2015年01月26日

「ビデオを見たが、子供が見ても(自分が勝ちと)分かる相撲。なぜ、取り直しにした。もう少し緊張感を持ってやってもらいたい」横綱白鵬審判部を批判

 大相撲初場所で、史上最多となる33度目の優勝を飾った横綱白鵬関(29)が、千秋楽から一夜明けた26日の記者会見で、優勝を決めた13日目の稀勢の里戦を巡り、取り直しとした勝負審判の判断を批判する一幕があった。

 土俵際で両者がもつれた一番は物言いがつき、5人の審判団は「同体」と判定した。横綱は「疑惑の相撲がある」と切り出し、「ビデオを見たが、子供が見ても(自分が勝ちと)分かる相撲。なぜ、取り直しにした。もう少し緊張感を持ってやってもらいたい」と裁定に異を唱えた。

 26日朝まで祝宴をしていたというモンゴル出身の横綱は、まだアルコールが抜けない様子で「肌の色は関係ない。同じ土俵に上がって髷(まげ)を結っているから日本の魂です」とも続けた。

 白鵬関の発言について、北の湖理事長は「審判は色々な角度から見て判断した。横綱なんだから『もう一丁こい』という気持ちでやってもらいたい」と不快感を示し、近く師匠の宮城野親方(元幕内竹葉山)を注意する意向を明らかにした。(時事通信、2015.1.26)


 大相撲初場所で元横綱・大鵬を抜いて歴代最多33回目の優勝を果たした横綱・白鵬(29)が千秋楽から一夜明けた26日、東京都墨田区の宮城野部屋で記者会見した。白鵬は会見の冒頭で、優勝を決めた13日目の稀勢の里戦で物言いの末に同体取り直しとなったことに疑問を呈し、「なぜ取り直しなのか。子どもの目でも分かる。ビデオ判定は何をしていたのか。悲しい思いがした」などと審判部への批判を繰り返した。

 白鵬は取り直しの末に稀勢の里を降して優勝したものの、「勝てたから良かったけど。取り直しの重みを分かっていない。土俵に上がってまげを結っていれば、日本の魂なんです。みんな同じ人間。盛り上がるどうこうじゃない。命をかけてやってますから」と話した。

 1年8カ月ぶりの全勝優勝については「全勝っていうのはかっこいいね」と話し、大鵬の記録を抜いたことについても「(真の恩返しが)できたね」と笑顔を見せたが、後味の悪さを残した。(毎日新聞、2015.1.26)


 <大相撲初場所>◇13日目◇23日◇両国国技館
 横綱白鵬(29=宮城野)が、初日から13連勝で前人未到の史上最多33度目の優勝を決めた。直前に2敗の日馬富士(30)が敗れ、勝てばV決定の大一番で、大関稀勢の里(28)を取り直しの末に押し倒した。昨年夏から5場所連続優勝で、13日目Vも史上最多6度目。横綱勝率9割に迫る圧倒的強さを見せつけ「角界の父」と慕ってきた大鵬超えを成し遂げた。

 両手に目いっぱいの力を込め、白鵬が稀勢の里の両脇を押し込んだ。170キロ近い相手をのけぞらし、土俵下へと吹っ飛ばした。つい2カ月前、涙顔で並んだ大鵬の大記録を一気に追い抜いた。深いため息をつき「いい相撲だった。うれしいですね」。“角界の父”と慕う恩師を超えた偉業を、ゆっくりかみしめた。

 宿敵を倒して決めた。稀勢の里には、10年九州場所で敗れて連勝を「63」で止められたことがある。最初の一番は一気の出足で寄り倒し、軍配も自身に上がったが、物言いの末に同体で取り直し。倒れた際に右太ももを打撲した。それでも、負けられない宿命の相手に弱みは見せない。次の一番は立ち遅れ、途中体勢を崩しながらも立て直し、攻め勝った。「取り直しがあっての33回目。楽ではなかった」と実感を込めた。

 このまま勝ち続ければ、来場所5日目に横綱勝率9割に達する。綱を張った歴代の誰より負けない男も、くじけそうになった時はあった。10年の野球賭博、11年の八百長と不祥事連発の際には、師匠の宮城野親方(元前頭竹葉山)に「賜杯ももらえないのに、やったって意味ない」と愚痴り、泣いた。63連勝で止まった時も「休場したい」と弱音を吐いた。それでも、出続けた。10年には天皇陛下から書簡をもらい、師匠にも「バカ言うな。お前がいなきゃファンの楽しみがなくなるじゃないか」と励まされ、土俵に立ち続けた。

 今場所も陛下からは力をもらった。8日目に実現した4年ぶりの天覧相撲。「前半1週間は硬さがあった。中日に陛下が来て相撲が良くなった」と感謝した。

 入門から15年見守ってきた宮城野親方は「まだまだ心の弱い面もある」という。横綱自身も認める。「人間というのはいくら強くても、いくら偉大でもね、何回優勝しても、そのときの運、心の持ち方は、まったく違うもの。人は死ぬまで勉強だ」。弱いから、努力する。今場所も毎朝、稽古場で2時間近く汗をかいた。「飛ばしすぎだ」と師匠も心配したほど。あくなき向上心が、未開の地を進む原動力。誰も踏み入れたことのない道を、これからも進み続ける。

 ◆白鵬の幕内での取り直し 前頭筆頭時代に関脇若の里に勝利。新小結の05年九州では大関を狙う関脇琴欧州と投げ合う熱戦の末、寄り切られた。最近では昨年春千秋楽、日馬富士との横綱対決で負けた。(日刊スポーツ、2015.1.24)


 史上最多33回目の優勝を飾り実力的にはケチのつけようがない白鵬。あとは横綱の品格を示して後世に名を残すだけなんですが、なぜか審判部を批判して器の小ささを晒してしまいました。行事軍配は自分に上がっているのに苦手な稀勢の里ともう一番取らされて納得いかなかったんでしょう。

 客が喜ぶので勝敗が微妙なケースは取り直しにしがちな昨今の風潮が許せないのかもしれませんが、全勝優勝したんだし黙ってる方がかっこいいと思いますけどね。どっちにしろ記者会見で言うことじゃないと思います。
posted by リュウノスケ at 22:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 格闘技 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする