2018年05月12日

武田薬品シャイアー買収

 武田薬品工業は8日、アイルランド製薬大手シャイアーを総額約460億ポンド(約6兆8千億円)で完全子会社化すると発表した。両社経営陣が合意した。今後は株主総会などを開き、両社株主の同意を得る手続きに入る。実現すれば日本企業によるM&A(合併・買収)としては過去最大となる。売上高で世界トップ10に入る巨大製薬会社が日本で初めて誕生する。

 1株あたりの買収金額などで合意した。武田は現金と新株を組み合わせてシャイアーの全株を取得することを目指す。両社とも臨時で株主総会を開き、株主の賛成を得ることになる。買収完了後、3年後には年14億ドル(約1500億円)のコスト削減が可能になるという。

 買収後、グループ全体の売上高の75%は、武田がこれまで重要研究分野と位置づけてきた消化器、中枢神経、がんに加え、シャイアーが強みを持つ希少疾患と血液製剤が占めることなるとしている。

 現在ロンドン証券取引所に上場するシャイアーは上場廃止となる見込み。両社を合算すれば売上高の合計は3兆円超となり、世界9位の米ギリアド・サイエンシズ(2兆7900億円)などと並び、世界の製薬業界のトップ10の一角に躍り出ることになる。

 武田はロンドン証取のルールで、ロンドン時間5月8日午後5時(日本時間9日午前1時)までにシャイアーを買収するかどうかの意思を表明する必要があった。

 武田は8日、シャイアーの買収に必要な資金を調達するため、米JPモルガン・チェース、三井住友、三菱UFJの3銀行と総借り入れ限度額308億ドル(約3兆3500億円)のブリッジローン(つなぎ融資)契約を結んだと発表した。(日本経済新聞、2018.5.8)
posted by リュウノスケ at 02:42| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする