2007年11月03日

「節操なし?」福田首相民主党との大連立を提案

 福田康夫首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表による2日の2度目の党首会談は、首相が民主党に連立政権樹立に向けた協議を打診、民主党が拒否するという急展開をみせた。最初の会談からわずか3日。政界の底流にくすぶり続けていた「大連立」構想。小沢氏を説得することで参院での与野党逆転という「ねじれ」国会のこう着打開の賭けに出た首相の頂上作戦は不発に終わった。小沢氏は連立構想に必ずしも否定的ではなかった模様だが、政権奪取に向けて進んだ民主党の存在意義そのものを揺るがしかねない選択を党内事情は許さなかった。

 2日夜、民主党本部で開かれた党役員会の空気は極端に張りつめていた。小沢氏は、首相から「新体制」の構築との表現で連立を打診された経緯を説明したが、反対論が噴出。結局、拒否することになった。

 先月30日、首相と小沢氏の最初の会談が実現したことを境に、与野党には自民、民主両党が連立に進むのではないか、との観測が急速に流れ、疑心暗鬼状態になっていた。参院で野党が多数を占める状況の下、法案審議などあらゆる案件の手足を民主党に縛られることへの閉塞感が、自民党内に広がっていたためだ。

 推進役の一人は自民党の森喜朗元首相だ。2日、埼玉県深谷市で講演し、党首会談について「私は(首相と小沢氏の)2人の会談を勧めた1人だ。うまく行くよう期待している」と述べ、党首会談に強い期待感を示した。そのうえで衆院の解散・総選挙の時期に関連して「選挙は絶対にない。無理してやることはない」と語った。

 また、やはり大連立論者の中曽根康弘元首相と渡辺恒雄読売新聞グループ本社会長は同日、テレビ番組の収録で構想に言及。中曽根氏は「小沢氏は大連立に思い切って踏み切るべきだ。国の方向付けを首相と小沢氏の2人がやらないと責任は果たせない」と指摘。大連立論者の渡辺氏も「大連立は早ければ早いほどいい。年内にも大連立政権を作って懸案をどんどん処理していくべきだ」と述べていた。

 一方で、こうした動きを警戒する動きも与野党に広がっていた。自民党の伊吹文明幹事長は2日午前の記者会見で否定的な見方を示した。

 特に、反発を強めていたのが、自・民接近で存在感が埋没する公明党だ。自民、民主の2大政党が手を結べば、これまでキャスティングボートを握ってきた状況が変化し、存在感が薄くなる事態は避けられない。北側一雄幹事長は10月31日の記者会見で「選挙で戦う政党と連立が組めるのか。国民にとってそれが分かりやすいのか」と反発した。

 しかし、何よりも次期衆院選での政権奪取を目指していた民主党にとって、今回の事態は党の命運を左右する選択となる。同党中堅議員は「もし大連立になったら、小渕内閣当時の自自公連立政権に逆戻りだ。政権交代をかけて自民党と戦ってきた今までの年月は何だったのかという話になる」とけん制する。

 首相は10月31日、首相官邸で記者団に「大連立」の実現性を問われ「実行可能なことを考えてもらわないといけない」と語り、小沢氏も1日の記者会見で「今、私どもはそういうことは考えていません」と否定していた。それだけに、首相の打診と小沢氏の動向が投げかけた波紋は大きい。(毎日新聞)


 批判もあるなか敢えて党首会談をして何をやってるのかと思ったら連立を持ちかけられていた小沢一郎。提案を党に持ち帰って即刻拒否が決まったもののキナ臭さが残ります。

 森・中曽根・ナベツネが暗躍して実現を目指しているというこの大連立構想。テロ特措法問題もあり早急に新法案を通さなければ国益を損なうという政権政党としての責任もあるとはいえ参院選で反自民という民意が示されましたからね。資産家・東京・大企業の利益のために政策を決定しているという印象を持たれた結果として選挙に惨敗し、いまの衆参ねじれ国会があるとしたらいまさら慌てても自業自得です。

 それにしても困った結果として密室談合で決着を付けようというその態度は小泉が否定した旧来の自民党政治そのまま。本当に日本の政治は何も変わっていないわけですが、問題は当の小沢。元々田中角栄の直系というべき腹黒い奴だけあって連立すらやりかねないところではあります。

 大連立構想にテレビ各局は大騒ぎしていますが、自民党の真の目的はこの提案で揺さぶり民主党を分裂させること。社会党だろうが公明党だろうが政権が維持できるのであれば政治的イデオロギーなどどうでもいいその節操のなさは歴史的に証明済み。それは小沢も同様です。

 損得で考えれば町村派と小泉軍団を擁する森が支配しているいまの自民党に帰っても主流にはなれないことが明白である一方、利権を持っているくせに選挙に弱い自民党は小沢からすればカモネギ。衆院選で叩き潰して利権を全て奪い取る方がおいしいので小沢は足元を見て連立提案には乗らないんじゃないでしょうか。


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[タイトル] 小沢一郎の政権奪取戦略
[著者] 大下 英治
[種類] 単行本
[発売日] 2005-03-09
[出版社] 河出書房新社

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posted by リュウノスケ at 02:46| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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