2011年11月28日

岡山長女監禁致死事件判決要旨

 岡山市で高校1年の長女=当時(16)=を浴室に監禁し死亡させたとして、逮捕監禁致死罪に問われた母親のK被告(38)の裁判員裁判で、岡山地裁(森岡孝介裁判長)は25日、「しつけの限度を明らかに超えた過酷な仕打ちで、悪質」として、懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。被告側は判決を不服として、即日控訴した。

 判決は「自分を守ってくれるはずの母親に監禁され、人生を終えた被害者の無念さや絶望感は察するに余りあり、結果は重大」とした。

 弁護側は公判で「長女には発達障害があり、虐待ではなく、しつけだった」などと無罪を主張。K被告は事件のショックで口が利けず、公判中1度も発言しなかった。(時事通信、2011.11.25、元の記事は実名)


 障害のある長女(当時16)を浴室に閉じこめて死なせたとして、逮捕監禁致死罪に問われたK被告(38)の裁判員裁判。25日に岡山地裁で懲役3年6カ月の判決を受けたが、被告は最後まで口を開かなかった。審理に参加した裁判員は「母親から話を聞きたかった」と話した。

 K被告はこの日も車いすで出廷。森岡孝介裁判長が判決を言い渡す間も、これまでの公判と同様、帽子で顔を覆い、両手で耳を塞いだ。弁護側によると、逮捕後に解離性障害と診断されたという。

 判決後の会見には、裁判員3人が出席。20代の男性会社員は「本当のことを話してもらえば、もっとわかったと思う」と話し、もどかしさをのぞかせた。「反省しているのか、それを一番聞きたかった」

 別の男性裁判員も、K被告が話さなかったことについて「何をもって証拠とするのか、非常に難しかった」と吐露した。

 今回の裁判では、しつけと虐待の境界が争点の一つになった。50代の男性は「判決がすべて」としつつ、「虐待としつけは紙一重」と述べ、判断の難しさをうかがわせた。(朝日新聞、2011.11.26、元の記事は実名)


 <判決要旨>
 【本件以前に、被告人が暴行を加えていたか】
被害者の担任教師や特別支援教育支援員らの供述によれば在学時、首にひもで絞められたような跡、お尻に赤いあざ、首にやけどのような跡が確認される。

 弁護人は、被害者の自傷行為で生じたものであると主張する。しかし、被害者のように軽度の知的障害を伴う自閉症の場合は自分で顔をたたく、頭を打ちつけるといった行動が現れる可能性は少なく、行動があったとすれば癖のように繰り返す。被害者が傷を生じるほど自傷行為をしている様子は、担任教師や被害者の祖父母らに見られておらず、自傷行為とは認められない。

 【逮捕監禁行為と死亡との間に因果関係があるか】
 本件当時、両手を後ろ手にしてビニールひもで縛られていた事実が認められる。両足も同じような状態。被害者が、洗い場床面からの高さが52センチある浴槽の縁を乗り越えて浴槽内に入るのは物理的に極めて難しい。

 従って、被害者が自ら浴槽に入って水をためて漬かっていたとする弁護人の主張は認められない。

 【逮捕監禁行為はしつけとして正当なものか】
 しつけとして、被害者を反省させる目的があったことは否定できない。しかし、被害者を寒い浴槽内に長時間、身体の自由を奪って全裸で立った状態でいさせようとすることは、あまりに過酷で明らかに度を超えている。

 逮捕監禁行為がしつけとして許される範囲を超えた違法なものであることは常識に照らして明らか。正当な懲戒権の行使として違法性が阻却されるとの弁護人の主張は採用できない。

 【量刑の理由】
 本件逮捕監禁行為は被害者の身体、生命をも害する危険があり、しつけの限度を明らかに超えた過酷な仕打ちであり、悪質である。

 自分を守ってくれるはずの母親から逮捕監禁される中で、16歳の若さで人生を終え、将来の夢をかなえることもできなくなった被害者の無念さや絶望感は察するに余りあり、被害者の死亡という結果は重大。被告人の刑事責任は重く、実刑は免れない。

 一方で被告人は、問題行動もみられ養育が難しかった被害者を苦労しながらも愛情をもって育ててきたといえ、思いがけず被害者を失った悲しみや苦悩から心身に不調をきたしている。被告人にとって有利に考慮できる事情もあることを踏まえ、被告人の刑責に見合う刑期を考えた。(山陽新聞、2011.11.26)
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2011年11月27日

NHKはなぜ同時刻に原発番組を放送するのか

 新聞のテレビ欄を見て気になったんですが、今日の午後10時からNHK総合とEテレで同時刻に原発に関するドキュメンタリーを放送します。タイトルは『NHKスペシャル シリーズ 原発危機「安全神話〜当事者が語る事故の深層〜」』と『ETV特集「海のホットスポットを追う」』です。

 原発に関してはNHK、特にEテレにおいて『ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図 〜福島原発事故から2か月〜』や『ETV特集 アメリカから見た福島原発事故』など極めて優れた番組を過去に放送しています。

 今日の番組も必見なのは間違いないのにどうして同時刻に原発番組をやるのか。『ダーウィンが来た!』を中止にして『江』を7時半からすればいいし、それが無理なら放送日をずらせばいいだけの話。現場のスタッフが一生懸命作ったのにこの編成は意味が分かりません。

 穿った見方をすれば、NHK上層部は反原発の風潮をこれ以上加速させないためにこうした姑息なことをするのではないか。公共放送として責任を果たしたという既成事実を作りたい一方であまり見てもらいたくないという本音が透けて見えます。

 もちろん我々視聴者は録画して見ればいいだけの話。番組が被ったのもたまたまなのかもしれません。ただ、仮に政府の要請を受け入れたり自主規制してこういう妙なことになったとしたら、それは放送人として自殺行為に等しいと思います。


 【追記】
 いま『ETV特集「海のホットスポットを追う」』を見終わりました。福島・茨城沖の海底には様々な放射性物質が積もっており、沿岸流(河川の影響で黒潮と逆に流れる)の影響で福島第一原発の距離と比例しないホットスポットもある。放射性セシウムは水に溶けて浮遊するので魚に影響が出るといった内容でした。

 総合にも原発番組を配したのは、『海のホットスポット』でパニックになるであろう一部視聴者を分散させるための囮であると確信しました。ETVの原発番組は「真実を伝える」という意味で真のジャーナリズムだと思います。(リュウノスケ、2011.11.27)
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第31回ジャパンカップ(GI)

三馬単 G・O→A・L⇔F・H・M=1万2000円
前回までのトータル:−67万5210円
回収率:79.3%
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2011年11月26日

『ベストヒット歌謡祭』の芦田愛菜について

 テレビ各局による年末の音楽特別番組合戦の口火を切る「ベストヒット歌謡祭」が24日、神戸・ワールド国際記念ホールで開催され、読売系で生中継された。全17組の豪華アーティストが競演。今年の“顔”となった芦田愛菜(7)はマルモリダンスをサッカー女子「なでしこジャパン」の沢穂希選手(33)や観客6000人と一緒に踊り、元気いっぱいの笑顔を弾けさせた。

 間もなく年の瀬を迎える神戸に、今年一年、輝き続けたアーティストたちが集結した。

 東日本大震災があった今年の同歌謡祭は「チャリティーソング、応援ソングに順位はつけられない」との理由から従来のようなグランプリの選考などは見送られた。その代わり出演者は、力いっぱいの歌声で被災地に勇気を届けた。

 なかでも会場を大いに盛り上げたのが“マルモリ現象”を巻き起こした愛菜ちゃんだ。まずはソロデビュー曲「ステキな日曜日〜Gyu Gyuグッデイ〜」を熱唱し、さらにVTR出演の鈴木福(7)と「薫と友樹、たまにムック。」として大ヒット曲「マル・マル・モリ・モリ!」を披露。集まった観客6000人も一緒に踊り、会場が一体となった。

 客席には地元・INAC神戸所属のなでしこ6人の姿も。沢、川澄奈穂美(26)=同下=、田中明日菜(23)、大野忍(27)、近賀ゆかり(27)、海堀あゆみ(25)の各選手だ。みんな、いつもグラウンドでみせる表情とは打って変わって満面の笑顔でノリノリ。愛菜ちゃんの動きに合わせて“世界一”のマルモリダンスだ。

 韓国の5人組ガールズグループ、KARAも登場。声が出にくくなる声帯結節と診断されたばかりのギュリ(23)も元気な歌声を聞かせ、大きな拍手を浴びた。MCでは流ちょうな日本語も披露し、最近覚えた日本語は?と聞かれ「神戸牛!」と元気よく答えていた。(サンスポ、2011.11.25)


 『マル・マル・モリ・モリ!』は楽曲も振り付けも大変よく出来ていました。愛菜ちゃんと福君という現在最高の子役を配して、ややもするとあざとくなってしまうところを細心の注意を払って子どもらしく見せていました。ところが愛菜ちゃんのソロシングル『ステキな日曜日〜Gyu Gyuグッデイ〜』はそういった配慮が全くなく、かわいらしさ全開。同時期にオンエアされたチキンラーメンの着ぐるみCMと相まってアンチを増やすこととなりました。

 ご存知の通り芦田愛菜という人は天才です。子どもらしく喜んでいるのか、そういう演技をしているのか全く分かりません。常に笑顔で大人の喜びそうなリアクションを一分の隙なく立ち振る舞う姿は冷静に見れば不自然。しばしば「素」になる福君と比べ、その破綻のなさは若干7歳にして「アイドルサイボーグ」と称された松浦亜弥の域まで達しています。

 『ベストヒット歌謡祭』でバックダンサーを従えて踊る愛菜ちゃんは完全にアイドルでした。パフューム方式で口パクだったものの、大人が要求すれば歌すら完璧にこなしたでしょう。それはクッキンアイドルまいんや可憐Girl'sを真剣に応援してしまう、いわゆる「大きなお友達」ならずとも感心してしまうような極めて高いパフォーマンスでした。

 成長したらどういう容姿になるのか、破綻のないリアクションが精神に及ぼす影響など大きな課題はあります。愛菜ちゃんが将来どうなるのかは誰にも分かりません。ただ、6000人を前にあの笑顔とダンスはやはり衝撃でした。CDが売れない時代なので当然歌手としてより役者とCMの活動が中心になると思いますが、あれほどの舞台度胸があれば当分は何をやっても成功するでしょう。

 唯一の懸念は完璧であるが故に反発するアンチだけ。関係者は裕木奈江に対するファナティックなバッシングを思い出すべきです。愛菜ちゃんに過剰なぶりっ子を要求するのは間接的な児童虐待になる可能性があります。





<参照>
Dailymotion 芦田愛菜-ステキな日曜日〜Gyu Gyu グッデイ!〜-ベストヒット歌謡祭2011
ウィキペディア 芦田愛菜
グーグル検索「芦田愛菜」(他のキーワードに注目)
日刊サイゾー 「これなら来年も安泰?」芦田愛菜 "芸能界のドン"バーニング周防氏の異常な寵愛ぶり
posted by リュウノスケ at 03:05| Comment(0) | TrackBack(0) | テレビ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月25日

西本幸雄逝去

 プロ野球の阪急、近鉄などで監督を務め、パ・リーグ優勝を8回果たした名将、西本幸雄(にしもと・ゆきお)さんが25日午後8時40分、心不全のため兵庫県宝塚市の自宅で死去した。91歳だった。(時事通信、2011.11.25)


 談志師匠に続いて西本監督がお亡くなりになりました。各界の大物がいなくなって寂しい限り。心よりご冥福をお祈りします。
posted by リュウノスケ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 訃報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする