2017年07月14日

岡山元同僚殺人事件 その4

 法務省は13日、兵庫、島根、京都の各府県でスナック経営者の女性4人を殺害するなどしたとして強盗殺人罪などに問われた西川正勝死刑囚(61)=大阪拘置所=ら2人の死刑を執行したと発表した。死刑執行は昨年11月以来。関係者によると、西川死刑囚は再審請求中だった。請求中の執行は異例。

 金田勝年法相は同日午後、記者会見し、「いずれも身勝手な理由で人命を奪った極めて残忍な事案。慎重な検討の上で執行を命じた」と説明。西川死刑囚が再審請求中かどうかには答えず、一般論として「再審請求中だから執行しないという考えはとっていない」とした。

 ほかに執行されたのは、岡山市で元同僚の女性派遣社員を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた住田紘一死刑囚(34)=広島拘置所。

 第2次安倍政権下での死刑執行は計19人、金田法相の就任後は計3人となった。13日時点の未執行の確定死刑囚は、再審開始決定を受けて釈放されている袴田巌さん(81)を除き124人となった。

 確定判決によると、西川死刑囚は1991年12月〜92年1月、兵庫県姫路市や松江市、京都市のスナック4店舗で、当時45〜55歳の女性経営者4人の首を絞めたり、刃物で刺したりして殺害し、店の売上金を奪うなどした。2005年に最高裁で死刑が確定した。

 住田死刑囚は11年9月、岡山市の勤務先の倉庫で、同僚だった派遣社員の女性(当時27)から現金やバッグを奪い、性的暴行を加えてナイフで殺害、遺体を切断して大阪市内に遺棄した。

 一審・岡山地裁の死刑判決に対して住田死刑囚はいったん控訴したが、その後取り下げ、確定した。(日本経済新聞、2017.7.13)


 13日に死刑が執行された住田紘一死刑囚(34)は、控訴を取り下げ、一審の死刑判決が確定した後に「被害者の命を奪ってしまったのに自分は生きているという罪悪感があります」との思いを遺族側に伝えていた。

 平成25年2月の岡山地裁の裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めたが、謝罪の意思はないと主張。殺害された加藤みささん=当時(27)=の父親は証人尋問で「娘と同じように苦しんでほしい。最低でも死刑にして」と訴えた。

 しかし、3回目の公判で住田死刑囚は「謝らせてください」と涙を流して頭を下げ、「加藤さんと遺族のために死刑になるしかないと思っていた」と、意図的に裁判員の心証を悪くしようとしていたと説明。だが、裁判員らは死刑判決後の記者会見で「残虐で酌量の余地はない」「心に響く言葉がなかった」と語っていた。

 住田死刑囚は25年3月28日、控訴取り下げの申立書を岡山刑務所長に提出。翌29日に接見した弁護人を通じ、遺族側に「今後はみささんに対して思いをはせ、自分にできる供養をしていきたいと思います」と伝えた。

 これに対し父親は「やっと反省する気になったのかと思う」と語る一方、「娘は帰ってこないという苦しい思いがある」と心境を明かしていた。(産経新聞、2017.7.13)
posted by リュウノスケ at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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