2016年06月01日

中国洗剤メーカー人種差別CM事件

 洗濯機に押し込められた黒人が、白い肌のアジア人に変身するという内容の中国のコマーシャルに非難が殺到している。批判の声は国内よりも国外から多く上がっている。

 問題となっているのは洗剤ブランド「Qiaobi」のコマーシャル。黒人男性が口笛を吹きながら若い中国人女性にウインクする。女性は男性をそばに呼び、口の中に洗剤のジェルカプセルを入れ、男性の頭から洗濯機の中へ押し込む。男性が悲鳴を上げる中、女性は洗濯機の上に座る。しばらくすると洗濯機の中から、清潔な服を着たアジア人の男性が現れ、女性はにっこりとほほ笑む。

 この広告は米国のニュースサイト「Vox.com」で激しい怒りを買った。同サイトでは、中国における黒人差別の事例としてこの動画を紹介。「この広告は露骨な差別だ。中国では人種や肌の色に対する態度が非常に悪い場合があることを思い起こさせるものだ」と述べている。

 だが、この動画は中国国内ではほとんど話題になっておらず、ソーシャルメディアではわずかなコメントが投稿されただけで、動画共有サイト「優酷(Youku)」では2000回以下の再生回数だった。

 映画館で今月放映されたとされるこの広告は、イタリアの別のコマーシャルで使われた音楽と効果音をそのまま使用している。ただしイタリアのその広告では、洗濯機に押し込められた白人が黒人に変身して登場し、「色付きの方が良い」というスローガンで終わる。

 中国は歴史的にアフリカ系の移民がほぼいなかったが、近年、中国がアフリカ大陸の最大の貿易相手国になるにつれ、アフリカ系の人口が増えている。また、中国では白い肌の女性を称賛する伝統があることが、肌の色が暗い人に対する偏見につながっている。

 この洗剤を製造する化粧品メーカーの上海雷尚(Shanghai Leishang)は、電話取材に対して応答しなかった。(AFPBB News、2016.5.27)


 黒人男性を洗濯機に入れて洗うと、色白の中国人男性に早変わり――。中国の洗濯用洗剤メーカーが流したそんなCMがネットで出回って人種差別的だとして非難の的になり、メーカーが謝罪した。

 問題のCMは中国のメーカー、チャオビが制作した。色白の中国人女性の前に、顔や服をペンキで汚した黒人男性が現れる。女性は気があるように見せかけて、近寄ってきた男性を洗濯機に放り込み、ふたを閉めて洗濯を終えると、出てきた男性は色白の中国人男性に変わっているという筋書き。

 チャオビはこのCMについて謝罪したものの、海外メディアが過剰に反応したと主張。「このCMが出回って過度に騒がれた結果、アフリカ系の人々を傷つけた。私たちはここに謝罪を表明し、インターネットユーザーもマスコミも過度な分析をしないよう願う」とした。「我々は人種差別には強く反対し、非難する」とも強調している。

 さらに、インターネットからはこのCM動画を削除したと説明し、「インターネットユーザーやマスコミがこれを流通させ続けないことを願う」と訴えた。

 ユーチューブには26日にこの映像が投稿され、700万回近く再生されている。

 このCM、実はイタリアでやはり非難を浴びた洗剤のCMにそっくりだった。こちらは貧弱な体型のイタリア人男性がやはり洗濯機に放り込まれ、「色物」洗剤で洗われると、マッチョな黒人男性になって現れるという設定。最後に「色付きの方がいい」というキャッチフレーズが流れる。(CNN、2016.5.30)


 中国の洗剤「Qiaobi」のメーカーが、テレビコマーシャルに人種差別的な描写があったとして謝罪した。

 問題となったCMは、中国人女性を誘惑しようとした黒人男性が、口に洗剤を放り込まれ、洗濯機に詰め込まれて、色白の男性に洗い上がって出てくるという内容だ。4月から放送されていたが、前週にYouTubeに動画がアップロードされて以来、視聴回数は数日で数百万件を突破。海外や、国内からも批判が出るようになった。

 メーカーは謝罪声明を発表し、同社サイトからは削除したが、動画サイトには残っている。

 漢民族が多数を占める中国で人種差別問題が取りざたされるのはまれだが、同国内には数十にのぼる少数民族が暮らすほか、アフリカなど海外出身の住民も増えている。(ロイター、2016.5.30)


 中国の洗剤会社が自社の洗剤で洗った黒人がアジア人に変身する映像を含むコマーシャルを流したところ、欧米メディアの報道を受けて国外で反発が拡大、会社側は謝罪声明を出し放映を中止した。声明は一方で「世論が誇張した」ことが騒ぎの原因との見解も表明、人種差別問題に対する中国社会の鈍さが浮き彫りになった。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は30日の定例記者会見で「個別の企業の不適当な行為と理解している。中国(政府)はあらゆる人種差別の解消に積極的に関わっている」と述べた。

 コマーシャルは、女性がペンキで顔を汚した黒人男性の口に同社の洗剤を入れて洗濯機で洗うと、白い肌のアジア人男性が出現し女性が喜ぶという内容。中国では3月から放映されていたが、特に関心を呼ぶことはなかったという。

 共産党機関紙、人民日報系の環球時報は30日の社説で「人種差別問題で、中国人にデリケートさが欠けているのは事実」と指摘。その上で、その原因は「中国が昔から人種を明確に区別してこなかったためだ」と主張し「人種差別という罪悪に直面してきた西側」との違いを考慮せずに「中国を過度に批判」するのは「間違いだ」と反発した。(共同、産経新聞、2016.5.30)


 問題のCMを見て以前批判した『レノアプラス 衣類の消臭専用デオドラントビーズ』を思い出しました。「自社製品を使うと容姿が美しくなる」という発想で別人になること自体が差別的だと思います。


Chinese detergent brand Qiaobi (俏比) ad



Chinese detergent brand Qiaobi (俏比) ad (Italian Version)



<参照>
テレビ大菩薩峠 『レノアプラス 衣類の消臭専用デオドラントビーズ』のCMについて
posted by リュウノスケ at 02:21| Comment(0) | TrackBack(0) | CM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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