2008年02月25日

サウジアラビア「魔女」に死刑判決

 サウジアラビアの霊媒師とみられる女性が魔術を使ったとして宗教警察に逮捕され、死刑判決を受けたのは不当だとして、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ(本部ニューヨーク)は22日までに、死刑判決を撤回するよう求める書簡をアブドラ国王に送った。

 書簡は、司法制度の不備や人権弾圧を欧米などに批判されるサウジに対し、強引な捜査と恣意(しい)的な訴訟手続きの問題点を指摘した。

 書簡によると、女性はクライヤトで2005年5月、勧善懲悪委員会(宗教警察)に魔術を使ったとして逮捕され、殴るけるの暴行で自供を強制された。検察側の立証は「突然、性的不能にされた」とする被害者側の供述調書や"魔術道具"の存在だけ。女性本人や弁護人の出廷も制限された。

 書簡によると、女性は霊媒行為をしていたとみられる。イラクなどアラブ諸国では、民衆の間に古来の霊媒信仰が残っている。イスラム教スンニ派の厳格なワッハーブ派が支配的なサウジでは、霊媒行為は「神に背く罪」とみなされる。(共同通信)


 王族の支配するサウジアラビア。女性霊媒師に「魔女」として死刑判決を出すなど文明国のすることではありません。

 日本も含めて先進国はタリバン政権をテロ支援国として軍事的に崩壊させましたが、その際いかにタリバンが極端な宗教政治によって国民を苦しめているのか繰り返し報道しました。また、フセイン政権を崩壊させたイラク戦争の際にはその独裁体制をやはり繰り返し批判しました。

 国民を苦しめる宗教政治が「悪」ならばサウジアラビアの今回の判決は悪ではないのか。王族の支配するサウジアラビアを先進国はなぜ民主化させないのか。アフガンやイラクを批判・攻撃するのならばなぜ同じようにサウジを攻撃しないのか。結局、民主化や独裁や宗教政治が問題なのではなく親米か否かが問題なのは明らかです。

 皮肉にもパキスタンの親米政権は民主主義的な選挙によって近く崩壊します。アフガン戦の際に「協力を拒めば国を滅ぼしてやる」とCIA経由でムシャラフに通告したという噂もあるアメリカ。キリスト教福音派によって世界を滅ぼす意志のある大統領を選ぶような国に宗教的・非民主主義的な独裁国家を批判する権利はありません。


<参照>
ウィキペディア サウジアラビア


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posted by リュウノスケ at 00:43| Comment(2) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
サウジアラビアとか無茶こえーよ
アメリカから散々悪者扱いを受けているイランのほうがましかもねw
Posted by ルアサード at 2008年03月30日 16:53
ルアサードさんコメントありがとうございます。

サウジは経済大国として国際的影響力も増してますしね。こんな国に日本の企業が買収されたらと思うと恐ろしい気がします。
Posted by リュウノスケ at 2008年04月03日 03:10
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