2017年06月03日

福岡金塊窃盗事件 その2

 福岡市で金塊160キロ(7億5000万円相当)が盗まれ、男ら10人が逮捕された事件で、愛知県警の捜査員が逮捕前の容疑者に連絡を取り、捜査情報を漏らした疑いがあることが2日、捜査関係者への取材で分かった。家宅捜索の予定が容疑者側に漏れていた疑いがあり、福岡、愛知両県警が詳しい状況を調べている。

 福岡県警が今年、今回の捜査で実施した容疑者の携帯電話への通信傍受の中で、愛知県警の複数の警察官が容疑者と連絡を取り合っていたことが判明。福岡県警が家宅捜索に入る時期に警官と容疑者の通話が確認された。

 愛知県警の警察官は「もうすぐ入る」との内容を容疑者に伝えていたという。

 事件は昨年7月に発生。両県警は5月、窃盗などの容疑で、リーダー格とみられる会社役員野口和樹(42)と兄の直樹(43)両容疑者ら10人を逮捕した。(時事通信、2017.6.2)


 福岡市博多区のJR博多駅近くで昨年七月、七億六千万円相当の金塊が盗まれ、名古屋市の男ら十人が福岡、愛知両県警に逮捕された事件で、愛知県警の警察官が逮捕前の容疑者と電話でやりとりしていたことが、福岡県警への取材で分かった。同県警が携帯電話の通信傍受で把握。今年三月には金塊の換金に関与した容疑者の関係先を家宅捜索しており、関連情報がその前に容疑者側に漏れた疑いがあるとみて、愛知県警に伝えた。

 捜査関係者によると、福岡県警は今年に入り、現場付近の防犯カメラ映像などから割り出した一部の容疑者の携帯電話を通信傍受し、やりとりを確認した。家宅捜索が行われた三月には、容疑者の一部が計一億六千万円の示談金支払いを被害者側に持ち掛けており、福岡県警は情報をきっかけに逮捕を免れようとした可能性もあるとみている。

 福岡県警は、主犯格とみている野口和樹容疑者(42)=名古屋市千種区=ら六人が実行役で、中垣龍一郎容疑者(40)=愛知県日進市=が金塊取引の情報提供者と実行役をつなぐ仲介役、残り三人は換金役だったとしている。

 通信傍受法は組織犯罪の解明を目的に、薬物・銃器犯罪、集団密航、組織的殺人の四類型に対象を限定して二〇〇〇年八月に施行。一六年末からは組織性が疑われる窃盗や詐欺、放火などでも適用可能になった。

 福岡、愛知両県警は五月二十二日以降、十人を窃盗容疑などで逮捕。野口容疑者らの逮捕容疑は、昨年七月八日、警察官を装い、アタッシェケースに入れた金塊を運搬中だった男性らに「密輸品だろう」と話し掛け、ケースを車に積み込み逃げたとされる。

 ◇

 愛知県警は、捜査情報の漏えいの有無を含め経緯を調べる。同県警幹部は「福岡県警から連絡を受けたのは事実だが、詳細な調査はこれからで、今の時点では何とも言えない」と述べた。

 捜査関係者によると、事件の捜査段階で、容疑者グループのやりとりに愛知県警の複数の捜査員の名前が挙がるなど、何らかの関係性がうかがえる形跡が見つかったという。(中日新聞、2017.6.2)


 福岡市で去年7月、およそ7億5000万円分の金塊が盗まれて名古屋市の男など10人が逮捕された事件で、愛知県警の複数の警察官が逮捕される前の一部の容疑者と電話で連絡を取っていたことが、捜査関係者への取材でわかりました。愛知県警察本部は警察官が捜査に関する情報を漏らした疑いもあると見て調べています。

 去年7月、福岡市の博多駅前で、貴金属取引会社の男性らが運んでいたおよそ7億5000万円分の金塊がアタッシェケースごと盗まれた事件では、先月、名古屋市の会社役員、野口和樹容疑者(42)など合わせて10人が逮捕されました。

 捜査関係者によりますと、この事件の捜査をめぐって、福岡県警察本部が法律に基づいて、逮捕される前の容疑者らの携帯電話での通話を傍受していたところ、共同で捜査していた愛知県警の複数の警察官が、容疑者の一部と電話で連絡を取っていたことがわかったということです。連絡を取っていた時期は、ことし3月に容疑者の関係先が捜索を受けた前後だったということです。

 さらに、捜査関係者などによりますと、容疑者の一部は逮捕前のことし春ごろ、金塊を盗まれた被害者の関係者に対し、1億円以上を支払うことで被害届を取り下げるよう示談を持ちかけていたということです。

 愛知県警察本部は警察官が捜査に関する情報を漏らした疑いもあると見て、詳しい通話内容や容疑者らとの関係などについて調べています。

 約2週間の通信傍受

 容疑者のグループに接見した弁護士によりますと、警察からは野口和樹容疑者の通信の傍受をことし3月に、およそ2週間行ったとする通知があったということです。

 この間、およそ50回の通話が事件との関連性があるとして記録の対象になり、多くが主に逮捕されたメンバーとの通話だということですが、相手が分からない通話も含まれていたということです。

 また、弁護士によりますと、容疑者らは去年の年末に事件が報道されてから、捜査に関する情報を集め、ことし3月ごろには自分たちへの捜査が進んでいることを把握していたということです。

 容疑者は派手な暮らしぶり

 逮捕された10人のうち、事件を主導したと見られているのが、名古屋市の会社役員、野口和樹容疑者(42)です。

 捜査関係者によりますと、野口容疑者はこれまでに窃盗事件で愛知県警に複数回逮捕されていて、平成10年には盗みの罪で勾留されていた名古屋市の守山警察署から脱走する事件も起こしていました。

 野口容疑者の自宅は42階建てのタワーマンションの39階の部屋で、ほかのメンバーも高級車を所有するなど派手な暮らしぶりだったということです。

 容疑者の1人を知る40代の女性は「いつも高級そうなバッグや時計を持っていて、金回りがよさそうな感じがしていた」と話していました。

 捜査関係者は野口容疑者らについて、暴力団に所属はしていないものの、つながりがあったと見ていて、愛知県警は暴力団など組織犯罪の捜査が専門の捜査員を投入していました。

 過去にも情報漏えい相次ぐ

 愛知県警では、これまで警察官が捜査の情報を漏らして逮捕される事件が相次いでいます。

 4年前の平成25年、捜査1課の50代の警部が、指定暴力団・山口組の弘道会の資金源とされた風俗店グループの元実質経営者に、警察のシステムで調べた個人情報を教えたとして逮捕されました。

 この3か月後には、暴力団捜査を担当していた捜査4課の40代の巡査部長が、銀行で調べた個人の取り引き情報などを、知り合いの債権取り立て業者に教えた見返りに賄賂を受け取ったとして逮捕されました。

 また、平成19年には組織犯罪対策課の30代の巡査長が、飲食店を捜索する日にちや捜査態勢などの資料を以前、上司だった県警OBを通じて漏らした見返りに、現金を受け取ったなどとして逮捕されています。

 愛知県警察本部はこうした事件が起きるたびに、情報管理や再発防止の徹底を掲げ、綱紀粛正に努めるとしてきましたが、再び警察官による情報漏えいの疑いが浮上する事態となりました。(NHK、2017.6.2)


<参照>
テレビ大菩薩峠 「警察は金で買える」「一番ランクが上の人で2千万円ぐらい」愛知県警捜査1課警部情報漏洩事件
posted by リュウノスケ at 00:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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