2018年03月15日

ロシア元情報機関員暗殺未遂事件

 英国で起きたロシアの元情報機関員らへの暗殺未遂事件で、メイ英首相は十二日、議会下院で、「事件で使われたのは、ロシアが開発した軍用の神経剤ノビチョクの一種だ」と明言、ロシアが関与した可能性が「極めて高い」と結論づけた。十三日までにロシアから信頼に足る回答がない場合、これまで以上の対ロ制裁に踏み切ると強く警告した。

 元ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)大佐セルゲイ・スクリパリ氏(66)と娘のユリアさん(33)は四日、英南部ソールズベリーの商業施設の屋外ベンチで意識不明で見つかり、現在も回復していない。

 メイ氏は十二日の国家安全保障会議で、二人に使われた神経剤が、英南部ポートンダウンの英軍化学兵器研究所の構造解析により、ノビチョクの一種と報告を受けた。ノビチョクはロシア語で「新参者」を意味し、冷戦期の一九七〇〜八〇年代に旧ソ連で開発された。

 メイ氏は、現在のロシアも生産能力を持つと指摘したうえで、「ロシア政府が直接関与したのか、ロシアがノビチョクを管理できず何者かの手に渡ったのか、いずれかしかない」と断言。ジョンソン外相は十二日、駐英ロシア大使を呼び、なぜこの事件が起きたのかなどを十三日までに説明し、即刻、化学兵器禁止機関(OPCW)に報告するよう求めた。

 メイ氏は「この事件はスクリパリ氏のみならず、市民を危険にさらした英国への無差別かつ無謀な行動だ。信頼できる回答がなければ、ロシアの英国に対する違法な武力行使とみなす」と述べ、英議会で大規模な対ロ制裁の実施を表明するとしている。

 <ノビチョク> 旧ソ連が1970〜80年代に開発した神経剤の一種。北大西洋条約機構(NATO)の化学兵器探知機をかいくぐり、防護服も通る性質を目指したとされるが、実際に検証はされていないという。英BBC放送によると、液体や粉末状などの固体で、神経伝達機能に障害を与え、死に至らせる。オウム真理教による殺人事件に使用された神経剤VXよりも5〜8倍、致死性が高いとの指摘もある。 (共同、東京新聞、2018.3.13)


 強力な化学兵器を使って殺害するのは現役情報機関員に対する見せしめ。ロシアがチェチェンで行っている「テロリスト掃討作戦」に大義があるのか疑問なのはこういうところです。ロシア自体がテロ国家ではないのか。
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スティーブン・ホーキング逝去

 「車いすの天才宇宙物理学者」と呼ばれた英国のスティーブン・ホーキング博士が14日、ケンブリッジの自宅で死去した。76歳だった。家族が同日、明らかにした。宇宙の秘密を解き明かす研究に生涯をささげ、「アインシュタイン以来、最もその名が語られた科学者」(BBC放送)とされ、尊敬を集めた。英メディアによると博士は未明に安らかに息を引き取った。

 多くの著書があり、1988年刊行の「ホーキング、宇宙を語る」は、科学の本としては空前の世界的ベストセラーになった。日本でも100万部以上が売れた。メイ首相はツイッターで「並外れた知性の持ち主であり、同時代で最も偉大な科学者の一人だった」と哀悼の意を表した。

 42年、オックスフォードで生まれた。59年にオックスフォード大に入学。さらにケンブリッジ大大学院へ進み、修了している。在学中から宇宙の成り立ちやブラックホールに関する研究を発表し、注目を集めた。

 20代に入って筋肉が衰える難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を発病した。当時はまだ学生だった。
「余命数年」という医師の宣告を受けながら、学究生活を継続。量子力学や一般相対性理論などを駆使した研究成果を発表し続け、74年には「ブラックホール蒸発理論」を打ち出した。70年代に母校ケンブリッジ大で教授になった。

 移動には電動式の車いすを使用。話すこともできないため、人工音声合成装置で意思表示する生活が続いたが、世界中を講演で飛び回り、日本を含む各地で歓迎された。(時事通信、2018.3.14)


 ご冥福をお祈りします。


<参照>
ウィキペディア スティーヴン・ホーキング
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