2020年12月15日

全米女子オープン2020

 【ヒューストン(米テキサス州)時事】女子ゴルフのメジャー大会、全米女子オープンは14日、テキサス州ヒューストンのチャンピオンズGCサイプレスクリーク・コース(パー71)で、前日サスペンデッドとなった最終ラウンドが再開され、単独首位から出た渋野日向子は通算1アンダーでトップと2打差の4位に終わり、昨年8月のAIG全英女子オープンに続くメジャー2勝目はならなかった。

 渋野はこの日に18ホールを回り、2バーディー、5ボギーの74とスコアを落とした。

 初出場の金阿林(韓国)が67をマークし、通算3アンダーでメジャー初優勝。1打差の2位は高真栄(同)とエイミー・オルソン(米国)。

 高橋彩華が通算4オーバーで11位に入り、笹生優花と岡山絵里が5オーバーで13位。畑岡奈紗は7オーバーで23位。稲見萌寧は54位、河本結は60位、比嘉真美子は61位、三ケ島かなは65位だった。

 全米女子オープンは現存する最古の女子メジャー大会で、1946年に第1回大会を実施。第75回の今大会は新型コロナウイルスの影響で当初の6月から12月に延期され、無観客で開催された。 

 ◇渋野日向子の略歴
 渋野 日向子(しぶの・ひなこ)8歳でゴルフを始め、小学6年まではソフトボールにも打ち込んだ。2度目の受験となった18年のプロテストに合格。19年はAIG全英女子オープンで日本勢42年ぶりの海外メジャー制覇を遂げ、国内ツアーでは4勝を挙げて賞金ランキング2位に入った。両親はともに元陸上の投てき選手。岡山・作陽高卒。167センチ、62キロ。22歳。岡山市出身。(時事通信、2020.12.15)


 ファンの期待を一身に受けて最終日に臨んだ渋野日向子。粘りのゴルフを展開するも難易度の高いセッティングとプレッシャーと寒さで本来の動きができず、優勝した金阿林と2打差4位という結果に終わりました。優勝できなかったのは残念ですが、4日間トータルで見れば内容的に素晴らしかったんじゃないでしょうか。

 今シーズンの渋野は開幕戦のアースモンダミンから渡英して2戦、渡米して4戦、帰国して5戦。そして今回の全米オープンと計13戦で71T位、132位、105位、51位、24位、27位、58T位、65T位、30T位、23T位、5位、3T位、4位という成績。

 コロナで開幕が遅れたことを利用した肉体改造、フォーム改造など去年の栄光をリセットして今季を迎えた渋野でしたが序盤は低迷。「再現性」を求めて狭くしたスタンスを徐々に戻して調子が上向き始め、シーズン終盤は完全に右肩上がりの成績となりました。特に、TOTOジャパンクラシックで組んだ古賀キャディーに「小さくなっている」と指摘されて修正したパットは完全復活。

 その結果、ネット上では全英を制した素晴らしいフォームを改造した青木コーチの指導力について議論されていましたが、それが王貞治の一本足打法を変えるような暴挙なのか、メジャー挑戦のためにイチローが振り子打法をすり足気味にしたのと同じ常識的判断なのかは評価の分かれるところ。

 去年に近いスタンスに戻して全米女子オープン4位なので改造批判派に一理あるような気もしますが、低くしたトップの位置はそのままで戦っているのでとりあえず去年と今年のいいところを取捨選択して現状があるのでしょう。今回の試合でナイスリカバリーを連発したアプローチなどは明らかに進化しているように見えます。

 本人を批判したくないのでコーチやトレーナーに八つ当たりするのはファンの性。防寒が万全でなかったという識者の意見もあって今回の矛先はウェアサプライヤーに向かいました。国民的人気者をサポートするのも大変ですね。

 結局優勝したのは韓国勢。しかも大会初出場のKLPGA中堅選手25歳。終盤3連続バーディーの猛チャージで史上最大タイの5打差逆転優勝する驚異的な勝負強さは韓国ゴルフ界の層の厚さ、底知れなさを感じさせます。今回ちょっと調べてみましたが、五輪選手のような強化制度があってトップアマは長期間の合宿を行い大舞台で勝つためのトレーニングをしているそうです。8年前の記事なのに全く色褪せていません。

 色々あった渋野の2020年ですが、海外メジャーで優勝争いできるポテンシャルがあることを改めて我々に見せつけました。来年が楽しみです。 


<参照>
LPGA公式 U.S. Women's Open Conducted by the USGA
デイリースポーツ 【綾子の視線】渋野日向子のV逸 韓国勢との「ショット力」の差
ヤフー 全米女子オープン最終日、渋野日向子の敗因は、プレー以前に、すでにあった
ALBA.Net 渋野日向子が2020年に捨てたもの、見つけたもの あらためて臨む米大会は「楽しんでゴルフをやる」
ゴルフダイジェスト・オンライン 今週の渋野日向子は「どっしり構える」
日刊スポーツ パットに苦しむ渋野日向子 名手の境地目指し練習を
スポルティーバ 【ゴルフ】強靭な選手を次々に輩出する、韓国・国家代表システムの全貌
スポルティーバ 【ゴルフ】史上最年少優勝キム・ヒョージュを生み出した韓国代表の『マル秘』指導とは?
ゴルフダイジェスト・オンライン 渋野日向子 ツアー試合結果 戦績
ウィキペディア 全米女子オープン
posted by リュウノスケ at 23:17| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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