2020年10月25日

2020年プロ野球ドラフト会議

 プロ野球ドラフト会議は26日、東京都内で開催される。指名はプロ志望届を提出した高校生215人、大学生158人と社会人選手らが対象。1位指名が重複した選手との交渉権は抽選で決まる。

 最速155キロ左腕の早川隆久(早大)と左のスラッガー、佐藤輝明(近大)は指名重複が確実視される。早川はカットボールなど変化球の精度も高く、既にロッテが1位指名を公言。関西学生リーグで通算最多本塁打記録を更新した佐藤はオリックスが1位指名する見通しだ。

 指名すればくじ引きになる早川、佐藤を避け、単独指名を狙う球団も予想される。日本ハムは地元北海道の本格派右腕、伊藤大海(苫小牧駒大)の1位指名を早々と決めた。即戦力投手の栗林良吏(トヨタ自動車)や広角打法の内野手の牧秀悟(中大)をどこが獲得に動くか。高校屈指の3人の右腕、高橋宏斗(愛知・中京大中京高)、中森俊介(兵庫・明石商高)、山下舜平大(福岡大大濠高)の指名の行方も焦点になる。

 異色の存在なのが元米大リーガーの右腕、田沢純一だ。現在は独立リーグの埼玉に所属。即戦力を期待する球団はありそう。ドラフト指名を拒否して海外球団に入団したアマチュア選手と、退団後一定期間は契約しないとするプロ12球団の申し合わせが撤廃され、指名が可能となった。(時事通信、2020.10.24)


K/BB (SO/BB) (Strikeout to Walk ratio) とは、奪三振 (K:strikeout)と与四球 (BB:Base on Balls)の比率で、投手の制球力を示す指標の1つ。3.5を超えると優秀と言われる。

K/BB=奪三振÷与四球

奪三振と与四球は守備や球場の影響を受けないため、K/BBは運に左右されにくい投手の能力、特に制球力を表しているとされる。 好投手ならば一般的にK/BBが2.00を下回る事が少なく、優秀な投手は3.50を超える事が多い。 DIPSの評価において奪三振と与四球の損益分岐点はK/BB=1.50なので、これを下回るとFIP等の指標が悪化しやすい。(ウィキペディア K/BB)


打数 / 三振比率 (At Bats per Strikeout : AB/K)
メジャーリーグの野球記録では、打者に対する「三振のしにくさ」を評価する数値として、打数を三振数で割った係数が用いられる。この係数の特徴は打数を分子とすることで、四死球や犠打、失策の要素が影響せず、その打者の打撃がどれほど確実に投球を打ち返すかを表現している点である。 数値が大きいほどその打者は三振しにくい。評価基準は概ね、7.8ほどで良好、10を上回ると優秀であるとされている。また実際は打者の打率の高さともある程度の相関を持ち、いわゆる「アベレージヒッター」ほど高い数値を示す。(ウィキペディア 三振)


 いよいよ明日26日に行われるドラフト会議。報道から予想される12球団の1位は以下の通り。

巨人    佐藤    ソフトバンク 佐藤
中日    高橋    ロッテ.    早川
阪神    佐藤    西武     早川
DeNA   森.     楽天     早川
広島    栗林    日本ハム.  伊藤
ヤクルト  早川    オリックス  佐藤

 現状で佐藤3球団(オリックス、ソフトバンク、巨人)、早川2球団(ロッテ、ヤクルト)、伊藤(日ハム)が確定。我が横浜は今年も当日決めるそうで一本釣り路線なら木澤(慶大)か森(日体大)辺りでしょうか。なんか西武と被りそうなんですよね。

 夕刊フジが今年は不作と書いていましたが、大卒投手に関してはかなりの豊作だと私は思います。注目投手を挙げるとK/BBの高い順にまず伊藤(8.71、苫小牧駒澤大)。中央・地方関係なくK/BBが5を超えてプロで通用しなかったのは私の知る限り怪我に苦しんだ高良一輝(5.61、九州産業大)だけ。日ハムに入れば新球場の目玉になるでしょう。

 次に東海大コンビ小郷(7.00)と山崎(5.35)。小郷はイニングを投げていないのでなんともいえませんが、山崎は本来なら1位クラスのすばらしい数値。トミー・ジョン手術で別人になってしまうか、ダルビッシュのように完全復活するかは未知数とはいえ、仮に成功すればプロでエースになれる実力はあります。獲っておいても損はないのではないでしょうか。

 宇田川(4.70、仙台大)は184センチとスケールの大きな好投手。先輩の馬場皐輔(3.68)もついに今シーズン花開いたように仙台六大学を侮るべきではありません。この人を獲れたチームはかなりの勝ち組です。

 そして目玉の早川(4.47、早大)。左腕、最速155キロ、制球力抜群という典型的な「成功が約束されている」投手。動画を見ても捕手の構え通りに速球・変化球が決まっていました。本来なら5、6球団くらい重複してもおかしくない逸材なのでこの人のクジを引くこと自体戦略的に正しいと思います。

 以下、森(4.16、日体大)、佐藤(4.11、慶大)、村上(3.77、東洋大)、入江(3.16、明大)までが3以上。注目の木澤(慶大)は2.78。山野(2.86、東北福祉大)は左腕でこの数値なので高評価です。

 一方の野手。目玉である佐藤(近大)の動画を見ると走攻守全てで躍動しており、187センチとは思えない俊敏な動きは並外れた身体能力を感じさせます。現地視察したプロのスカウトたちが長島茂雄のような輝きを目の当たりにして惚れ込んでしまったのも野球ファンとしてよく分かります。

 ただ、一部ドラフトマニアが指摘しているように佐藤は三振が多く指標が芳しくない。私が使っているパワー、選球眼、ミート力の3つの指標、打率+本塁打/三振、(安打+四球)/三振、打数/三振で見ると佐藤の数値(0.490、1.78、4.43)は頓宮(0.501、1.89、4.52、亜大)とほぼ同じ。

 因みに今年ブレイクした大山悠輔(白鴎大)は地方リーグとはいえ0.893、5.00、10.22と大学野球史上屈指の数値で、特に打数/三振10.22は明確にミート力の高さを示しています。江越(0.350、1.38、3.40、駒大)、陽川(0.616、1.88、4.45、東農大)、山(0.460、2.85、6.85、明大)、伊藤隼太(0.500、2.51、5.04、慶大)などによって育成力のなさを批判される阪神ですが、端的にいえば大山のように元々当てるのが上手い選手を獲ればいいだけではないか。

 「4位赤星、ハア?」の例もあるのでドラフト候補の評価は難しいとはいえ、データ的にいえば佐藤はプロでは厳しい。仮にこの数値で活躍すれば大学通算K/BBが1.41だった濱口遥大(神奈川大)レベルの革命的選手といえます。プロのスカウトとドラフトマニアの評価がこれほど割れる選手も珍しいので特にどうなるか興味深い。

 日刊スポーツB評価以上の野手で打率+本塁打/三振が今年最も高かったのは古川(0.627、2.49、4.81、上武大)。以下、元山(0.573、4.83、8.43東北福祉大)、渡部(0.543、2.70、5.13、桐蔭横浜大)。特に元山はショートなので横浜ファンとしてはぜひとも欲しいところです。

 元山以上の評価を得ている牧(0.367、3.21、7.50、中大)はホームラン3本で指標が実力ほど伸びず。「サニブラウンに勝った男」五十幡(0.311、1.75、5.55、中大)は走力重視。

 通常最高学年で無双し成績の見栄えをよくしてドラフトに備えるのに、不可抗力で試合が減ってしまった今年のドラフト候補が気の毒なのは確かです。私のように指標が悪いなどと勝手なことを言うマニアはほっといて、できるだけ多くの選手が指名されてほしいと思います。各球団の幸運を祈ります。


<参照>
日刊スポーツ 大学生ドラフト候補選手/評価付き一覧
ヤフー 夕刊フジ 今年の目玉は早大・早川隆久投手、課題は内角攻めの勇気 ドラフト1位候補総見
ウィキペディア K/BB
ウィキペディア 三振 打数 / 三振比率 (At Bats per Strikeout : AB/K)
ドラフト・レポート プロ注目選手/2020年ドラフト
2020年ドラフト指名予想 | ドラフト会議ホームページ2020
テレビ大菩薩峠 2020年プロ野球ドラフト会議 「奪三振/与四死球」指標ランキング(大卒のみ)
テレビ大菩薩峠 2020年プロ野球ドラフト会議 「打率+本塁打/三振」指標ランキング(大卒のみ)
posted by リュウノスケ at 21:34| Comment(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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