2017年09月23日

清宮幸太郎プロ志望表明

 高校野球で通算111本塁打を誇る強打者、東京・早稲田実3年の清宮幸太郎内野手(18)が22日、東京都国分寺市の同校で記者会見し、「プロ志望届を提出することに決めた」と述べ、プロ志望を表明した。

 希望の球団については12球団OKの姿勢を示し、「自分を厳しく指導してくれ、成長させてくれる球団に行きたい」。理想とする選手には早稲田実の先輩でもある王貞治氏(元巨人)を挙げ、「王さんに憧れを持って野球をやってきた。いずれは(王氏の)868本塁打を目指せるような選手になりたい」と意気込んだ。

 大学進学の可能性を含めて注目されていた進路が定まった。大半の国内プロ球団が清宮を1位候補に挙げており、10月26日のドラフト会議で1位指名競合は必至とみられる。 

 ◇清宮幸太郎の略歴

 清宮幸太郎(きよみや・こうたろう)東京北砂リトル時代、13歳で出場した12年リトルリーグ・ワールドシリーズでエース兼主砲として優勝。東京・早稲田実では1年春からレギュラー。甲子園には2本塁打を放って4強入りした1年夏と主将で臨んだ3年春に出場。9月のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)では高校日本代表の主将を務めた。歴代最多とされる高校通算111本塁打を誇る強打の内野手。184センチ、101キロ。右投げ左打ちの18歳。父の克幸氏はラグビーのヤマハ発動機監督。(時事通信、2017.9.22)


 史上最多の高校通算111本塁打を誇る早実(西東京)清宮幸太郎内野手(3年)が22日、会見を開き、プロ志望届を提出することを表明した。

 一問一答は以下の通り。

 −決断した決め手は

 清宮 これがっていうのはあまりないですけど、昔からの夢でもありましたし、より高いレベルで野球をやりたかったので。カナダから帰ってきてからすぐ決めました。野球に集中できる環境を選びたいということでプロを選びました。

 −誰に相談したのか

 清宮 誰っていうのはあまりないです。

 −ご両親の反応は

 清宮 自分で選んだ道を応援してくれるということでした。

 −日本のプロ野球でいいか

 清宮 もちろんです。

 −U18にプロ志望者がたくさんいた。彼らの存在は影響したか

 清宮 それはないです。

 −12球団OKか

 清宮 自分を厳しく指導してくれて成長させてくれる球団に行きたい。早実の先輩、王貞治さんにあこがれて野球をやってきたので、868本を目指せるような選手になりたいです。

 −こだわりたい数字はあるか

 清宮 具体的にはないですけど、王さんの記録は目標となる数字かなと思っています。

 −中学の頃に本塁打王が夢と言っていたが

 清宮 自分の夢は変わっていない。それも1つの目標。

 −将来の青写真は

 清宮 自分の夢はメジャーで活躍することですけど、簡単にそういうことを口にはできないと思っていますけど、プロ野球で活躍することが小さい頃からのあこがれなので、青写真もあるけど、目の前のことを1つ1つこなしていきたいです。これからたくさんの指導があると思うんですけど、高校生活では自分を信じてやってきたので、自分が正しいと思うことをしっかり貫いていければと思う。

 −日本でどういった成績を残してメジャーに挑戦したいか。具体的な数字はあるか

 清宮 そうですね。あまり具体的なことは考えてなかったのですが、ホームラン王になるということは言いましたけど、そこが目指す目標なのかなと思います。

 −王さんの868本は目指すのか

 清宮 早稲田の先輩ですし、むしろ目指さなくてはいけない使命感がある。

 −各球団から話を聞いてみたいか

 清宮 志望届を出してからお話しを出来るということなので、その辺はしっかりやっていければなと思います。

 −12球団OKか話を聞いてからか

 清宮 まだちょっとわからないです。

 −プロを考えたのはいつ頃からか

 清宮 早実に来たのは早稲田大学ではラグビーをしたかったので、ずっと大学に行くつもりでした。最初は大学に行くつもりでした。高校野球をやって、いつ頃からか、という感じです。アメリカに直接行くことは元々考えてなかった。(西東京大会の)決勝で負けてから、甲子園を見ると、悔しさは増えていったし、今も行きたかったなという悔しさある。この悔しさは一生忘れない。

 −ラグビーから野球への大きな決断をした背景に北砂リトルの経験があると思うが、北砂の経験はどうだったのか

 清宮 自分が大きく変わったのは、リトルの時に世界大会で優勝できたことだと思っている。今思えばあの経験が自分にとってすごく大きなものだった。

 −どんな選手になりたいか

 清宮 高校時代からたくさんの方に応援していただいて、それがすごく自分の力になった。プロ選手になってもたくさん応援していただけるような、自分のプレーで見ている人を幸せにできるような選手になることが、野球選手のあるべき姿だと思っているので、自分の理想像はそこにあります。

 −メジャーは海外FAでいくのか、その前に行きたいのか

 清宮 そこまで具体的に今は考えていない。これからどういう野球選手になるかにもよるので。

 −大学に進んでいたら勉強したかったことは

「何ですかね…。経済です」

 −大学で通信課程で単位を取るなどの考えはあるか

 清宮 考えていないです。

 −進路を表明して今の心境は

 清宮 友達とかからもどっちなの、と聞かれていたので、すっきりしたというのもあるけど、プロでやっていけるのかなという不安がないわけじゃない。

 −残りの学生生活でしたいことは

 清宮 文化祭が始まるので、文化祭に向けてクラスで頑張っています。みんなで劇をやります。役は内緒です。(日刊スポーツ、2017.9.22)


 清宮は早大進学が決まっていると当然のように語る「事情通」の野球ファンも多かったわけですが、フタを開けてみれば12球団OKを明言する清々しいほどのプロ表明。最短でメジャーを目指すならばベストの選択といえます。

 記者が明らかに誘導しているのでハンカチ王子のビッグマウスと一緒にするのは間違っているとはいえ、王貞治の通算868号を「むしろ目指さなくてはいけない使命感がある」と言い切る自信は凄まじいばかり。高卒野手としては清原、松井秀喜に次ぐ天才だと私も思うので上記一問一答には大打者の予感しかしません。

 これで今年のドラフト会議は清宮祭りになることが決まりました。我が横浜ベイスターズのクジが悪いのは周知の事実ですが、野手は紀田とか松本啓二朗を当てているので結構期待できると思います。人材不足で某スカウト曰く「今年は不作? いやいや、凶作だよ。1位の12人がそろわない」(ZAKZAK)。無難な大社即戦力投手ではなく清宮を1位指名すべきです。


 <清宮 プロ志望表明/10・26ドラフトへの道>
 高校通算111本塁打の早実・清宮幸太郎内野手(3年)が9月22日、同校で会見を開きプロ志望を表明した。同日、阪神が1位指名を明言するなど早くもプロ側が動き始めた。果たして何球団が1位指名するのか。注目のドラフト会議は10月26日に行われる。同会議までの清宮及びプロ側の動きを追う。

 9・22 プロ志望を表明

 学校で会見を開き、プロ志望届を提出することを表明。「私、清宮幸太郎はプロ野球志望届を提出することに決めました。プロの世界の厳しさは十分理解しているつもりですが、目の前の目標を1つ1つクリアしていきたいと思っています」

 プロ12球団の動き(22日現在)

【阪神=1位指名明言】

四藤球団社長が22日、清宮の会見直後に兵庫県西宮市の球団事務所で取材に応じ、プロ入りを表明した早実・清宮のドラフト1位指名を明言。「くじ引きになると思うが、1位で指名させてもらいます。ぜひとも。ずばぬけた存在なので。将来性、スケールの大きさ。大砲は大きな補強ポイントなので」。すでに金本監督とも話し合い、1位指名で意見は一致しているという。阪神は15年の明大・高山、16年の白鴎大・大山に続き、3年連続で野手を1位指名することが確実になった。

【ソフトバンク=特A評価】

特Aランクとして高評価。工藤監督が、ドラフトで清宮を指名し、抽選となった場合、くじ引きの大役を王会長に譲る考えを明かした。昨年は5球団競合の田中、一昨年も3球団競合の高橋を「黄金の右手」で2年続けて引き当てているが「期待かけてもらったら困る。じゃあ、会長に引いていただきましょう」と苦笑い。「彼にとって一番いい球団に当たることが何よりだと思う」と話し「彼に憧れる子供も増えるだろうし、野球界が盛り上がるのはありがたいこと」と、清宮のプロ志望を歓迎した。

【西武=特A評価】

渡辺久信SDが清宮のプロ志望表明を歓迎。球団を通じて「プロ野球界として良かったと思う。これで、ドラフトに集中できます」とコメント。20日に行われた編成会議後には「清宮君は一番ぐらいな評価をしている」と特Aランクとして高く評価した。表明を受け、即戦力投手も含めた1位指名選手の絞り込みを進めていく方針

【楽天】

清宮の育成について、球団側は前向きな姿勢だ。立花球団社長は最終的な決定は先とした上で「うちは外国人3選手が出ている現状を見ても、日本人のホームラン打者を育てることが重要だと思っている。当然、候補」と以前話しており、ウィーラー、ペゲーロ、アマダーに次ぐ存在として評価は高い

【オリックス=指名回避か】

清宮については実力はもちろん、人気や話題性も魅力的だが、指名回避の可能性が高まっている。福良監督が「評価は高いと思うよ。入る球団によっては1年目から活躍できると思う」と話すように、球団も野手ではトップクラスとの評価を与えている。ただチーム状況を考慮して、1位を含む上位指名は投手を優先する方針を既に確認

【日本ハム=最上位候補】

プロ入りを決断した清宮に誠心誠意を尽くす。早くからドラフト1位の最上位候補としてリストアップしてきた。栗山監督は「野球好きな人間として、彼の道は正しいと思います」とプロ入り表明を喜び、将来的にはメジャーで活躍することを目指す清宮の野望を「志がはっきりとしている。本当に頑張れば、手の届く目標。絶対に無理とかない。志がなければ(我々は)動かないから」。入団の暁には最大限のサポートをすることを約束

【ロッテ=1位候補】

プロ入りを表明した清宮について、林球団本部長が1位指名候補であることを明言。最終決定は先とした上で「もし獲得にいくのであれば、1位でいかないといけない」と話した。今夏の西東京大会を視察。「非常に魅力的。スイングが速く、リストも柔らかい。国民的スターになる素養を持っている」と評価

【広島=即戦力投手軸】

これまでと変わらず、即戦力投手をドラフト1位の軸に据える方針とみられる。球団幹部は清宮について「素晴らしい選手が、素晴らしい決断をしてくれたと思う」と喜んだが、現時点で指名の意向を示すことはなかった。1位候補には地元広陵・中村奨成捕手(3年)の名前も挙がっている

【DeNA=特Aランク】

早くから「特Aランク」に別格視し、プロ志望届を出す前から1位指名する方針を固めていた。4年連続で大卒・社会人の投手を指名している中で、基本方針を覆すほど能力を認めている。横浜高からドラフト1位指名した筒香を、侍ジャパンの4番にまで育て上げた実績があり、大きなアピールポイントとなりそうだ

【巨人=1位最有力候補】

清宮が1位指名の最有力候補。鹿取GMは「どの球団も1位でいくでしょう。またスカウト会議があるので方針を決めていきたい」と話した。清宮が厳しい指導で成長を求めていることに「進行形でやっています」とプランも熟慮中。高橋監督は昨オフに「東京6大学で僕のホームランの記録(23本)を抜けるか、見てみたい」と発言し、進路を注目していた。プロ表明した怪物に「抜かれなくて良かった」と笑顔でジョーク。「実力も魅力もずばぬけている。会見の発言とかを見ても、魅力のある選手」と絶賛していた

【中日=1位候補】

清宮がプロ表明し、松永編成部部長は「1位候補であることは間違いない」と強調した。これまでも1位筆頭候補として評価。白井オーナーも獲得を厳命している。獲得となればフィーバーが予想されるが、同編成部部長は「山田恵輔を専属広報につけるか!」と秘策? を披露。山田広報部部長は清宮の父克幸氏と早大ラグビー部の同期。獲得した場合でも、清宮家にとって安心な環境も用意できる

【ヤクルト=1位指名確実】

清宮に地の利をアピールする。衣笠球団社長はかねがね「彼には神宮が似合う」とコメント。高校時代に本塁打を量産した本拠地神宮球場ならば、のびのびとプレーできるとする。1位指名が確実視され、獲得へ抽選覚悟で挑む見込み

清宮プロフィル

1999年(平11)5月25日生まれ、東京都出身。早実初等部3年の時に「オール麻布」で野球を始めた。東京北砂リトルに所属した12年は、リトルリーグ世界選手権で4番エースとして5試合3本塁打を放ち優勝。調布シニアでは一塁手。早実では1年春からレギュラー。甲子園には1年夏と3年春に出場。1年夏は2本塁打を放ち4強入りし、高校日本代表としてU18W杯出場。主将で出場した今春のセンバツは2回戦で東海大福岡に敗戦。今夏は2度目のU18W杯に出場し、高校日本代表の主将を務めた。高校通算111本塁打。高校公式戦の通算成績は70試合で247打数100安打(打率4割5厘)、29本塁打、95打点。184センチ、101キロ。右投げ左打ち。家族は両親と弟。父克幸さんはラグビーのヤマハ発動機監督。(日刊スポーツ、2017.9.23)


<参照>
ZAKZAK “凶作”ドラフトの救世主なるか 広陵・中村奨成捕手、大暴れで評価うなぎ上り
ウィキペディア 清宮幸太郎(すでにウィキペディアに項目がある時点で超高校級といえる)
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2017年09月19日

日本高野連タイブレーク方式導入

 来春センバツから試合の早期決着を促すタイブレーク方式が導入されることが19日、決まった。この日、日本高野連は大阪市内で理事会と第90回記念選抜高校野球大会の第1回運営委員会を開き、来春センバツで準決勝までの試合で延長13回からタイブレーク方式を導入することを決めた。決勝戦で導入するか、打順、状況など詳細は今後協議され、11月をめどに決定する見込み。

 竹中雅彦事務局長は「選手の体調とかを考えると、タイブレークを導入する時期に来ている。時代の流れとともにルールを変えざるをえない。今がその時期かなと思っている」と説明した。(日刊スポーツ、2017.9.19)
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2017年09月10日

桐生祥秀日本人初9秒台達成

 <陸上:日本学生対校選手権>◇第2日◇9日◇福井県営陸上競技場

 男子100メートルの桐生祥秀(21=東洋大4年)が日本人初の9秒台を記録した。

 決勝で追い風1・8メートルの中、9秒98をマークし優勝。伊東浩司が98年に記録した10秒00の日本記録を19年ぶりに更新した。

 レース直後、興奮冷めやらぬ桐生は「やっと4年間くすぶっていたベストを更新することができた。9秒台を出せて、(世界の)スターラインに立てたかな」と喜んだ。

 京都・洛南高3年だった13年4月に日本歴代2位の10秒01を記録。15年3月にはテキサス・リレーに出場し、追い風3・3メートルの条件下で9秒87を記録した。風力が2・0メートルを超えているために参考記録となったが、電気計時で日本人初の9秒台に踏み込んでいた。そして遂に公認記録で、10秒00の壁を破った。

 桐生は前日の予選では、追い風4・7メートルの7組で10秒18(追い風参考記録)の1着。準決勝でも追い風2・4メートルの中、10秒14をマーク。好状態をキープして臨んだこの日のレースだった。(日刊スポーツ、2017.9.9)


 陸上日本学生対校選手権第2日(9日、福井県営陸上競技場)男子100メートル決勝で桐生祥秀(21)=東洋大=が追い風1・8メートルの条件下、9秒98をマーク。伊東浩司の日本記録を19年ぶりに更新し、日本勢で初めて10秒の壁を破った。

 日本男子短距離界の礎を作ったのは、「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳だった。1932年ロサンゼルス五輪で6位入賞を果たし、1935年6月には10秒3の世界タイ記録をマークした。

 1964年6月、吉岡の指導を受けた飯島秀雄が10秒1を樹立。29年ぶりに日本記録が更新された。1968年メキシコ五輪では、電気掲示で10秒34。飯島はその後、プロ野球ロッテに入団し、代走専門選手として、3年間プレーした。

 1975年に国際陸連が電気掲示による記録を公認するようになり、同5月に神野正英が出した10秒48が最初の日本記録となった。1984年3月に飯島の10秒34が日本記録として16年ぶりに公認されたが、同5月に不破弘樹が飯島のタイムに並んだ。

 その後は1988年9月に青戸慎司が10秒28、1993年10月に朝原宣治が10秒19、1997年7月には10秒08と10分の1秒の壁を削った。1998年12月には伊東浩司が10秒00をたたきだし、日本人初の9秒台へ、0秒01まで迫った。(サンスポ、2017.9.9)


 ついに偉業達成。おめでとうございます。


<参照>
ウィキペディア 桐生祥秀
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2017年08月24日

第99回全国高校野球選手権大会閉幕

 第99回全国高校野球選手権大会最終日は23日、甲子園球場で決勝が行われ、花咲徳栄(埼玉)が広陵(広島)に14−4で大勝し、初優勝を遂げた。埼玉県勢の選手権大会制覇も初めて。

 花咲徳栄は一回に西川の2点適時打で先制。中盤は五回に5安打を集めて6点、六回にも4点を加え、綱脇から清水への継投も決まった。この日の16安打を含め、全6試合で2桁安打の猛打を見せた。

 広陵は選手権大会4度目の準優勝で、またも頂点には届かなかった。準決勝で大会最多記録を更新する6号本塁打を放った中村に本塁打は出なかったが、3安打を重ねて大会記録の計19安打に並んだ。

 ◇優勝校の横顔

 花咲徳栄(埼玉) 加須市にある1982年創立の私立校。夏の甲子園出場は3年連続5度目で、春は4度出場。過去の最高成績は春夏とも8強。卒業生にプロ野球オリックスの若月健矢捕手、広島の高橋昂也投手、ボクシング元世界王者の内山高志さんら。(時事通信、2017.8.23)


 第99回全国高校野球選手権大会決勝は23日、兵庫県西宮市の甲子園球場で4万3千人の観衆を集めて決勝が行われ、花咲徳栄(埼玉)が14−4で広陵(広島)に大勝して初優勝を果たした。埼玉勢の優勝も初めて。

 花咲徳栄は一回に西川愛也の2点適時打で先制すると、その後も計16安打の猛攻で得点を重ねた。1回戦から6試合全て2桁安打、9得点以上の強力打線で参加3839校の頂点に立った。

 春の選抜大会では3度の優勝経験がある広陵は投手陣が打ち込まれた。準決勝まで6本塁打と1大会個人最多本塁打記録を更新した右の強打者、中村奨成も3安打したが得点に絡めず、準優勝した2007年以来4度目の決勝でも悲願達成は成らなかった。

 今大会は台風接近の影響で、予定より1日順延されて8日に開幕。2006年の第88回大会で生まれた1大会最多本塁打60本の大会記録を更新する68本のアーチが飛び交った。(産経新聞、2017.8.23)


 「振り切る」「打たないと勝てない」。年々、そう口にする選手、チームが増えていると感じる。

 新記録となる、今大会61号本塁打を放ったのは天理の山口。8番打者だが、こつこつ当てるような打撃はしない。中村監督からは「振らないと始まらない」と言われているといい、同じ試合で62号も放った。

 各校が打撃に力を入れ、「1日千スイング」などと掲げる。「打高投低」の流れは加速している。

 日本高校野球連盟では、打球が速すぎることなどから、2001年秋から金属製バットの重さを900グラム以上にするなど、規定を変更した。03年には13本塁打しか出なかったが、06年には60本塁打が飛び出した。

 バットについては、各メーカーが改良を重ねるが、ミズノの担当の南裏智さんは、「昨年から今年で、バットに劇的な変化はありません」と話す。

 南裏さんによると、ミズノで人気のあるモデルは、重心が先端付近にあるもの。振るときに重さを感じるが、しっかり振れれば飛距離も出るという。

 実はこのモデルは規定が変更された02年からあるもので、仕様はほとんど変わっていない。「それだけ、しっかり振る力がある選手が増えているということでしょう」。球児がパワーアップにより、操作の難しいバットにも対応したということだろう。

 ボールは、60本塁打が飛び出した翌年の07年から、いわゆる「低反発球」が導入された。

 日本高野連によると、今大会も使用しているボールは同じ。高野連では毎年、大会の使用球は弾み具合、重さ、形状を検査。反発については、約4メートルの高さから50センチ四方の大理石の上に落とし、基準内に収まるかを審判委員が見る。今年は7月7日に2100個がテストされた。

 新記録は打者の努力のたまものと言うほかはないだろう。(朝日新聞、2017.8.20)


 広島は19日、スカウト会議を行った。高校生の指名候補となる全選手の映像を確認。投手19人、捕手2人、内外野手9人の30人に絞り込み、ドラフト1位候補に入る“A評価”には早実・清宮幸太郎内野手(3年)と広陵・中村奨成捕手(3年)の名前が挙がった。

 苑田スカウト統括部長は「(即戦力候補の)特A評価がいないので、全選手を見てもらった。(中村は)取って投げる動きがいい。打撃はみなさんも知っている通り、素晴らしい」と評価した。

 高校生30人のほか、ドラフト1位候補のヤマハ・鈴木博志投手(20=磐田東)、日立製作所・鈴木康平投手(23=国際武道大)、JR東日本・田嶋大樹投手(21=佐野日大)の3投手も映像で確認した(日刊スポーツ、2017.8.19)


 済美の3番亀岡が2アーチで、勝利を呼び込んだ。「甲子園は思ったよりも、打球が飛ぶ。(甲子園で)1本は打ちたいと思っていたけど、3本は予想していなかった」。1回戦の東筑(福岡)戦でも1発を放っており、今大会3本目。「フルスイングではなくて、ボールを運ぶ感じで打ってます」。力みのないスイングが高校通算17、18号につながった。(日刊スポーツ、2017.8.15、抜粋)


 甲子園で行われている第99回全国高校野球選手権は14日、出場49チームがすべて初戦を終えた。登板した106人の球速を甲子園のスピードガンなどでチェック。150キロを超えた投手はいなかった。これは14年以来3年ぶり。最速は北海・阪口晧亮、花咲徳栄・清水達也両投手の148キロだった。

 140キロ以上をマークした投手(43人)は以下の通り。※印は左腕

【148キロ】
阪口晧亮(3年)北海
清水達也(3年)花咲徳栄

【147キロ】
皆川喬涼(3年)前橋育英
柿木蓮(2年)大阪桐蔭
森悠祐(2年)広陵

【146キロ】
川端健斗(3年)秀岳館※

【145キロ】
鈴木裕太(2年)日本文理
岡野佑大(3年)神戸国際大付
平元銀次郎(3年)広陵※
根岸崇裕(3年)前橋育英

【144キロ】
山下輝(3年)木更津総合※
伊藤稜(3年)中京大中京※
徳山壮磨(3年)大阪桐蔭
平田龍輝(2年)智弁和歌山

【143キロ】
平松竜也(3年)盛岡大付
佐渡裕次郎(3年)日本航空石川
山田龍聖(2年)高岡商※
香村篤史(3年)中京大中京※
野口智哉(3年)鳴門渦潮
隅田知一郎(3年)波佐見※

【142キロ】
斉藤勇太(3年)青森山田
吉沢悠(3年)前橋育英
松本健吾(3年)東海大菅生
及川雅貴(1年)横浜※
北山亘基(3年)京都成章
上原麗男(3年)興南

【141キロ】
高島泰都(3年)滝川西
斎藤郁也(3年)聖光学院
万波中正(2年)横浜
磯村峻平(3年)中京大中京※
修行恵大(2年)大垣日大
佐藤圭悟(3年)三本松
八塚凌二(3年)済美
市川悠太(2年)明徳義塾
戸郷翔征(2年)聖心ウルスラ学園

【140キロ】
長谷川拓帆(3年)仙台育英※
田中彗(3年)二松学舎大付
吉松塁(3年)山梨学院※
石井友樹(3年)山梨学院
青柳真珠(3年)松商学園
浦野海斗(2年)中京大中京
杉本幸基(2年)大垣日大
大江海成(3年)おかやま山陽
(日刊スポーツ、2017.8.14)


 西武のドラフト1位右腕・今井達也投手(19)が右肩痛で週明けの14日に病院で精密検査を受けることが12日、分かった。

 今井は11日のイースタン・リーグ、楽天戦(石巻)で先発したが、6球を投げて1死を取ったところで患部に異変を感じて降板した。今年は2月の春季キャンプで1軍スタートも、右肩関節唇の炎症のため3日でリタイア。5月にも右肩の違和感で戦線離脱した。故障の慢性化を防ぐためにも慎重を期して完治を目指す。(スポニチ、2017.8.13)


 中村奨成対花咲徳栄の様相となった決勝ですが、花咲打線が爆発して大差となり中村一人の力ではどうしようもありませんでした。埼玉のみなさんおめでとうございます。

 さて、恒例のプロ注目選手総括。打高投低の大会で史上最多68本塁打が飛び交い、「清宮の通算本塁打記録更新のために高野連がラビットボールを発注したのではないか」とネット上で噂される始末。下位打線の非力そうな打者が軽く当てただけで入ってしまうので不審に思ったファンは多いようです。

 スカウトの眼力が問われるホームランインフレ状態のなか、やはり打者筆頭は中村奨成(広陵)。1大会の最多本塁打など様々な記録を更新して清宮と同程度の評価を一気に勝ち取りました(新記録:本塁打6、打点17、塁打数43、タイ記録:安打19、二塁打6)。俊足強肩の打てる捕手を欲しくない球団などないわけでドラフト1位競合は間違いないんじゃないでしょうか。

 個人的に一番注目していた増田(横浜)は初戦で秀岳館に負けてしまい不完全燃焼。他に目立ったのは亀岡(済美)、植田(盛岡大付)、根尾(大阪桐蔭、2年)、野村佑希(花咲徳栄、2年)。

 投手筆頭は清水(花咲徳栄)。決勝でも最後の最後に148キロを投げていました。斎藤佑樹、安楽、今井など甲子園ナンバーワン投手の故障は多いので肘肩に少しでも違和感があるのならU18は辞退してほしいと思います。

 他は川端(秀岳館)、山下(木更津総合)、阪口(北海)、皆川(前橋育英)、平元(広陵)、徳山(大阪桐蔭)、柿木(大阪桐蔭、2年)、森悠祐(広陵、2年)。

 最後に準々決勝大阪桐蔭対仙台育英戦について一言。プロ・アマ問わず何千試合も見ている熱心なファンほどあのプレーには違和感があるんじゃないでしょうか。故意ではなく偶然ファーストの足を蹴ってしまうというのなら余計問題。佐々木順一朗監督はちゃんと指導してほしいと思います。
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2017年08月09日

第99回全国高校野球選手権大会開幕

 第99回全国高校野球選手権大会は8日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕した。台風5号の影響で開幕が7日から順延。大会は準々決勝翌日の休養日を含む15日間の日程で行われる。

 開会式の入場行進では、名護(沖縄)の山下明弘主将が49代表校の先導を務めた。沖縄返還の1972年夏に同校が甲子園に初出場してから45年の節目として選ばれた。滝川西(北北海道)の堀田将人主将が「幼い頃から真っ白なボールを真っ暗になるまで追い掛けてきた全国の高校球児の思いを胸に、正々堂々と全力でプレーすることを誓います」と選手宣誓した。

 開幕試合の彦根東(滋賀)−波佐見(長崎)に先立つ始球式は、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄さんの次女で、高校野球を長く取材してきた長島三奈さんが投手役を担当。女性では24年ぶりに大役を果たした。(時事通信、2017.8.8)


 清宮と安田が予選で負けてしまったので野手の目玉は増田(横浜)。投手は山下輝(木更津総合)でしょうか。以下プロ注目選手。


【投手 3年】
山下輝(木更津総合)
清水達也(花咲徳栄)
皆川喬涼(前橋育英)
徳山壮磨(大阪桐蔭)
川端健斗(秀岳館)
田浦文丸(秀岳館)
長谷川拓帆(仙台育英)
平松竜也(盛岡大付)
平元銀次郎(広陵)
岡野佑大(神戸国際大付)

【投手 2年】
柿木蓮(大阪桐蔭)
横川凱(大阪桐蔭)
山口航輝(明桜)
直江大輔(松商学園)
鈴木裕太(日本文理)
山田龍聖(高岡商)
修行恵大(大垣日大)
増居翔太(彦根東)

【野手 3年】
増田珠(横浜)
中村奨成(広陵)
丸山和郁(前橋育英)
鈴木萌斗(作新学院)
植田拓(盛岡大付)
西川愛也(花咲徳栄)
伊藤康祐(中京大中京)
西浦颯大(明徳義塾)

【野手 2年】
藤原恭大(大阪桐蔭)
山田健太(大阪桐蔭)
根尾昂(大阪桐蔭)
野村佑希(花咲徳栄)
田中幹也(東海大菅生)
林晃汰(智弁和歌山)
高田桐利(広陵)
(AERA dot.)


<参照>
AERA dot. 夏の甲子園「ドラフト候補 」高校ナンバーワン外野手にスカウト陣が熱い視線
日刊スポーツ 夏の甲子園2017 日程・結果
posted by リュウノスケ at 01:01| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする