2013年05月15日

DVを日常的に目撃した子どもは脳の一部が萎縮する

 両親間の暴力や暴言を吐く場面などドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子どもは、目で見たものを認識する脳の「視覚野」の一部が萎縮する傾向があるという研究成果を、福井大子どものこころの発達研究センターの友田明美教授らがまとめ、米オンライン科学誌に発表した。DVの目撃が心の病の形で影響を与えると心理学などで指摘されている。友田教授は「DVを見た嫌な記憶を思い出すことで脳の神経伝達物質に異変が起き、さまざまな精神症状を引き起こすのではないか」と推測している。

 直接虐待を受けたことはないが夫婦間のDVを目撃してきた18〜25歳の男女22人と、目撃経験のない同年代30人の脳を磁気共鳴画像装置(MRI)を使って比較したところ、右脳視覚野にある一部は目撃経験のある男女が平均約6・1%小さく約6・5%薄かった。左脳視覚野の一部も約6%薄かった。影響を受けやすい年齢は11〜13歳で、暴力より暴言の方が深刻な影響を与えることも分かった。(産経新聞、2013.5.2)


 ドメスティックバイオレンス(DV)を日常的に目撃した子供は、目で見たものを認識する脳の視覚野の一部が萎縮する傾向があるという研究成果を、福井大子どものこころの発達研究センターの友田明美教授らがまとめた。2日までに米オンライン科学誌に発表した。

 両親間の暴力や暴言を吐く場面など、DVの目撃が成長後も心の病といった形で影響を与えると心理学などで指摘されている。友田教授は「DVを見た嫌な記憶を何度も思い出すことで脳の神経伝達物質に異変が起き、脳の容積や神経活動が変化してさまざまな精神症状を引き起こすのではないか」と推測している。

 友田教授は米ハーバード大と共同で、直接虐待を受けたことはないが、夫婦間のDVを目撃してきた18〜25歳の男女22人と、目撃した経験がない同年代30人の脳を、磁気共鳴画像装置(MRI)を使い比較した。

 その結果、右脳の視覚野にある一部は、目撃した経験がある男女が平均で約6.1%小さく、約6.5%薄かった。左脳の視覚野にある一部も約6%薄かった。

 目撃した時期などの聞き取りから、脳が最も影響を受けやすい年齢は11〜13歳で、身体的な暴力より暴言の方が子供の脳に深刻な影響を与えることも分かった。

 友田教授は「DVを目撃した子供には、早期にしっかりした心のケアをすることが必要だ」とし「幼少期の体験が脳を変えるメカニズムが明確になれば、治療などに生かせるだろう」と話している。

 友田教授らは2005年に調査を開始。米マサチューセッツ州にある町の地下鉄やバス停に協力を呼び掛けるチラシを張り出し、集まった1662人から聞き取りなどをして52人を抽出、脳を解析した。(共同通信、2013.5.2)
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2013年05月14日

国内初卵子バング始動

 染色体異常などで卵子がない女性に、卵子を提供するボランティアを募集していた民間団体「OD−NET」(岸本佐智子代表、本部神戸市)は13日、提供を申し出た人から3人を選び、あっせんを受ける3人との組み合わせを決めたと発表した。

 提供者の意思確認や内部の倫理委員会の審査などを経て、半年以内に採卵と移植に移りたいとしている。

 卵子の提供には法規制がないが、採卵に伴う医学的リスクや、生まれた子の法律上の位置付けが明確でないとの問題が指摘されている。(時事通信、2013.5.13)


 性染色体の異常などにより自分の卵子で妊娠できない女性を対象に、第三者の卵子提供を仲介するNPO法人「卵子提供登録支援団体(OD―NET)」(神戸市)が13日、東京都内で記者会見し、患者3人に卵子を提供することが決まったと発表した。

 国内では一部医療機関が、姉妹や知人から卵子の提供を受けて治療を実施しているが、仲介団体による第三者の卵子のあっせんは初めてのケースだ。

 同NPO法人は、医師や患者の支援者などで構成。1月以降、すでに子どものいる35歳未満を対象に、無償での卵子提供を募ったところ、100人以上から問い合わせがあり、42人が申し込んだ。このうち血液検査などを経て9人を第1弾の提供者として登録した。さらにターナー症候群などの病気で卵子がない待機患者13人のうち、年齢や不妊治療歴などを基準に3人を選んだ。

 提供者はいずれも、生まれた子どもが15歳になった時点で、希望すれば住所や氏名などが子どもに開示される条件を承諾した。

 治療は、不妊治療クリニック団体「JISART(日本生殖補助医療標準化機関)」加盟の国内3施設で行われる。各施設の倫理委員会での審議を経て、早ければ年内にも提供者の卵子の採取や体外受精に入る見通しだ。(読売新聞、23013.5.13)


 早発閉経など卵子のない患者の出産を支援する民間団体「卵子提供登録支援団体(OD―NET)」(事務局・神戸市)は13日、無償で卵子を提供するボランティア9人を登録したと発表した。提供を受ける患者3人も選定した。早ければ半年後にも採卵や体外受精などの不妊治療を始める。

 国内では一部の医療機関が親族や知人からの卵子提供で治療を実施しているが、卵子を公募であっせんする初の民間団体が提供者の登録にこぎ着けたことで、卵子バンク事業が本格的に動きだすことになった。加齢で妊娠が困難になり卵子提供を求める不妊患者も多く、卵子提供の法整備を求める論議が活発化しそうだ。

 同団体によると、1月15日の募集開始以来、提供を希望して連絡してきた女性は100人を超え、うち42人が必要書類を返送。血液検査などの結果を踏まえ、選定基準を満たした9人の登録が完了した。検査の結果待ちの女性もおり、登録数はさらに増える見通し。

 同団体の岸本佐智子代表は記者会見で「悩んでいる人の力になれるのは、とてもうれしい」などとの提供者のコメントを紹介し、善意の無償提供である点を強調した。

 提供者からの卵子の採取や体外受精などは連携する五つの民間医療機関のいずれかが実施するが、どの医療機関が担うかは非公表。各施設の倫理委員会で審査するほか、カウンセリングも必要なため時間がかかるという。

 その一つ、広島HARTクリニック(広島市中区)理事長で、OD―NET副代表も務める高橋克彦医師(66)は「無償で卵子を提供する人がいるか不安だったが、本当にありがたい。善意を必ず生かす」と決意を述べた。

 5施設はいずれも、姉妹間などの卵子提供による出産の実績がある。卵子採取ではまれに、卵巣が腫れて吐き気や腹痛などの症状が出ることがあり、高橋医師は「カウンセリングなどを通じて丁寧に説明したい」と話す。

 OD―NETによると、提供者は引き続き募集するが、患者については「希望者が殺到して対処できなくなる恐れがある」(岸本代表)として、しばらく増やさない方針だ。(中国新聞、2013.5.14)


 海外での卵子提供ビジネスでは、患者夫婦はまず卵子を提供してくれる女性を選ぶ。そのための「カタログ」には、女性の写真はもちろん、生年月日、生い立ち、趣味、家族関係、血液型など個人情報が満載だ。全員が日本人。患者夫婦は学歴を中心に容姿や、妻に似ているかなどを基準に「品定め」する。

 あっせん業者の男性は「意外と重要なのは目が二重かどうかだ。だから目を整形した人は提供者に選ばない」と話す。

 日本の若い女性が数十万円の謝礼で海外に行き、医療機関で採卵手術を受ける。人気のある女性には依頼が集中し「中には血液型が全く合わない夫婦から“ご指名”を受けることもある」。

 患者が支払う金額も跳ね上がる。あっせん業者の男性は「ひどいところは何百万円も請求するが、うちは良心的。人助けでやっている」と話す。だが、救われるのは裕福な層だけだ。「女性の人権を侵害している」「命の売買だ」などの批判も根強い。

 国内で卵子提供を受ける場合も、想定される問題は多い。諏訪マタニティークリニック(長野県下諏訪町)の根津八紘(ねつ・やひろ)院長は、これまで提供卵子や精子による体外受精を200組以上の夫婦に実施、150人以上の出産にこぎ着けているが、いずれも親族や友人らからの提供だ。

 こうした人間関係の中で、常に提供者が見つかるとは限らない。だからこそ第三者からの提供が求められる。

 しかし根津院長によると、トラブルは採卵による健康への悪影響が出た場合や、生まれた子に障害があった場合に起こる可能性が考えられ、「赤の他人同士だと『こんなはずではなかった』と、こじれる可能性があるのではないか」と指摘する。事前に保険会社と契約するなど、補償体制を整えることが大事だとしている。また金銭だけで解決できない問題もあり、国が関与して対応を準備する必要性を指摘する専門家もいる。

 「実際に卵子提供がされて治療に結びついた場合に、残念ながら法整備が十分にできていない」と指摘するのは日本生殖医学会倫理委員長の石原理(いしはら・おさむ)埼玉医大教授だ。民法ではこうして生まれた子どもは想定しておらず、子の母親が産んだ女性か卵子提供者なのかは、必ずしも明確ではない。精子や胚の提供の場合の親子関係も同様だ。

 石原教授は「今回の動きが、法整備やシステム作りへのきっかけになってくれれば一番良い。たくさんの問題を抱えながらの船出というのは間違いない」と話す。

 子どもに出自を知らせるかどうかも、夫以外からの精子の提供を受けて行う人工授精で生まれたケースで既に問題になっている。唐突に真実を知らされ「自分は何だったのか」と悩む人も多い。

 根津院長は「内緒にするのではなく、親が堂々と説明すべきだ」と話す。提供を受けた卵子で生まれた子を特別な目で見ない社会づくりも必要だと強調した。(共同通信、2013.5.14)


「40歳以上の患者さんを「まだいけますよ」「次 頑張りましょう」という形でずるずると(治療を)引き延ばす。病院経営としてはそのつど売り上げが上がっていくことになる。患者さんがひとつの金づるになっている」(不妊治療に携わる医師、NHK『クローズアップ現代』、2013.5.8)
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2013年05月13日

マルコムXの孫殺される

 米国の黒人解放運動指導者マルコムXの孫、マルコム・シャバーズさん(28)が9日、訪問先のメキシコ市で死亡した。地元警察は何者かに暴行され、殺害されたとみて調べている。AP通信などが10日伝えた。

 シャバーズさんは友人とバーで飲酒した後に姿が見えなくなり、バーの前で顔などに大けがをして倒れているのをこの友人が発見。病院に運ばれたが死亡した。

 シャバーズさんは12歳のころ、放火により自らの祖母でもあったマルコムXの妻を死なせたほか、少年院から出所後も強盗未遂事件を起こして服役。しかし近年は、過去の罪を償うためとして人権擁護や若い世代の暴力への反対を訴える活動をしていた。シャバーズさんは、6人いるマルコムXの娘の1人から生まれた。マルコムXは1965年に暗殺された。(共同通信、2013.5.11)


<参照>
ウィキペディア マルコム・X
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2013年05月11日

第8回ヴィクトリアマイル(GI)

三連単 C・J・P→B・I→@・A・D・E・G・H・L・M・O・Q=1万2000円
前回までのトータル:−140万0510円
回収率:66.0%
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2013年05月07日

中坊公平逝去

 日本弁護士連合会会長、整理回収機構(RCC)の初代社長などを務め、「平成の鬼平」の異名を取った元弁護士の中坊公平(なかぼう・こうへい)氏が3日午前8時5分、心不全のため京都市内の病院で死去した。83歳だった。葬儀は5日、近親者で済ませた。自宅は京都市東山区。喪主は妻淳子(じゅんこ)さん。

 京都大法学部卒。1957年弁護士登録。73年、森永ヒ素ミルク事件の被害者弁護団長に就任し、救済に尽力した。85年には金をめぐる巨額詐欺「豊田商事事件」で同社の破産管財人を務めた。

 90年から2年間、日弁連会長。93年からは香川県・豊島の産廃不法投棄事件で住民側弁護団長として公害調停をまとめた。

 96年、旧住宅金融専門会社(住専)の不良債権処理に当たる住宅金融債権管理機構の初代社長に就任し、債権回収の陣頭指揮を執った。同機構を改組したRCCの社長となり、退任後も警察刷新会議委員などを歴任した。

 しかし、2003年に住管機構時代の不適切な債権回収をめぐり東京地検の捜査を受けた責任を取り、大阪弁護士会に退会届を提出。05年に廃業した。(時事通信、2013.5.5)


 香川県・豊島の約93万トンに上る産業廃棄物不法投棄問題、森永ヒ素ミルク事件の住民や被害者側の弁護団長を務めた中坊さんの死を関係者は悼んだ。

 産廃問題で中坊さんは県の謝罪と産廃完全撤去を勝ち取っただけに廃棄物対策豊島住民会議の安岐正三事務局長は「彼なくして、問題解決に向かうことはなかった。大恩人です」。

 住民会議のメンバーは1993年9月、公害調停申請の相談に行った。中坊さんは翌10月、豊島を初めて視察。「権力と徹底的に争えるのか」と住民に覚悟を求めてきたという。安岐さんは「その言葉で私たちも腹が据わった」と振り返る。

 「会合などでは決まって『私たち豊島住民は』と言って、自分たちの思いを伝えてくれた。厳しい中にも優しさのある人でした」と冥福を祈った。

 ここ数年は体調を崩していたという中坊さん。同会議の浜中幸三議長は「2016年の撤去完了を見届けていただき、喜び合いたいと願っていただけに非常に残念」と肩を落とした。

 一方、「森永ヒ素ミルク中毒のこどもを守る会」の全国本部事務局長を務めた故岡崎哲夫氏の長男で、森永ヒ素ミルク中毒事件資料館(岡山市)の久弥館長は「被害者の闘いを支援されたことに敬意を表したい」とコメント。その上で「ただ、晩年は被害者が加害企業によくしてもらって感謝しているという旨の発言をしたことには批判が多い。それは今後、被害者自信が克服すべき課題でもある。今は哀悼の意を示したい」と述べた。(山陽新聞、2013.5.6)


<参照>
ウィキペディア 中坊公平
森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館 検証:中坊公平氏の言説について。
posted by リュウノスケ at 19:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 訃報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする