2014年07月14日

高野連タイブレーク制検討

 日本高校野球連盟が選手の健康管理対策の一環として、春夏の甲子園大会での延長タイブレーク制導入を本格的に議論するため、全加盟校を対象にアンケートを実施することが13日、分かった。既に都道府県高野連に通知し、8月末に集約する予定。アンケート項目には、投手の投球回数や球数の制限なども盛り込んだ。

 高野連は昨夏から甲子園の準々決勝翌日に休養日を設けているが、今春の選抜大会では2回戦の広島新庄(広島)−桐生第一(群馬)が引き分け再試合となり、雨天順延も重なったことで休養日がなくなった。勝者が決勝に進めば5連戦になる可能性があったため、さらなる対策の検討が浮上していた。

 社会人野球などで導入されているタイブレーク制は、高校野球では明治神宮大会と国体で採用。今年から春秋の地区大会などでも認められた。(時事通信、2014.7.13)


 日本高野連が春夏の甲子園大会で延長戦でのタイブレーク方式の導入を議論するため、全加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。試合の早期決着を図ることで、選手の健康管理につなげるのが狙いという。

 日本高野連関係者は「6月末の技術振興委員会で議題に上がった。タイブレークは国際大会でも導入されている。真剣に考える時期」と語った。

 アンケートは10日に各都道府県高野連に送付。健康管理上、導入すべきものについての質問で「球数制限の是非」や「タイブレークを導入するなら何回からが妥当か」などを問うている。8月末までに結果を集約し、本格的な議論を進める。

 これまでも日本高野連は、さまざまな対策を行ってきた。58年には「延長18回引き分け再試合」を規定。98年夏に横浜・松坂(現メッツ)がPL学園戦で延長17回250球を投げたことで議論が起こると、00年センバツから規定を15回に変更した。昨夏甲子園からは、準々決勝翌日に初の休養日を設定。しかし、今春センバツでは雨天中止などによる順延続きで休養日が消滅し、いずれかのチームが決勝まで勝ち上がる5連戦の過密日程となったことから、新たな対策を思案していた。

 既に国体や明治神宮大会、今春の一部地区大会では取り入れられているタイブレーク方式。甲子園で導入されれば、延長戦での長いイニングは減り、斎藤佑樹(現日本ハム)と田中将大(現ヤンキース)が投げ合った06年夏の早実―駒大苫小牧の決勝延長15回引き分け再試合のようなドラマは消える。特に夏は3年生にとって最後の大会。試合の流れを寸断して勝敗を決めるやり方に現場から疑問の声が上がることは十分予想される。

 多くの支持が得られれば年内にも導入が決まる。早ければ来春のセンバツから導入される可能性もあるが、日本高野連の竹中雅彦事務局長は「(アンケートで)半分以上の賛成がないとしんどい」とし、「これは大きな改革になる。慎重にやる」とじっくり議論を進めていく考えだ。

 ▽タイブレーク 時間制限のない野球やソフトボールにおいて延長戦で人為的に走者を置き、早期決着を図る特別ルール。高校野球では明治神宮大会、国体などで導入されており、延長10回以降の攻撃を1死満塁の状態から始める。社会人の都市対抗大会では03年から採用。国際大会では08年北京五輪で行われ、WBCでも09年の第2回大会から実施された。(スポニチ、2014.7.14)


 日本高校野球連盟(日本高野連)が、甲子園大会でのタイブレーク導入を議論するため、全加盟校を対象にアンケートを行うことが13日、分かった。現場の指導者から多くの支持を得られれば、来春のセンバツから導入される可能性もある。2006年に甲子園で活躍した米大リーグ、ヤンキースの田中将大投手(25)が右肘靱帯(じんたい)を部分断裂。投球過多が話題となる中でタイブレークが導入されれば、高校野球は大きな転換点を迎える。

 春夏の甲子園大会が大きな分岐点を迎えようとしている。延長戦でのタイブレーク導入が、本格的に検討される。

 今回、日本高野連が実施するアンケートでは、甲子園大会や夏の地方大会で選手の健康管理上、導入すべきものを聞く。「投球数の制限」「投球回数の制限」「タイブレークの導入」を挙げて意見を求め、タイブレークを採用した場合はどの回から始めるのが適切かも尋ねている。

 10日付で各都道府県高野連に送付し、8月末までに全加盟校からの結果を集約して議論する。投球数などの制限は部員が少ないチームには難しい。一方、塁上に走者を置いた状況から始まり、試合の早期決着を図れるタイブレークは現実的な選択といえる。現場の指導者から多く支持を得られれば年内にも導入が決まり、来春のセンバツから実施される可能性もあるという。

 まだ肌寒いセンバツ、猛暑の選手権。甲子園大会では、厳しい環境で投手が連投を強いられる。日本高野連は、昨夏から準々決勝翌日に休養日を設定。だが今春のセンバツでは引き分け再試合などの影響で、決勝まで勝ち上がると5連戦になるチームが出る恐れが出てくるなど、課題を解消しきれていない。

 過去には1998年の夏に、横浜の松坂大輔(現メッツ)が準々決勝で延長17回、250球を投げて完投し、準決勝で救援、決勝でノーヒットノーラン。2006年夏の決勝では、斎藤佑樹(現日本ハム)の早実と田中将大(現ヤンキース)の駒大苫小牧が延長15回引き分け再試合に。両投手とも連投し、斎藤は計296球、田中も計249球を投げた。

 松坂、斎藤、田中は国民的スターになったが、いずれもプロ入り後に肘、肩を故障。田中は今月、右肘内側側副靱帯の部分断裂が判明した。田中のヤ軍入り後、米国でも日本の高校生の投球過多が注目されている。高校時代の酷使が直接の原因ではなくても、田中ら好投手の故障は可能なかぎり避けたい。タイブレーク導入はそのための「新法」ともいえる。

 タイブレークは高校野球でも11年から明治神宮大会で、昨年からは国体で導入。今年から春秋の地区大会や都道府県大会でも採用できるようになった。投手の分業制を促進するなど好影響をもたらす可能性もあるが、3年生にとって「最後の夏」になる選手権での採用は困難との声もある。

 12年に春夏甲子園準優勝の八戸学院光星・仲井宗基監督は「これまでも複数の投手を育てるようにしてきたが、公立校などでは(選手が少なく)大変だろう。タイブレークは高校野球ならではの『死力を尽くす』という醍醐(だいご)味に欠けるかもしれないが、決まったら対応します」と複雑な心境を明かした。

 賛否両論あるだけに、日本高野連の竹中雅彦事務局長は「半分以上の賛成がないとしんどい。これは大きな改革になる。慎重にやる」とじっくり議論を進める考えだ。

 タイブレーク

 時間制限のない野球やソフトボールにおいて延長戦で人為的に走者を置き、早期決着を図る特別ルール。高校野球では明治神宮大会、国体などで導入されており、延長十回以降の攻撃を一死満塁の状態から始める。社会人の都市対抗大会では2003年から採用した。プロが参加するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも09年の第2回大会から実施された。

 甲子園の延長再試合規定

 草創期には規定はなかったが、1958年夏から「延長18回引き分け再試合」ルールが制定。2000年春に延長戦は15回までに短縮された。また、昨夏から準々決勝翌日に休養日が設けられている。延長戦のこれまでの最長は、1933年夏に中京商対明石中で記録された25回。この試合は延長二十五回裏に1点を取った中京商が、1−0でサヨナラ勝ちした。(サンスポ、2014.7.14)


 日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するため、全加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。

 甲子園大会でのタイブレーク制は、導入されても選手の健康面にどの程度の効果があるかは不透明で、試合の流れを寸断して勝敗を決める方法には批判もあがりそうだ。

 高野連は部員が少ないチームには厳しい条件となる投球回数や投球数の制限に比べ、国際大会でも一般的なタイブレーク制の採用は現実的な案とみている。昨夏の甲子園大会から採用した休養日が今春は順延続きで消滅し、批判を受けたことも背景にある。

 現場では「タイブレークは野球じゃない」との声もくすぶる。特に夏は3年生にとって最後の大会で、アンケートでは疑問の声が出ることは間違いない。日本高野連の竹中雅彦事務局長は「(アンケートで)半分以上の賛成がないとしんどい」とし「これは大きな改革になる。慎重にやる」とじっくり議論を進める考えだ。(デイリースポーツ、2014.7.14)


 甲子園から、数々の伝説を生んだ延長戦の熱戦が消えてしまうのか…。日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するために、4030すべての加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。試合の早期決着を図ることで、選手の健康管理につなげるのが狙い。今月10日付で各都道府県高野連に送付しており、現場の多くの指導者から支持を得られれば、最短で来夏から導入されることになる。

 加盟校へのアンケートでは、甲子園大会や夏の地方大会で健康管理上、導入すべきものについて質問している。投球数の制限、投球回数の制限、タイブレークの導入を挙げて意見を求め、タイブレークを採用した場合はどの回から始めるのが適切かも問うている。

 甲子園大会では選手の体調を考慮し、昨夏から準々決勝翌日に休養日を設定した。しかし、今春センバツ2回戦の広島新庄−桐生第一(群馬)が延長15回引き分け再試合となり、当初の日程から2日順延したことで休養日が消滅。いずれかのチームが決勝まで勝ち上がると5連戦の過密日程となったことから、対策を思案していた。

 日本高野連・竹中雅彦事務局長は「休養日を設けていたのに、天候の影響で飛んでしまった。健康管理を一番重視していたのに、いかがなものかという声があった」と説明。さらに「世界の流れがタイブレーク導入になっている。WBC、五輪もそう。高校野球だけ無関心でいいのかと、議論してみようとなりました」と続けた。

 甲子園の延長戦は、数々のドラマを生んできた。松坂(メッツ)を擁した98年に春夏連覇した横浜(神奈川)は、準々決勝のPL学園(大阪)戦で延長17回の熱戦を制した。「佑ちゃんVSマー君」の投げ合いとなった06年夏の決勝は、早実(西東京)−駒大苫小牧(南北海道)が延長15回引き分け再試合となり、早実が優勝。日本ハム斎藤、ヤンキース田中のライバル物語に、日本中が沸いた。

 だが一方で、昨春センバツで済美(愛媛)安楽智大投手(3年)が、3日連投を含めて5試合772球を投げたことに、米国メディアなどがこぞって批判。「投げ過ぎ論争」がわき起こった。安楽が昨年9月に右肘を痛めたことで、選手の健康管理に対する議論は、さらに活発になった。

 タイブレークは、すでに国体や明治神宮大会で取り入れられており、今年から春秋の地区大会や都道府県大会でも採用できるようになった。日本高野連・竹中事務局長は「あくまで現場ありきなので、反対が多ければ導入はできないですし、歓迎の声が多ければ検討していきます」と説明。アンケート結果は8月末までに集計し、最終的には11月の理事長会議で方向性を決定する。賛成が多ければ、最短で来夏からの導入となり、甲子園大会前の各都道府県大会から実施することになる。

 ◆タイブレーク 延長回で得点を入れやすくするため、1死満塁や無死一、二塁などから攻撃を開始する規定。日本の野球でいち早く採用したのは03年の社会人野球。五輪では08年北京から、WBCでは09年の第2回から、大学野球では11年の全日本大学選手権から採用された。高校野球では11年の明治神宮大会で10回以降1死満塁で初採用。国体高校野球では13年から、春季高校野球では今年から関東、北信越大会で採用されている。U18の世界選手権では無死一、二塁から攻撃を開始する。(日刊スポーツ、2014.7.14)


 甲子園から、数々の伝説を生んだ延長戦の熱戦が消えてしまうのか…。日本高校野球連盟が春夏の甲子園大会で、延長戦で塁上に走者を置いた状態で始める「タイブレーク方式」の導入を本格的に議論するために、4030すべての加盟校対象のアンケートを行うことが13日、分かった。

 試合の早期決着を図ることで、選手の健康管理につなげるのが狙い。今月10日付で各都道府県高野連に送付しており、現場の多くの指導者から支持を得られれば、最短で来夏から導入されることになる。

 横浜・渡辺元智監督 健康管理の面に、きっちりした裏付けがあればいいと思います。名勝負が少なくなってしまう可能性はあります。どこか意図的になることで、「人対人」の戦いに興味が薄れてしまうのではないかと。個人的には、9回でタイブレークというのは、どうなのかなという気がしています。

 帝京・前田三夫監督 今まで通り、決着をつけた方がいいというのはあります。勝負しないで、逃げの部分が出てくるとか、野球が変わる感じがしますね。決して反対ではないですが、ピンとはきませんね。

 智弁和歌山・高嶋仁監督 15回に変更された時でも、もう18回戦うことはないのかと寂しく思ったくらいなので、今の形で決着をつけたい思いはあります。ただ投手の体調を考えれば仕方のないこと。導入となればしっかり練習します。

 龍谷大平安・原田英彦監督 反対です。タイブレークで勝つにはどうすればいいか、と考えることで野球が変わる。先を考えて選手起用も変えざるを得ない。投球回数制限や天候に左右されずに休養日は確保するなどの方法を検討していただければと思います。

 大阪桐蔭・西谷浩一監督 延長は延長の醍醐味(だいごみ)がありますし、通常の形で決着をつけたい気持ちはあります。ただ翌日再試合というのは、選手への負担は重い。延長15回までやって決着がつかなければタイブレーク方式なら、致し方ないかなと思います。

 <斎藤佑は「歴史は変わるもの>

 ○…06年夏の甲子園決勝で再試合を経験した日本ハム斎藤は「(高野連は)高校生の体のことを考えて最善の方法を、と考えていると思う」と冷静に受け止めた。田中を擁する駒大苫小牧と死闘を演じ、自身4連投で頂点に上り詰めた。「(再試合制の)そういう歴史は、変わるものですから。でも、どっちがいいのか分からない」と話した。(日刊スポーツ、2014.7.14)


 このブログでは一貫して高校野球における投手の投げすぎを批判しているので当然タイブレーク制も賛成です。抜本的解決には過剰にタイトな日程を調整すべきとはいえ、何もしないよりはマシ。

 プロ野球ファンとして安楽のようなドラフト1位級の好投手に故障してほしくないわけですが、上記記事のように反対派も多く改革には困難が予想されます。指導者が勝手なことを言っているのは無視すればいいとして、仮に「もう投げられなくなってもいいから甲子園で完全燃焼したい」と願う現役投手がいるとしたらその存在が一番のネックでしょう。

 所詮我々の願いも「NPBに逸材が増えてほしい」というエゴでしかなく、当事者である選手たちの希望に比べればどうでもいい話。ただ、高校球児の純粋な心を利用し、超高校級投手の肘・肩と引き換えに栄誉を受ける指導者がいるとすれば、その点に関してはプロ・アマ問わず一野球ファンとして批判せざるを得ません。


<参照>
ウィキペディア タイブレーク 野球
日刊ゲンダイ スカウトが怒りと不安「済美・安楽はプロ入り前に壊される」
posted by リュウノスケ at 19:43| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする