2012年12月22日

「銃を所持した悪人の行為を止められるのは、銃を持った善人だけだ」全米ライフル協会の主張

 米東部コネティカット州の小学校で児童ら26人が射殺された銃乱射事件から1週間の21日、銃規制に反対する「全米ライフル協会(NRA)」がワシントン市内で記者会見した。全米すべての学校に「武装警察官を配置すべきだ」と主張し、規制強化に反対の姿勢を改めて強調、規制派からは一斉に反発の声が上がった。

 NRAのラピエール副会長は会見で「銃を所持した悪人の行為を止められるのは、銃を持った善人だけだ」と述べ、武装警察官を配置するための法整備を急ぐよう米議会に要求した。その上で「民間の武装警備員の配備を希望する学校があれば、特別訓練チームをNRAから派遣する用意がある」とも語った。

 米国では現在、約1万校に武装警備員が駐在している。公立校だけで10万校あり、武装警察官を全校に配備した場合、人件費だけで年間50億ドル(約4200億円)かかる。このため「現実的でない提案」(ニュージャージー州警察関係者)と疑問視する声もある。

 NRAはコネティカット州の銃乱射事件後、沈黙を守っていたが、18日に「意味ある貢献」をするとの声明を出した。このため記者会見では、銃規制強化に向け態度を軟化させるともみられていたが、強硬姿勢に変化はみられなかった。

 これに対し、1999年のコロラド州コロンバイン高校銃乱射事件で息子を亡くした父親は「NRAは変化を望む多くの米国人の願いを無視した」と述べ、「NRAの『変化』とは(学校を守るため)多くの銃が必要だということを意味する」と批判した。ニューヨークのブルームバーグ市長も「全くの恥さらしだ」と酷評した。

 会見では銃規制推進派の男性が「NRAは私たちの子供を殺している」と書かれた横断幕を掲げ警備員に連れ出された後、女性が「NRAの手は血で染まっている」との幕を掲げ、一時騒然とした。

 一方、東部ペンシルベニア州フランクスタウンではこの日午前、男が市民3人を殺害し車で逃走。警官が追跡し男を射殺したが、警官3人が負傷した。(産経新聞、2012.12.22)


 米コネティカット州で小学生ら26人が射殺された事件を受け、全米最大の銃ロビー団体「全米ライフル協会(NRA)」は21日、ワシントン市内で記者会見を開き、全米の学校に銃で武装した警察官を配置すべきだとの提案を発表した。

 NRAのラピエール副会長は「銃を持った悪者を止めることができるのは、銃を持った善人だけだ」と強調。武装した警備員がいれば子供たちの命は救えたかもしれないと主張した。

 会見は厳重な警備の中で行われ、NRAを非難する活動家の抗議で2度中断した。副会長は記者団の質問を一切受け付けなかった。

 銃規制強化の法案を提出しているローテンバーグ上院議員(民主党)はNRAの会見について「悲劇の後、さらに銃を増やし、より多くの米国民を武装させようとは信じがたい」と批判する声明を発表した。(日本経済新聞、2012.12.22)


 【12月22日 AFP】米国最大の銃ロビー団体、全米ライフル協会(National Rifle Association、NRA)は21日、コネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)の小学校で児童20人などが犠牲になった銃乱射事件を受け、米国の全学校に武装した警官を配置すべきだとの考えを表明した。

 市民の武器所持を認める憲法上の権利を広く解釈するNRAには、先週発生した銃乱射事件に対する見解を求める強い圧力がかかっていた。

 NRAのウェイン・ラピエール(Wayne LaPierre)副会長は事件後初となる記者会見で、「銃を手にした悪者を止められるのは、銃を手にした善人だけだ」と主張。「私は議会に対し、武装警官をこの国の全学校に配置するために必要な手段の承認に向け、迅速に行動するよう求める」と述べた。会見は長時間に渡ったが、記者からの質問は一切受け付けなかった。

 ラピエール副会長は、NRA側には学校へ配置する警備要員の訓練の支援や、警備体制の強化に向け教師や保護者と協力する用意があると述べると同時に、銃所有者を悪者扱いしているとしてメディアや政治家を非難した。(AFP、2012.12.22)


 【ワシントン時事】米コネティカット州の小学校で児童20人を含む26人が殺害された乱射事件から21日で1週間となった。オバマ政権はこの間、銃規制強化の検討に着手。これに対し、有力ロビー団体「全米ライフル協会(NRA)」は、「銃を手にした悪いやつらを食い止められるのは銃を持つ善人だけだ」として、全米の学校に武装警察官を配置すべきだと提案し、政権との対決姿勢を鮮明にした。

 NRAは事件後、しばらく沈黙を保っていたが、ラピエール副会長が、質問は受け付けないと断った上でワシントン市内で記者会見し、事件について初めて公の場で見解を示した。

 ラピエール氏はこの中で、銃規制の必要を唱える論調について、「新たな一つの法律がわれわれを守ってくれるという危険な考えを強めている」と批判。規制強化反対の立場を明確にした上で、「全学校への武装警察官の配置に必要な予算を直ちに付けるよう議会に求める」と表明した。また、武装ボランティア警備員を導入する学校があれば、訓練チームを無償で派遣すると発表した。

 強硬なNRAの姿勢には反発も強く、銃規制を訴える市民団体メンバーは「NRAは子供たちを殺している」などと書かれた横断幕をカメラの前に2度にわたって掲げ、会見を妨害。大容量弾倉の規制法案を提出しているローテンバーグ上院議員(民主)も「NRAの真の狙いは、メーカーの銃販売を支援する点にある」と指弾した。(時事通信、AFP)(2012/12/22-11:37)


 核抑止論と同じ発想ですよね。「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有し、また携帯する権利は、これを侵してはならない」というアメリカ合衆国憲法修正第2条がある限りNRAは不滅なんじゃないでしょうか。


<参照>
ウィキペディア 権利章典 (アメリカ)
posted by リュウノスケ at 23:32| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする