2013年08月19日

福知山市露店爆発事故

 京都府福知山市の花火大会での露店爆発事故で、全身にやけどを負い、手当てを受けていた同府京丹波町の小学5年Y君(10)と、大阪府高槻市のKさん(35)が19日、それぞれが入院していた病院で死亡した。17日には京丹波町のTさん(44)も亡くなっており、事故の犠牲者は3人となった。

 3人は、火元となったベビーカステラを売る露店の自家発電機とガソリン入りの携行缶の至近距離で被害に遭ったとみられ、京都府警は詳しい状況を調べている。

 19日の府警のまとめによると、3人のほかに2〜85歳の計57人が負傷し、うち約30人が京都、大阪、兵庫の計15病院に入院中。8歳の女児と13歳の少年の症状が重い。Y君の死因は「重症熱傷」と判明した。

 Y君はTさんの知人の孫で、Tさんと一緒に花火大会を見に来ていた。

 目撃者は「女性が男の子に覆いかぶさるようにして、火から守っている姿が見えた」と話しており、TさんがY君をかばったとみられる。

 Y君が通う町立丹波ひかり小の森脇英隆教頭は19日、学校で取材に応じ「とても活発で優しく、人懐こい性格だった。何の落ち度もなく、楽しみにしていた花火大会を見に行って悲惨な事故に遭った。痛恨の極みで心から哀悼の意を表します」と話した。

 府警は、ベビーカステラ店の男性店主(38=大阪市生野区)が、ガソリンが噴き出した携行缶を鉄板の方に向けたことで引火し、1回目の爆発が起きたとみている。2回目の爆発については、自家発電機の中に残っていたガソリンに引火して起きた可能性があるという。

 府警は、重傷で入院している店主から業務上過失致死傷の疑いで詳しく事情を聴く方針だが、症状が重く、めどが立っていない。(共同、日刊スポーツ、2013.8.19、元の記事は実名)


 京都府福知山市の花火大会での露店爆発事故で、露店にあった携行缶から噴き出したガソリンが周囲の多数の人にかかり、引火して一気に被害が広がったことが17日、当時の見物客への取材で分かった。府警は重傷を負った男性店主(38)の缶の扱いに問題がなかったかや、缶の詳しい構造を調べる。

 取材に応じたのは事故当時、家族3人とともにベビーカステラを売る露店から4〜5メートルの場所にいた奈良県のパート女性(37)。花火が始まる予定だった15日午後7時半ごろ、男性が自家発電機に給油しようと携行缶のふたを開けた瞬間、突然ガソリンが噴き上がり、飛び散るのを目撃した。

 男性は慌てて手で押さえていたが「消防のホースから水が出るような」勢いで中身が噴き出しており、女性や夫に飛んできた。炎が上がり、「ボン」という音がしたのはその1分ほど後で、夫が手と両足に重傷を負い、現在も入院中。女性は一連の経緯を、府警に証言したという。

 大阪市浪速区のガソリンスタンド従業員(39)は「ガソリンは高温になると気化する。携行缶の減圧弁で蒸気を逃がすことは当然やるべきことのはず」と首をひねる。ガソリンが噴出したことについては「暑い所に置いていたのではないか」と話した。(スポニチ、2013.8.17)
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2013年08月18日

米中央情報局エリア51の存在認める

 【ワシントン時事】米政府が宇宙人を収容したり、未確認飛行物体(UFO)を保管したりしているといった説がささやかれる舞台となってきた西部ネバダ州の「エリア51」と呼ばれる区域について、中央情報局(CIA)は17日までに、存在を初めて公式に認めた。ただ、偵察機U2の実験場だったと説明されている。

 CNNなど米メディアが公開された機密文書を基に伝えた。ラスベガス北西約200キロにあるエリア51はUFO研究家らの間で長年、宇宙人やUFOの存在を米政府が隠している場所ではないかと指摘されてきた。しかし、公開された文書は「宇宙人解剖室にも宇宙船着陸場にも触れていない」(CNN)。

 文書にはエリア51を示した地図も含まれており、これまで広く知られてきた場所と一致しているという。U2は冷戦時代からソ連の偵察などに使われてきた。(時事通信、2013.8.18)


 【ワシントン共同】地球に不時着した未確認飛行物体(UFO)や宇宙人を搬入し、米軍がひそかに研究しているとマニアらの間でささやかれてきた米西部ネバダ州の区域「エリア51」について、ワシントン・ポスト紙(電子版)は17日「政府がついに存在を認めた」と報じた。

 米中央情報局(CIA)が機密指定を解除された公文書を発表し、明らかになった。ただ、UFOや宇宙人を収容しているかどうかは触れていない。米政府や軍はこれまで、エリア51の存在自体を公に認めていなかった。

 ロイター通信によると、エリア51はネバダ州ラスベガスの北西約130キロにある。冷戦期には、U2偵察機など米軍機の研究開発を秘密裏に行っていたとみられ、敷地周辺の立ち入りや撮影は認められず、侵入者には発砲も辞さないほど厳重に警備されている。
 
 一方で「墜落したUFOを運び込み、宇宙人と共同生活している」などの風評が流れ、テレビドラマや映画で謎めいた施設として取り上げられるなど、エリア51と宇宙人、UFOにまつわる話題は後を絶たない。

 今回、政府がエリア51の存在を認めたことで、「次は宇宙人の存在が証明される番だ」と、マニアの期待が一気に高まりそうだ。(共同通信、2013.8.18)


 【8月17日 AFP】米中央情報局(CIA)は、ネバダ(Nevada)州ラスベガス(Las Vegas)の北西に位置する「エリア51(Area 51)」の存在を認める文書を公開した。ただ、エリア51に異星人の宇宙船が着陸したことを示す証拠は含まれておらず、陰謀説を唱える人たちを落胆させる内容になっている。

 エリア51は長い間、地球外生命体が存在する証拠を隠すために米政府が機密扱いとしていると噂され、未確認飛行物体(UFO)に関するとっぴな空想の種となってきた。

 しかし、15日に公開された文書に詳述されているのは、空飛ぶ円盤との遭遇といった話ではなく、冷戦時代に米政府が開発したU2型偵察機の試験場としてのエリア51の歴史だ。

 ソビエト連邦を高高度から偵察するために製造されたU2型機は、秘密裏に開発が進められていた。そして1955年4月、CIAはネバダ州の人里離れた砂漠地帯にある干上がった湖底を試験場に選定。地図上では「エリア51」と表記することを決めた。

 U2型機の試験飛行は、当時の民間航空機や他の軍用機の飛行高度よりもはるかに高い6万フィート(約1万8300メートル)を超える高度で行われた。文書によると、試験飛行が始まってからの同砂漠地帯では、民間航空機のパイロットなどからのUFO目撃情報が急増した。有人飛行が不可能と考えられていた高度で太陽の光を反射しながら飛行する偵察機は、まるで「燃えさかる物体」に見えたのだろう、と文書は記している。

 最重要の機密事項だったU2型機計画の発覚をどうしても避けたかった空軍関係者らは、こういった目撃情報について、単なる自然現象によるものと説明していた。

 エリア51の場所は長年にわたり「公然の秘密」だったが、過去に公開された政府の文書には、その存在と役割をこれほど明確に認め、説明するものはなかった。(AFPBB News、2013.8.17)


 (CNN) 米中央情報局(CIA)がこのほど公開した資料で、宇宙人説や米政府陰謀説に絡めて長年話題を振りまいてきた軍事基地「エリア51」の存在を初めて公式に認めた。ネバダ州内の所在地を記した地図も併せて公表している。

 この資料は米研究者が2005年に行った情報公開請求に基づいて公開された。それによると、エリア51は米政府が実施していた航空監視活動の実験場だったとされる。

 このうち「U−2」と呼ばれる活動では、冷戦時代に旧ソ連を含む世界各地を監視していたという。場所はラスベガスから約200キロ北西にある。

 エリア51を巡っては、米政府が宇宙人に関する秘密を隠しているとの説が長年にわたって展開されてきた。20世紀半ばごろにはネバダ州の砂漠に未確認飛行物体(UFO)が出現したとの情報も相次いで浮上している。

 しかし今回の資料には、宇宙人や宇宙船についての記載はなかった。

 情報公開を請求した研究者によれば、今回公表された資料は、これまでに比べて手を加えられた部分が少ないという。その理由についての説明はなかったが、これは米政府がエリア51に関する情報を積極的に公開する姿勢に転じたことを示すものかもしれないと指摘している。

 もっとも同氏によれば、エリア51の所在地についてはこれまでにも航空監視の専門書やマニア向けの書籍などで広く紹介されてきた。実際、CIAの地図に記された場所は、米グーグルの地図検索サービスで「エリア51」と検索して表示される場所と一致している。(CNN、2013.8.16)


<参照>
ウィキペディア エリア51
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第49回札幌記念(GII)

馬単 J⇔@・B・D・E・G・H・J・K・L・M・N・O=1万2000円
前回までのトータル:−151万4260円
回収率:64.5%
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日南響子タクシーに轢かれる

 女優日南響子(19)が、都内でタクシーにはねられ、一時意識不明となっていたことが17日、分かった。15日午後8時ごろ、都心の路上で自ら車道に飛び出して負傷。現在は意識を取り戻し、両親の看病を受けながら都内の病院に入院している。関係者によると、日南は、交際中の男性と日南の浮気が原因でもめていたという。また、周囲は日南が、たびたび感情的になり予想できない行動を取っていたことを指摘している。日南は06年からファッションモデルとして活動。今年6月に主演映画「桜姫」でベッドシーンも演じていた。(日刊スポーツ、2013.8.18)


 女優の日南響子(19)がタクシーにはねられ、一時意識不明になっていたことが17日、分かった。関係者によると、15日午後8時ごろ、東京・渋谷区内の路上に飛び出した際、走行中のタクシーと衝突し、全身を強打。意識不明のまま救急車で搬送されたが、病院で意識を取り戻し、すでに退院した。

 最近、恋人がツイッターで日南の浮気を明かして非難するなどしたため、日南は精神的に不安定な状態が続いていたという。事故当日も放心状態で歩いていたようだ。ただ、仕事への影響は、とくにないという。(サンスポ、2013.8.18)


 女優の日南響子(19)が15日夜に東京・渋谷区の路上で車にはねられ、一時、意識不明の状態になっていたことが17日、分かった。

 関係者によると、日南は15日午後8時ごろ、車道に飛び出した際にタクシーに衝突。事故直後はけいれんを起こし、すぐに病院に搬送されたが、しばらく意識不明の状態だったという。16日に意識は戻り、大きなけがはなかったことから退院。現在は名古屋から上京した家族らに見守られながら回復に努めている。

 日南は最近、異性関係でトラブルがあり、事故直前も精神的に不安定だったという。所属事務所は「本人の回復を待って詳細を確認します」としている。(スポーツ報知、2013.8.18)

 
 女優の日南響子(19)が都内で車にひかれ、一時意識不明だったことが16日、分かった。

 事故があったのは15日午後9時ごろ。スポニチ本紙の取材では、都心の路上でタクシーにはねられ、頭や腰、足などを強く打った。目撃者は「救急隊員からの呼び掛けに全く反応していなかった」と話している。また、別の人は「フラフラと放心状態で歩いていた。車道に自ら入って行ったようにも見えた」としている。日南は救急車で病院に搬送され、現在は意識が回復している。命に別条はないという。

 日南の知人は「男性関係で悩んでいた。最近は精神的に不安定な状態が続いていた」と説明。交際相手とみられる男性はツイッターで、恋人が何度も浮気したことを明かし、強く非難していた。

 日南は12歳の時からファッション誌のモデルとして活動。女優としても活躍し、6月に公開された主演映画「桜姫」では濃厚なベッドシーンに挑み注目を集めていた。

 ◆日南 響子(ひなみ・きょおこ)1994年(平6)2月6日、愛知県生まれ。06年にファッション誌「ニコラ」オーディションでグランプリ。10年、TBSドラマ「ハンマーセッション!」で女優デビュー。11年、映画「七つまでは神のうち」で初主演。現在「non―no」の専属モデルを務めている。(スポニチ、2013.8.17)
 

 女優でモデルの日南響子(19)が、15日夜にタクシーにはねられ負傷したことが17日、分かった。

 日南は15日午後8時ごろ、渋谷区内の車道に徒歩で侵入し、走行中のタクシーと衝突。全身を強く打った。一時は気を失い病院へ搬送されたが命に別条はなく、打撲の診断を受け退院、現在は自宅で静養している。

 関係者によると、事故前、日南は交際相手とのトラブルで精神が不安定な状態だったという。交際相手の男性はツイッターで日南の浮気を明かし、日南のアカウントあてに非難のツイートを繰り返していた。

 日南は現在「non‐no」の専属モデルを務めている。6月には主演映画「桜姫」でベッドシーンを披露した。(デイリースポーツ、2013.8.17)


Nem @Nem_P 8月15日
結局彼女に避妊もせずにバコバコ浮気された僕だけが気狂いということで終了らしい。もういい。

Nem @Nem_P 8月13日
ドワンゴはユーザーをホテルに連れ込んだり二度もセクハラ沙汰起こしても出勤停止1日で済ますんだぜ
(ツイッター、2013.8.13-15)



<参照>
ウィキペディア 日南響子
2ちゃんねる 日南響子 part8
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2013年08月17日

エジプト暫定政府モルシ派デモ虐殺事件

 エジプトのモルシ前大統領の支持母体であるムスリム同胞団は、治安部隊によるデモ強制排除で数百人が死亡したことに抗議するため、16日金曜日正午の礼拝の後に、全国的な「怒りの数百万人デモ行進」を行うよう呼び掛けた。

 ムスリム同胞団は16日の声明で、「われわれの殉教者をめぐる痛みや悲しみはあるが、クーデター勢力による今回の犯罪は、彼ら(の統治)を終わらせようとするわれわれの決心を強化した」と表明した。

 国営テレビが伝えたところによると、内務省は政権側や行政庁舎に再び攻撃があった場合、治安部隊が実弾で反撃すると警告した。

 エジプト保健・人口省は、強制排除などに伴う衝突の死者数が623人になったと明らかにした。この他、数千人の負傷者が出ているとしている。

 だが、当局がまだ把握していない遺体は数百に上るとされ、ムスリム同胞団は、死者数は当局の発表をはるかに上回っていると主張している。

 エジプト情勢の混乱を受け、国連安保理は緊急会合を開催。国連安保理はエジプトのデモ強制排除を受け、国内のすべての関係者に対し暴力の停止と最大限の自制を求めた。

 国連安保理はエジプト情勢を協議。アルゼンチンの国連大使は協議後、記者団に「エジプトの暴力停止と最大限の自制が重要だというのが、安保理の見解だ」と述べた。

 オバマ米大統領は15日、エジプト暫定政権によるモルシ前大統領支持派の強制排除を激しく非難するとともに、来月予定されていたエジプト軍との合同軍事演習を中止したと明らかにした。

 大統領は休暇先のマサチューセッツ州マーサズビンヤード島で「米国はエジプト暫定政権および治安部隊の行動を激しく非難する」とし、「われわれは市民への暴力を非難し、平和的な抗議活動の権利を含め、人間の尊厳に不可欠な普遍的権利を支持する」と述べた。

 一方、エジプト政府は16日声明を発表し、オバマ米大統領の発言について「事実」に基づいていないと反論し、暴力的な集団を勢いづかせると批判。エジプトは現在、「テロリストによる行動」に直面していると主張した。

 ムスリム同胞団の支持者ら数百人は15日、カイロにある政府の建物を襲撃、放火した。国内第2の都市、アレクサンドリアでも、前大統領の復権を求めて数百人が行進するなど混乱が広がっている。(ロイター、2013.8.16)


 【カイロ=宮下日出男】エジプトのクーデターで失脚したモルシー前大統領の支持者らは16日、座り込みの強制排除を受けて大規模な抗議デモを首都カイロなどで実施、国内約20都市で治安部隊と衝突した。ロイター通信によると、首都カイロでは約50人が死亡、全土の死者は約70人に上るもようだ。内務省は同日、モルシー派が集まるカイロ中心部のラムセス広場周辺に近寄らないよう警告。デモ制圧のため、さらなる強硬手段に踏み切る可能性もある。

 デモは前大統領の出身母体、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団が「怒りの金曜日」と位置づけて呼びかけた。

 カイロでは金曜礼拝を終えた前大統領支持者ら数千人が「軍の支配を打倒せよ」などと叫びながらラムセス広場に行進。軍は装甲車を配置し、一部の主要道路を封鎖するなどして警戒した。

 市内では銃声が相次いでおり、モルシー派の発砲も確認された。

 このほか衝突により、モルシー派は北部ドゥミヤートで8人、中部ファイユームと北部イスマイリーヤで各5人が死亡。イスマイリーヤでは警官1人も死亡した。強制排除以降の死者は少なくとも700人を超えたとみられる。抗議デモは北部アレクサンドリアなどにも拡大している。

 強制排除後、モルシー派は各地の行政施設などを襲撃。モルシー派はキリスト教の一派、コプト教会なども襲っており、暫定政権支持派は「明白なテロ行為」と批判している。

 独仏は16日、欧州連合(EU)外相による緊急会議を来週開くよう要請、エジプトとの関係を見直す必要があるとの見解で一致した。

 また、エジプトとの合同軍事演習中止を決めた米国に対し、暫定政権は「暴力的なグループを励ましかねない」と反論した。サウジアラビアは16日、改めて暫定政権への支持を表明した。

 米ゼネラル・モーターズ(GM)がカイロ郊外の組立工場の生産を停止するなど、経済的影響も拡大している。(産経新聞、2013.8.17)


 エジプトの暫定政府が、デモ隊を強制排除したことをきっかけに多数の死者が出ているにもかかわらず、アメリカのオバマ大統領が、巨額の財政援助を凍結する考えを示していないことに対して、アメリカのメディアは、暫定政府の強権的な手法を助長するものだとして批判を強めています。

 オバマ大統領は15日、「エジプトの暫定政府と治安部隊の行動を強く非難する」と述べて暫定政府の対応を初めて非難し、来月予定されていたエジプトとの合同軍事演習を中止すると発表しました。

 しかし、総額15億ドル(日本円でおよそ1500億円)に上る財政援助の見直しについては、「さらなる措置もあり得る」と述べるにとどまりました。

 これに対してアメリカの有力紙ニューヨーク・タイムズは、15日、「オバマ大統領は追加の措置を検討するよう指示したというが、財政援助の停止についてはひと言も口にしなかった」と批判しました。

 またワシントン・ポストも、「エジプトの暫定政府による人権侵害に厳しい姿勢で臨まなければ、アメリカは良心を捨てて敗北するのと同じだ」と批判したうえで、「まだエジプトに影響力を行使したいのならば、すぐにすべての援助を停止すべきだ」と主張しています。

 アメリカでは、議会からもエジプトの暫定政府に対するオバマ政権の姿勢に批判の声が上っていて、今後の対応が注目されます。(NHK、2013.8.16)


 モルシ前大統領支持派の座り込みを武力で排除したエジプト暫定政権。治安部隊の権限を強化する非常事態宣言を発令し、独善的な旧ムバラク政権時代をほうふつとさせるような強権的な手法に打って出た。反発したリベラル派の大物、エルバラダイ副大統領は辞表を提出。暫定政権は次第に軍政色を強めており、「アラブの春」が目指した民主化は大きく後退を余儀なくされている。

 「軍が唯一の支配者となった」−。非常事態宣言の発令を受け、モルシ氏の出身母体、イスラム組織ムスリム同胞団寄りの報道を続けてきた中東の衛星テレビ、アルジャジーラの解説者はこう指弾した。

 治安部隊は非常事態宣言により、治安維持や公共財産保護の名目で必要なあらゆる措置を取ることができる。令状なしでデモ隊を逮捕でき、同胞団メンバーやモルシ派に、より厳しい弾圧を行おうという暫定政権の意図は明らかだ。

 エジプトでは1981年のイスラム過激派によるサダト大統領暗殺事件で非常事態法が導入され、ムバラク独裁政権下で同胞団などの弾圧を誘発。同法は治安当局による拷問などの人権侵害の温床になり、2011年の革命後、暫定軍政下で昨年5月に失効するまで約31年間維持された。

 今回の非常事態「復活」で、同胞団は座り込みなどの表だった抗議行動が困難になり、組織内の急進勢力が、捨て身のテロ攻撃や武装闘争に走る可能性もある。

 ケリー米国務長官は非常事態宣言が「可能な限り速やかに解除されるべきだ」と指摘、国際社会にも懸念が広がった。

 エルバラダイ氏の辞表提出も情勢不安定化に拍車を掛ける要因だ。軍トップ、シシ第1副首相兼国防相は当初、自らが権力を握る意図は否定していたが、実際には暫定政権の事実上の最高実力者として強い影響力を行使する。

 エルバラダイ氏には、軍の“暴走”の歯止め役が期待されていたが、強制排除に反対する同氏の意見は聞き入れられず、同胞団との対話路線は頓挫。強硬策で流血の事態に突き進んだ。

 暫定政権が、軍人出身だったムバラク元大統領の時代のような激しい弾圧を行えば、国民の幅広い層から政権の正当性に疑義を唱える声が増えそうだ。

 カイロで14日の反政府デモに参加した教師ムハンマド・アブドさん(34)はこれまで、軍が示したロードマップに基づく憲法改正などの民主化プロセスはやむを得ないと感じていた。だが、多数の国民が犠牲になった強制排除を目にして考えを変え、「正統性を失った政権による民主化は受け入れられない」と吐き捨てるように話した。(カイロ共同=津村一史、山陽新聞、2013.8.16)


 <「同胞団」の解散命令を検討…エジプト暫定政府>
 【カイロ=工藤武人、酒井圭吾】エジプト暫定政府の報道官は17日の記者会見で、暫定政府がモルシ前大統領の出身母体であるイスラム主義組織、ムスリム同胞団の解散に向けた検討作業を進めていることを明らかにした。

 同報道官によると、同胞団の解散はビブラーウィ暫定首相が提案した。解散命令が出されれば同胞団側の反発は必至で、エジプト情勢は一層混迷を深める可能性がある。

 同報道官はまた、モルシ前大統領支持者の強制排除を受けた全土での衝突で、16〜17日に173人が死亡し、1373人が負傷したと発表した。カイロ中心部だけで95人が死亡したとしている。14日からの強制排除以降の全土での死者数の累計は750人を突破した。

 国営テレビは17日、治安部隊が同日午後、モルシ派約500人が立てこもっていた、カイロ中心部ラムセス広場近くのファタハ・モスクを制圧したと伝えた。同テレビは死傷者の有無には言及していない。

 モルシ派は17日夕に北部アレクサンドリアなどでデモを計画しており、衝突が繰り返される恐れがある。(読売新聞、2013.8.18)


 <シナイ半島北部で警官24人死亡、イスラム過激派の奇襲で=関係筋>
 エジプト・シナイ半島北部のラファ近くで19日、少なくとも24人の警察官がイスラム過激派による奇襲で死亡した。医療関係者や治安筋が明らかにした。

 このほか、3人の警察官が負傷した。

 治安筋によると、警察官はラファにある兵舎に向かう途中に、過激派によってマシンガンやロケット推進式手りゅう弾で攻撃された。当初の報道では、爆発によって犠牲者が出たとされていた。

 軍が7月3日にモルシ前大統領の権限を剥奪して以降、シナイ半島北部ではイスラム過激派による攻撃が激化している。

 治安部隊によるモルシ前大統領の支持母体、「ムスリム同胞団」の取り締まり強化で、この1週間で少なくとも850人が死亡した。これには70人の警察官と兵士が含まれている。(ロイター、2013.8.19)


 <ムスリム同胞団最高指導者を逮捕 エジプト治安部隊>
 【カイロ共同】エジプト国営メディアは20日、治安部隊がモルシ前大統領の出身母体、イスラム組織ムスリム同胞団の最高指導者、バディア氏を首都カイロのナセルシティーで逮捕したと報じた。暫定政権が弾圧を強めた形で、同胞団にとっては大きな痛手となる。

 暫定政権は17日、法的措置により同胞団に解散命令を出すことを検討していると表明していた。

 バディア氏は反モルシ派が6月に銃撃され、死亡した事件に関与したとして、殺人教唆の罪で同胞団のシャーテル副団長らと共に訴追。今月25日に初公判が設定されている。(共同通信、2013.8.20)


 <騒乱に便乗、博物館、丸ごと略奪 ミイラや木棺など千点>
 古代エジプトの文化財を収蔵する同国ミンヤ県のマラウィ国立博物館が先週、騒乱の中で襲撃され、「聖獣」とされるヒヒなどのミイラや彩色木棺などほとんどの収蔵品が盗まれたことが分かった。博物館が丸ごと略奪されるという同国で前例のない被害で内外の関係者に衝撃を与えている。

 地元メディアによると、事件があったのは、首都カイロでモルシ前大統領支持派が強制排除された14日の夜から15日にかけての間とみられる。考古省の暫定的な調査によると、収蔵品1089点のうち1040点が盗まれ、重くて持ち去られなかった像などは傷つけられていた。これまでに返還、回収されたのはごく一部にとどまっている。

 考古省や地元メディアは事件前に博物館の庭で座り込みをしていたモルシー派の関与を指摘しているが、犯人は不明。事件の際、警備員が射殺され監視カメラも破壊されていた。マラウィは紀元前14世紀の首都。所蔵品には王女の石像や、トキに金箔を施したミイラなどが含まれる。(共同、産経新聞、2013.8.20)


<参照>
ウィキペディア ムハンマド・ムルシー
ウィキペディア ムスリム同胞団
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