2013年04月06日

第85回選抜高校野球大会講評全文

「講評します。浦和高等、浦和学院高等学校の選手諸君、おめでとう。浦和学院高等学校にとっては初優勝ということで二重に嬉しいことでしょう。心から敬意を表します。エースの小島投手の好投と、チャンスをいやさない(ママ)積極的な打線が見事に噛み合いました。各選手がそれぞれの持ち味をしっかりと活かし最高の結果を出してくれました。投打共に素晴らしい内容です。

 済美高等学校選手諸君準優勝おめでとう。2年生ながら投打の中心となった安楽選手を全員で守り立てました。見事です。見事なチームワークでした。ただ、決勝戦は連投、連投の安楽君が捕らえられ、ついに、残念ながら大差のついた試合となりましたが、これまで勝ち進んできた君たちの力はまさに素晴らしいものでした。

 大会史上初の21世紀枠同士の対戦となった遠軽といわき海星の試合は高校野球らしい、まさにその高校野球の持つ独特のよき味が溢れている極めて模範的な試合でありました。選抜の最短記録試合には1分間及びませんでしたが、様々な困難を克服して甲子園に立った喜びや感謝の気持ちを込めた1時間16分でした。

 東北絆枠で出場した山形中央高校と1回戦で初出場初勝利を飾った岩国商業高校の対戦は高校野球らしい、まさにキラリと光るものがあった素晴らしい試合でした。「ずっと絆枠の意味を考えていた」という山形中央が3投手のこう、こう、絆リレーを見せ、山形岩国商業(ママ)は毎回の13安打で鋭く攻め立てました。両チーム共に全員が全力を戦い抜きました。見事でした。

 延長戦となった済美高校と広陵高校の対戦は手に汗握る緊迫した試合でした。両チーム共エースが200球を超える力投を見せ、再三のピンチをしっかりとした守りが光りました。13回のサヨナラゲームにはなりましたが、3時間11分の行き詰る好ゲームにスタンドは息を飲みました。

 今大会はテンポのよい、キビキビとした高校野球らしい試合が続きました。それだけに守備妨害や反則投球がいくつかあったのが残念です。フェアプレーこそが高校野球の、高校野球たる所以であるということを心に命じていただきたいと思います。

 応援団、スタンドのみなさん、そして全国の高校野球の野球ファンのみなさんご声援ありがとうございました。そして、ご協力いただいた地元のみなさんを始め、大会を支えてくださった全ての方々に心から深く深く感謝申し上げます。講評を終わります」
(第85回選抜高校野球大会講評 奥島孝康日本高等学校野球連盟会長、2013.4.3)
posted by リュウノスケ at 14:55| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする