2012年12月11日

大谷翔平はなぜ日ハムを選んだのか

 闘将がモノ申す! 楽天・星野仙一監督(65)が9日、入団が決まった日本ハムと大谷翔平投手(18)=花巻東高=との交渉に“異議”を挟んだ。現行のドラフト制度の見直しを訴え、「コミッショナーがバシッと言わないといけない」と加藤良三コミッショナー(71)を一刀両断。さらに、下位チームから順に指名する完全ウエーバー制の導入を提案した。(サンケイスポーツ)

 星野監督の頬がみるみる紅潮する。雪の舞う仙台駅上りホーム。眉間にしわを寄せ、ドラフト制度にメスを入れた。

「コミッショナーの仕切りが悪い。こんな中途半端ではいけない。規則もついていってない」

 闘将の約7メートル先に人気ロックグループ「THE ALFEE」の高見沢俊彦(58)がファンに囲まれていたが、「わしは本当に芸能人は分からん」と興味を示すことなく、持論を展開した。

 日本ハムと大谷には非がないことを前置きし、かみついた。当初、大谷はメジャー挑戦を表明。日本球団へ入団意思がないことを表明していたため、楽天はご当地選手にもかかわらず1位指名を回避した経緯があったからだ。「大谷は米国を希望していたから、よそ(他球団)も指名を避けた。そうは思わないけど、(両者に)前から話ができていたのか」と痛くもない腹を探られる−と言わんばかりだ。

 数々の規則をかいくぐったドラフトを目の当たりにしてきた指揮官。1978(昭和53)年、空白の1日といわれる江川事件、85(昭和60)年の桑田&清原事件、昨年の菅野(現巨人)に引き続き、今年も…。相次ぐドラフトの“悲劇”に闘将は前年の最下位球団から指名する平等な完全ウエーバー制の導入を訴えた。

 「大谷が日本ハムに入るならドラフトの意味がなくなる。理事会(実行委員会)、オーナー会議で問題になる」と星野監督。野球界の将来のために、闘将流の清く正しいドラフト制度を訴えていく。(サンスポ、2012.12.10)


 日本ハムからドラフト1位指名を受けた岩手・花巻東高の大谷翔平投手(18)が9日、岩手・奥州市内で記者会見し、日本ハム入りを正式表明した。米大リーグ挑戦を翻意した胸中を激白。「日本一になって、また(メジャーに)挑戦したい」と決意を示した。大谷の日本ハム入りを受け、楽天・星野監督がドラフト制度を痛烈に批判するなど、球界からはさまざまな反応が出た。

 楽天・星野仙一監督(65)が9日、仙台市内で取材に応じて、現行のドラフト制度を痛烈に批判した。メジャー挑戦を表明していた岩手・花巻東高の大谷が、1位指名を受けた日本ハムに入団することが決定。「日本球界に行くんなら、ウチも指名しとった。彼の将来は本人が決めることだけど、ちょっと大きな問題になる。これをやったんであれば、ドラフトの意味がない」と怒りをあらわにした。

 想定外の事態に、物申さないわけにはいかなかった。当初、楽天も大谷の1位指名を予定していたが、本人の意思を尊重して指名を回避した経緯がある。「記者会見したんだから、ドラフト指名されずに米国にいくという格好だった。地元(東北地方)の選手だし、ウチが取らんといかん選手だった。前から(入団への)話ができていたとか、そう思いたくないし、そうではないと思うけど…」と複雑な心境を吐露した。

 さらに闘将の怒りの矛先は、ドラフト制度そのものに向いた。「完全ウエーバーでないといかん。今までも逆指名だったり、中途半端。規則がついていってない」と主張した。現行のルールでは日本ハムが指名したこと自体に問題はなく、たとえ完全ウエーバーにしても今回のケースは起こりうる。それでも「理事会とかオーナー会議で問題になるでしょ。コミッショナーがビシッと言わんとアカン」と制度改革の必要性を訴えかけていた。

◆星野監督が提唱する完全ウエーバー ドラフト会議で、その年の最下位球団から順に1位指名する。現在のような抽選はなく、指名した時点で独占交渉権を得る。
(スポーツ報知、2012.12.10)


 日本ハムは大谷翔平投手の入団表明会見から一夜明けた10日、栗山監督や山田GMらが花巻東高(岩手)を訪れ、強行指名で学校関係者に迷惑をかけたことを謝罪した。

 学校にはドラフト指名後、大谷を中傷する電話があったことから、栗山監督は「信念を持って指名したが、監督さんらは大変な思いをされて、事情を聴くとショックだった」と神妙な面持ちで語った。そして、「よろしくお願いしますと言われた。それ以上の愛情をもってやりたい」と熱を込めた。

 同席した花巻東高の佐々木監督は「球は速くなったが、勝つ投手になれなかった。なんとか勝つ投手になってほしい」と大谷にエールを送った。(朝日新聞、2012.12.10)


 日本ハムからドラフト1位指名された花巻東・大谷翔平投手(18)が9日、入団することを正式に表明した。岩手・奥州市内のホテルで、栗山英樹監督(51)ら球団側と対面して伝えた。メジャー挑戦を表明していたが「エース兼4番」での育成方針など、球団側の将来性を加味した提案に翻意。謝罪を繰り返しながらも、将来的なメジャーを目指すと宣言した。最速160キロ&高校通算56本塁打のスーパールーキーが誕生し、来季の日本球界の盛り上げに一役買う。

 口を真一文字に結んでいた。神妙な表情は崩さなかった。大谷は、晴れの日にも笑顔を封印。表情を崩したのは、カメラマンの注文に応じて栗山監督と握手をした時だけだった。第一声に、18歳にはつらく、重い決断だったことが表れていた。「北海道日本ハムファイターズさんに入団させていただくことを、伝えさせていただきました。たくさんの方々にご迷惑をお掛けして、本当に申し訳なかったと思います。日本球界の方々や、遠くアメリカから来ていただいたメジャー球団の方々…。ご迷惑をかけて申し訳なかったと思っています」。指名を回避した国内他球団、奔走させた米球団への謝罪の言葉に、あふれていた。

 揺れ動いた胸の内を、ようやく吐露できた。10月21日にメジャー1本へ進路を絞ったことを表明した。その4日後のドラフトで日本ハムから強行指名を受けたが、まだ思いは強かったという。「決断した日から、その時は自分もやっぱりアメリカで長くプレーするためには行った方がいいという考えがあった」と明かしたが、交渉を重ねていくうちに気持ちは動いていった。

 若年期のメジャー挑戦の不安を示した30ページに及ぶ「大谷翔平君 夢への道しるべ」には「自分の知らないことがあった」と言い、画期的な「エース兼4番」の二刀流育成プランと、具体的に示されていくうちに心変わりした。「自分の中でどちら(投手と打者)でやりたいのか…。やりたい方は投手なんですけれども、どちらで、というのが自分の中ではっきりしていない。どちらでもやってみたい。すごくうれしかった」と言葉を選んだ。

 野球を極めてから、メジャーへ−。その夢の過程を修正し、描き直していくうちに、日本ハム入団という結論が出た。最大の理解者である両親とも相談した上で、決意が固まった。「投手と打者を両方やるという選択肢は自分の考えにはなかった。最終的にはメジャーリーグに行ってみたいと思いますし、自分のあこがれている場所。それにいたるまでの道として、新しく、ファイターズさんから新しく道を教えてもらったという形」と翻意の理由を口にした。

 スーパー球児は来季、「日本ハム大谷」としてスタートを切る。「(栗山監督に)誰にも歩いたことのない道を歩いて欲しいと言われました。自分もそういうふうな選手になれるように頑張っていきたい」。前人未到のパイオニアとして生き抜くことを宣言した。覚悟を決め、日本で野球人生をかける。

<大谷翔平(おおたに・しょうへい)アラカルト>

◆生まれ 1994年(平6)7月5日、岩手県水沢市(現奥州市)出身。父徹さんが社会人野球(三菱重工横浜)の選手、母加代子さんはバドミントンで国体出場のスポーツ一家。

◆サイズ 193センチ、86キロ、足28・5センチ。

◆投打 右投げ左打ち。

◆50メートル走、遠投 6秒4、120メートル。

◆握力 左右とも60キロ。

◆野球開始 姉体小2から水沢リトル。

◆中学時代 水沢南中時代は一関シニアで全国大会出場。

◆高校ベンチ入り 09年センバツで準優勝した菊池(現西武)に憧れ花巻東に進学。1年春から4番・右翼。1年秋からエース。

◆甲子園 2年夏、帝京に初戦敗退も150キロを出す。3年春は初戦で大阪桐蔭・藤浪と投げ合って敗退。

◆最速 160キロ。今夏の岩手大会準決勝(岩手県営野球場、対一関学院)で6回に球場表示でマーク。

◆変化球 スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク。

◆打撃 高校通算56本塁打。2年春の地区予選でサイクル安打、3年春の甲子園では大阪桐蔭・藤浪から本塁打。

◆好きな選手 ダルビッシュ有。

◆家族 両親と兄、姉。

◆野球以外のスポーツ 小2〜5年まで水泳。

◆血液型 B型。

◆視力 左右とも2・0。

◆趣味 DVD鑑賞。
(日刊スポーツ、2012.12.10)


 東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也名誉監督(77)が10日、都内で行われた『ニッポン放送ショウアップナイター CONFERENCE 2013』にゲスト出演し、米大リーグ挑戦表明から一転して北海道日本ハムファイターズに入団を決めた大谷翔平選手(18)に“喝”を入れた。野村氏は「あの18歳の若造がね。日本の伝統ある野球をなめてる。いいかげんにせぇって思う」と語るなど、怒りを爆発させた。

 野村氏のボヤキ節はこの日も炸裂。読売巨人軍が3年ぶりに日本一に輝いた今シーズンについて「今年のセ・リーグくらいおもしろくないペナントレースはないんじゃない? なんでも予想通りはつまらない」とあいさつ代わりに口を開き、5位に低迷した阪神タイガースの原因には「僕をクビにしたことですよ。やっと基礎を作ってこれからって時にポーンだよ? 楽天もそう」と意に介さずコメント。

 大谷選手の日ハム入団には一段と声を張り「日本でやらない、メジャーでやるってね。メジャーがどんなところかわかってるのかって思う」と不満げ。同席した野球解説者の江本孟紀氏も「ドラフト問題と言われてるけど、勘ぐって日本ハムが指名したとか疑われるので、制度を改めないといけない」と同調し、今後の制度見直しを訴えた。

 3連覇が期待されるWBCの話題でも野村氏の辛口批評は続き、「ひがんで言ってるわけじゃないけど、俺が(WBC監督)候補くらいに挙がってもよくない?」と首をひねれば、国内組のみの編成で侍ジャパンを率いる山本浩二監督へは「三連覇? 無理。常識的に無理。77年のプロ野球の歴史の中で、外野手出身の名監督って誰もいない。かろうじて若松(勉)くらい」とバッサリ切った。

 また、就任1年目でパ・リーグ優勝を成し遂げた日ハムの栗山英樹に対しては「1年でポッと優勝されると、俺が惨めに思う。しかも、あの栗山ごときが。野球界が駄目になるよ」と、ヤクルト監督時代の教え子に対してもボヤキは絶えなかった。

 同イベントには読売巨人軍の原辰徳監督、来季に北海道日本ハムファイターズの投手コーチを務める黒木知宏氏も出席した。(オリコン、2012.12.10)


 大谷の決心を最初に揺るがしたのが、11月10日の入団交渉で球団が大谷側に示した資料。「大谷翔平君 夢への道しるべ 日本スポーツにおける若年期海外進出の考察」と題した冊子はA4判25ページと別紙5枚にも及んだ。

 06年韓国プロ野球ドラフトで斗山の1位指名を拒否し、07年にレンジャーズとマイナー契約した左腕・南尹熙(ナム・ユンヒ)の実例を挙げ、韓国でもアマから直接、メジャー挑戦した選手で大リーグ昇格した例がないことを指摘。海外でプレーする選手が増えた日本サッカー界でも、Jリーグで技術を磨いてからの挑戦がほとんどというデータも添えた。

 日本ハムは9月中旬ごろから資料作成に動いた。元高校教諭でアマスポーツ界に顔が広い大渕隆スカウトディレクターが野球界だけでなく、各競技団体に話を聞いて回った。09年。同じ花巻東OBでメジャー挑戦を口にした菊池雄星(現西武)との面談前、大渕ディレクターは机を挟んだ相手との距離を事前に調べた。それによって資料のサイズをB5にするのかA4にするかの判断材料とした。大谷の両親が大リーグ志向でないことをつかんでいた球団は他にもあったが、日本ハムの周到な準備が入団にこぎ着けた。

▼日本ハム・山田正雄GM こんな長い1カ月は経験したことがない。今はうれしい。きょう来るまで、どういう決断をするか心配だった。

▼上田文雄・札幌市長 大谷翔平選手、入団おめでとう!よくぞ決意してくれました。ファイターズファンで埋め尽くされた札幌ドームで、大谷選手のプレーが見られる日を札幌市民とともに心待ちにしています。(スポニチ、2012.12.10)


 ネット上では星野監督同様「これは出来レースである」と憤る人も多く花巻東高校に抗議電話までしているそうですが、日ハムはドラフト前から指名すると宣言していたので故根本陸夫のような汚い手法とはちょっと違うんじゃないでしょうか。

 大谷が翻意した理由としては日ハムが用意した資料と両親の説得、栗山の二刀流に対する理解など。仮にポスティングで異常に早くメジャー挑戦するようなことがあれば正しくそれが決定的要因です。「栗山ごとき」(野村克也)が佐藤義則なしでダルビッシュのように大きく育てられるかどうか分かりませんが。

 個人的にはNPBを選んでくれて嬉しいですし、大谷にとってもよかったと思います。剛速球が投げられるので本人は投手志望のようですが、打者転向すれば将来三冠王獲れます。この人の打撃は天才的としか言いようがありません。


 <【日本ハム】栗山監督“2並び”で大谷“2”年連続開幕発表…二刀流の「二」にこだわり>
 日本ハムの大谷翔平投手(21)が3月25日のロッテ戦(QVC)で開幕投手を務めることが22日、正式決定した。2年連続は球団では07〜11年のダルビッシュ(レンジャーズ)以来。

 キャンプ休日のこの日、栗山監督が二刀流の「二」にこだわり午後2時22分22秒に名護市営球場で発表。「戦略上のことも考えたけどこっちのペースで正々堂々やらないと野球の神様は許してくれない」と語った。昨年は尊敬する長嶋茂雄元巨人監督の誕生日の2月20日、背番号にちなんだ午前11時11分だった。

 こだわりはそれだけではない。本人に告げたのは米アリゾナキャンプ中の6日。伝説の名選手ベーブ・ルースの誕生日に大役を言い渡した。同一シーズンで2ケタ勝利と2ケタ本塁打を達成しているのは、日米を通じて1918年のルースと2014年の大谷だけ。「意味のある日。去年みたいな中途半端な二刀流では機能しない。両方で結果を残してほしい」と打撃面での進化も厳命した。

 大谷は広報を通じ「開幕戦がすべてではありませんが、チームに勢いをつける意味でも重要な役割だと思っています」とコメントした。(スポーツ報知、2016.2.23)


<大阪桐蔭vs花巻東>大谷投手が藤浪投手から見事なホームラン



<参照>
週刊文春 ドラ1候補も「好きな球団」 日ハムが高校球児に人気な訳
ウィキペディア 根本陸夫
posted by リュウノスケ at 02:00| Comment(0) | TrackBack(2) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック

清原が大谷の二刀流を一刀両断「対戦するピッチャー、バッターが頭にくると思う」
Excerpt: 1 :番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2013/03/31(日) 11:38:45.32 ID:f/JTANU50 ?2BP(3535)清原和博氏、二刀流ルーキー大谷翔平に「頭にくると..
Weblog: 【2chまとめ】ニュース速報嫌儲版
Tracked: 2013-03-31 15:01

大谷翔平のユニフォームはオークションが一番!
Excerpt: 日本ハムの大谷翔平選手、最近は大活躍してますね。 打者としても投手としても、どちらでも活躍している二刀流なので。 その意外性もあって、ものすごい人気が出ています。 中でも、大谷選手のユニフォームはかな..
Weblog: ネット通販の【最安値】はここ!人気商品の価格を徹底比較
Tracked: 2016-12-14 15:33