対象だけが死ぬ毒薬など、どこにあるのか」と責めた。

 強気の談話の背景に「北朝鮮が“新種の毒物”を作り出したのではないか」との見立てがある。

 今回使われた毒物は、即効性の強い神経ガスVXが、最も可能性が高いとみられてきた。だがマレーシア警察は22日、実行犯の女2人が、素手で液体の毒物を正男氏の顔に塗ったとの見方を示した。

 司法解剖が終わっても今なお毒物は特定されていない。これに関し、コリア・リポートの辺真一編集長は「北朝鮮は生物化学兵器の開発に力を入れている。“素手で塗った”など一連のマレーシアの発表が正しければ、新種の毒物を作り出したのかもしれない」と指摘。毒性が高いが洗い流せば被害がなく、体内で短時間で分解されるなど、証拠が残りにくい特性を持つ毒なら、特定も難しくなる。辺氏は「そんな毒を本当に作ったら、(談話でマレーシア、韓国を責める)強硬な姿勢に出る可能性もあるでしょう」とした。

 核兵器ばかりが話題になるが、実は北朝鮮は世界有数の“生物化学兵器大国”。通常兵器に比べて費用対効果が高いため、経済力の低い北朝鮮は90年代から開発に力を注いできた。韓国軍関係者によると「北は40種近い生物兵器用の病原体と、化学薬剤を保有している」。炭疽(たんそ)菌、腸チフス、天然痘、ボツリヌスなどと言われている。化学兵器の保有量は「米国とロシアに次ぐ世界3位」とされる。

 韓国の拉致被害者でつくる「拉北者家族会」は23日、北朝鮮人民軍第810軍部隊の傘下研究所に2014年12月、正男氏殺害の指示が出ていたとの情報を明らかにした。この研究所は平壌にある「生物技術研究院」で、「製造責任」と称する幹部の地位に、逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者=写真、マレーシア警察提供・共同=と同名の人物がいるという。2人が同一人物なら、正男氏暗殺のため新種の毒物を持ち込んだのか。マレーシア当局の捜査に注目が集まる。 (スポニチ、2017.2.24)
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2017年02月02日

ケベックシティーモスク銃乱射事件

 カナダ東部ケベックシティーのモスク(イスラム礼拝所)で29日午後8時(日本時間30日午前10時)すぎ、銃乱射事件があり、モスク関係者はロイター通信に対し、5人が死亡したと語った。公共放送CBC(電子版)は警察の話として、死者は複数で、容疑者2人が逮捕されたと報じた。数人の負傷者も出ている。

 事件当時、モスクでは礼拝が行われており、ロイターによると、約40人がいた。目撃者はCBCに対し、容疑者は覆面をかぶり、「ケベック・フランス語のなまりがあるように聞こえた。発砲しながら『アラーアクバル(神は偉大なり)』と叫んだ」と話した。

 CBCによれば、このモスクではイスラム教の断食月(ラマダン)中の昨年6月、豚の頭部が玄関前に置かれる事件があったという。(時事通信、2017.1.30)


 カナダ・ケベック市(Quebec City)のモスクで6人が死亡した銃撃事件で、発生から1時間後に電話で当局に自首し逮捕された地元の大学生、アレクサンドル・ビソネット(Alexandre Bissonnette)容疑者が30日、6件の殺人容疑で訴追された。 

 政治学を専攻していたビソネット容疑者について、現地メディアは民族主義に共感していたと報じている。

 欧米諸国内のイスラム教徒を標的とした過去最悪の事件の一つとして数えられる29日の銃撃事件では、6人が死亡した。事件当時モスクには約50人がおり、負傷した8人のうち5人は重体で今も病院にいる。

 亡くなった人は全員カナダとの二重国籍保持者で、カナダ以外の国籍はモロッコが1人、アルジェリアが2人、チュニジアとギニアが各1人だった。ケベックは昔から北アフリカ出身のイスラム教徒の移民が多い。

 近くのラバル大学(Laval University)へ通うビソネット容疑者は事件から約1時間後、市街から20キロほど離れた場所から救急通報用電話番号に自分で電話をかけて居場所を明かし自首した。

 警察によると、ビソネット容疑者は6件の計画殺人、5件の殺人未遂の容疑で訴追された。今後、容疑は増える見込みだという。これまでのところ、当局は犯行の動機には触れていない。

 ただし地元メディアによれば、ビソネット容疑者はケベック州のカナダからの分離・独立を志向するケベック民族主義者で、フェミニズムに反対し、最近になってフェイスブック(Facebook)のドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領のページに「いいね」ボタンを押していた。また、フランスの極右政党「国民戦線(FN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)党首を支持していたとも伝えられている。

 一方、当初は襲撃犯は2人組との情報があったが、当局は30日、拘束したもう一人については目撃者として聴取を行っただけだと明かした。(AFPBB News、2017.2.1)


<参照>
グーグル画像検索 「Alexandre Bissonnette」
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2017年01月13日

北海道庁爆破事件死刑囚即時抗告棄却

 2人が死亡、95人が重軽傷を負った1976年の北海道庁爆破事件で、殺人や爆発物取締罰則違反などの罪で死刑が確定した大森勝久死刑囚(67)の第2次再審請求審で、札幌高裁(高橋徹裁判長)は11日、請求を棄却した札幌地裁の決定を支持し、同死刑囚の即時抗告を棄却した。

 弁護団は、同死刑囚の部屋のカーテンから爆発物の成分を検出した鑑定は存在しなかったと主張したが、高橋裁判長は「確定判決の認定に合理的な疑いは生じない」と判断した。(時事通信、2017.1.11)


 1976年に2人が死亡、95人が重軽傷を負った「北海道庁爆破事件」で、札幌高裁(高橋徹裁判長)は11日、殺人の罪などで死刑が確定し、札幌拘置支所に収監されている大森勝久死刑囚(67)の第2次再審請求を退けた札幌地裁決定を支持し、弁護側の即時抗告を棄却した。

 事件は76年3月2日午前9時ごろ、北海道庁で消火器を改造した時限式爆弾が爆発。大森死刑囚は実行犯として逮捕、起訴され、札幌地裁が83年の判決で死刑を言い渡し、札幌高裁、最高裁も支持して刑が確定した。

 2002年の第1次再審請求は最高裁が11年、死刑囚側の特別抗告を棄却。大森死刑囚は13年、2度目となる再審請求をしたが、地裁が昨年3月に退ける決定をした。(共同、日刊スポーツ、2017.1.11)


 昭和51年に札幌市の北海道庁で時限爆弾が爆発し、2人が死亡95人が重軽傷を負ったいわゆる「北海道庁爆破事件」で、札幌高等裁判所は、大森勝久死刑囚が求めた再審=裁判のやり直しを認めない決定をしました。

 昭和51年3月札幌市の北海道庁のロビーで時限爆弾が爆発し、2人が死亡95人が重軽傷を負った事件では、殺人などの罪で死刑が確定した大森勝久死刑囚(67)が無実を訴え、平成25年弁護団が、2度目の再審=裁判のやり直しを求めました。

 この中で弁護団は、大森死刑囚の部屋で使われていたカーテンなどから爆薬の成分を検出したとする警察の鑑定結果は、ねつ造が疑われるなどと主張しましたが、札幌地方裁判所は、去年3月申し立てを認めず、弁護団が即時抗告していました。

 11日の決定で札幌高等裁判所の高橋徹裁判長は「証拠のねつ造は認められず、死刑判決に合理的な疑いを生じさせない」として再審を認めない決定をしました。

 大森死刑囚の弁護士は、決定を不服として最高裁判所に特別抗告する方針を示しました。(NHK、2017.1.11)


<参照>
ウィキペディア 大森勝久
ウィキペディア 北海道庁爆破事件
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2016年12月23日

ヌスラ戦線自爆少女動画公開

 シリア人権監視団(英国)は21日、首都ダマスカスの警察署で16日に爆弾テロを起こしたとされる8歳前後の少女が、幼い顔で事件前に「殉教作戦をします」などと語る場面の映像を公開した。イスラム過激派「ヌスラ戦線」(「シリア征服戦線」に改称)元メンバーで父親と名乗る男が一緒に写っており「アラーのため、信徒を勇気づけるために」少女にテロをさせると語った。

 事件はアサド政権軍が北部の要衝アレッポを制圧した直後に起きた。反体制派とイスラム過激派は劣勢にあり、同種のテロが今後も続く恐れがある。映像は1分8秒。男が少女2人を両脇に座らせ、まず自爆した少女の名前を呼び「ファトゥマ、これから何をするのだ」と問い掛けると、少女は小さな声で「殉教作戦です」と答えた。

 男は反体制派側の戦闘員らが次々に投降していることに触れ「敵を殺したいよな」と問い、少女は「はい」と応じた。(共同、産経新聞、2016.12.21)


Mum hugs and kisses daughter before sending them on suicide
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