2018年01月30日

加藤勝信厚労相マルチ企業広告塔疑惑

 昨年12月26日、約2400億円の負債を抱えて事実上倒産した「ジャパンライフ」の宣伝チラシに加藤勝信・一億総活躍相(当時)が使われていたことがわかった。ジャパンライフは主に高齢女性を相手に磁気ネックレスなどを高額で販売し、別の顧客に貸し出せば、年6%ほどの収入を得られる『レンタルオーナー契約』という預託商法を展開。

「だが実際には、レンタルする第三者も貸し出す商品も極めて少ない詐欺的商法で、2016年12月、昨年3月に業務停止命令を受けた。さらに、購入した商品を周囲に宣伝すれば、年6%ほどの活動費を受け取れる『誘引販売契約』という新たな商法も展開していましたが、消費者庁は昨年11月、連鎖販売取引(マルチ商法)と認定し、業務停止を命令しました。1980年代の豊田商事事件は被害総額2000億円でしたが、それを上回る規模の消費者被害になると見られます」(社会部デスク)

 ジャパンライフの宣伝チラシには、加藤氏の写真と共に次のような記載があった。

〈(2017年)1月13日(金)安倍内閣の重要閣僚の加藤大臣と山口会長が会食し、ジャパンライフの取り組みを非常に高く評価して頂きました!〉

〈働きながら健康な身体を作るジャパンライフのビジネスモデルは、1億総活躍社会を先取りしています!〉

 会食の時期は、ジャパンライフが業務停止命令を受けた直後のことだ。

 加藤氏は、週刊文春の直撃取材に次のように説明した。

――大臣が山口会長と会食したことを、ジャパンライフは宣伝チラシに使っている。

「(ジャパンライフに)『どういうことですか?』と申し上げてはいますが、向こうから反応はないものですから」

――二人きりの会食か?

「全然違います。あるマスコミの方が主催された会食に『講演してくれ』と呼ばれて行った。そこにたまたま(山口会長が)おられただけです。(時間は)夕方で食事は出ていました」

――この会食の前にも、山口会長とは会っている?

「その前も同じような関係の会で会ったと記憶しています」

――被害者が大勢出ていることについては?

「詳しくは承知をしておりませんけど、多くの方が困られているということは承知をしております」

 改めて、加藤事務所に確認すると、書面で次のように回答した。

「(1月13日の)会合は、マスコミの方を囲む会合で15人ほどの経済界の方がいらっしゃいました。当初のご案内を頂いた時点ではジャパンライフ社は参加者に含まれておりません。当然のことながら同社のことを賛辞する発言などありません。(1月13日以前の会合は)著名なマスコミ関係者らがゲストを招いてその時々の政治問題を語り合う会があるとのご案内があり、出席しお話をしたことがあります。その会合に同社会長も出席されていたのではないかと思います」

 また、ジャパンライフは過去に竹下亘氏(現・自民党総務会長)のパーティー券40万円、竹下氏や加藤氏が所属する派閥・平成研究会のパーティー券24万円を購入、下村博文文科相(当時)の政党支部には10万円を献金していた。週刊文春の取材に竹下氏、平成研は「返金手続きをとる」、下村氏は「既に返金した」と回答した。(週刊文春、2018.1.24)


 <ジャパンライフ 元高級官僚ら「広告塔」に 顧問で報酬「実態把握せず」就任>
 磁気治療器の預託商法を展開し、二千億円超の負債を抱えて事実上倒産したジャパンライフ(東京)が、顧問として永谷安賢(やすたか)元内閣府官房長や中嶋誠元特許庁長官らを招請し、報酬を支払っていたことが十一日、分かった。元社員は「高額な出資をためらう高齢者が、顧問のリストを見て信用したケースがあった」と証言。内閣府幹部からは「宣伝に使われたはず。官僚OBが広告塔となった責任は重い」と批判が出ている。

 昨年の会社案内によると、顧問はほかに(1)佐藤征夫(ゆきお)元科学技術庁科学技術政策研究所長・元日本オリンピック委員会(JOC)理事(2)松尾篤元経済企画庁長官秘書官(3)橘優(まさる)元朝日新聞政治部長(4)医師(5)薬剤師−。

 永谷氏は取材に「友人から山口隆祥(たかよし)会長を紹介され、約二年前に顧問になった。処分を受けたと知人に指摘されて知り、昨年四月に辞任した」と話した。顧問を引き受けた理由は「高齢者の健康という理念に賛同できた」と説明。「事業実態を把握しておらず、問題化していることに驚いた。仕事は実質的に何もなかった」と述べた。

 中嶋氏は政治家のパーティーで山口会長と知り合った。昨年二月に行政処分を知り、翌月に辞任。「会長に月に数回会い、知的財産に関して助言した。報酬は弁護士が一時間数万円の相談料をもらうような形。実態を把握せずに引き受け、処分を知らなかったのは不徳の致すところ」としている。

 橘氏は二〇一四年ごろから顧問を務め、昨年七月に辞任。「顔を知っている人なので引き受けた。問題となった営業手法は把握していなかった。うかつと言われればその通り」

 佐藤氏は顧問を続けていることを否定しなかった。「実態を把握していない。コメントは差し控えたい」と述べた。

 松尾氏は所属先を通じ「一月から入院中」と回答した。(東京新聞、2018.2.12)


<参照>
日刊ゲンダイ また“アベ友”か 首相側近とマルチ商法告発企業の蜜月関係
ウィキペディア ジャパンライフ
posted by リュウノスケ at 19:36| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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