2013年08月21日

「不正をやめるよう訴えた景品担当の女性社員を懲戒解雇」秋田書店読者プレゼント当選者数水増し事件

 雑誌の読者プレゼントで当選者数を実際より多く表示していたとして、消費者庁は20日、出版社の秋田書店(東京)に景品表示法違反(有利誤認)で再発防止などを求める措置命令を出した。

 読者プレゼントの水増しを同法違反で処分するのは初めて。

 同庁によると、不当表示があったのは、女性向け月刊漫画雑誌の「ミステリーボニータ」「プリンセス」「プリンセスGOLD」。2010年6月号から12年5月号にかけて、バッグなどの景品を、当選するとしていた人数よりも少なく送付していた。

 翌々月号で発表された当選者名を架空の名前にしたり、50人に当たるとした景品を実際は3人にしか発送しなかったりしたケースもあったという。

 同書店は「かつておもちゃメーカーなどから無償で提供してもらっていた景品が不況で減ったことから、やってしまった。申し訳ない」としている。(読売新聞、2013.8.20)


 秋田書店が漫画雑誌の読者プレゼントで景品数を水増し掲載していた問題で、社内で不正をやめるよう訴えた景品担当の女性社員(28)が「プレゼントを窃取した」などとして懲戒解雇されていたことが20日分かった。女性側は「罪をなすりつけられた」と主張。「組織的不正」として景品表示法違反(有利誤認)で秋田書店に措置命令を出した消費者庁の調査で主張が裏付けられた形となり、解雇撤回を求めて提訴する考えだ。

 女性の説明や加盟する労働組合「首都圏青年ユニオン」などによると、女性は不正のあった雑誌でプレゼント担当を4年以上務めていた。

 担当になった際の引き継ぎで不正を知り「一つの商品しかないのに、当選人数を10人にするのはおかしい」などと上司に訴えたが、「会社にいたかったら文句を言わずに黙って仕事をしろ」と言われたという。

 女性は不正を続けているうちに睡眠障害や適応障害を発症、2011年9月から休職していたが、12年2月29日に「多数の読者にプレゼントを発送せず、不法に窃取した」と書かれた解雇通知書が送られてきた。

 女性やユニオンは仕事を理由とした病気の発症で休職中に解雇するのは無効と主張。窃取と指摘された点について「会社の指示で当選者の数に満たないプレゼントしか準備されていなかった」としている。

 ユニオンの神部紅事務局次長は「不正を強制しながら、罪をなすりつけて懲戒解雇したのは許せない」と話す。女性は「不正をやめるべきだと何度も訴えた。消費者庁に不正を指摘され、会社も認めたのだから、解雇を撤回して謝罪すべきだ」と訴えている。

 秋田書店は「解雇と不正は別問題だと考えるため、コメントは差し控える」と話している。(毎日新聞、2013.8.21)


 読者を裏切って栄えた出版社はないんじゃないでしょうか。立派な社員に罪まで被せて解雇する秋田書店に未来はないと思います。


 <元社員が秋田書店提訴=懸賞水増しめぐり解雇−東京地裁>
 秋田書店が漫画誌の読者懸賞で当選者数を水増しした問題をめぐり、不正を訴えた後に懲戒解雇された元女性社員(28)が11日、同社を相手に地位確認と損害賠償や未払い賃金など約1500万円の支払いを求め、東京地裁に提訴した。

 訴状などによると、元社員は不正があった漫画誌で読者懸賞を4年以上担当。水増しに気付き是正を訴えると、編集長から「会社にいたかったら上から言われたことを聞き、文句を言わずに仕事をしろ」「他言したらお前をつぶす」などと言われ、不正を続けるよう要求された。

 元社員はその後、適応障害を発症し2011年9月から休職。12年3月、懸賞品を盗んだとして懲戒解雇された。

 記者会見した元社員は「(同社の漫画誌で連載された)手塚治虫の『ブラック・ジャック』が好きで、つらいときもこういう読者に寄り添うような作品を作りたくて入社した。読者を裏切る秋田書店が許せません」と話した。

 秋田書店の話 訴状を見ていないのでコメントできない。元社員が水増しの是正を主張したため懲戒解雇した事実はなく、解雇理由は正当だ。(時事通信、2013.9.11)
posted by リュウノスケ at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする