2010年11月28日

第30回ジャパンカップ(GI)

三連単 E・J→O→@・K=1万2000円
前回までのトータル:−20万6970円
回収率:92.3%
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市川海老蔵暴行事件について

 歌舞伎俳優の市川海老蔵さん(32)が25日朝、頭などにけがをして、東京都目黒区内の自宅から救急車で病院に搬送されていたことがわかった。

 市川さんは顔や頭の打撲のほか、前歯も折れており、そのまま入院したが、命に別条はないという。市川さんは警視庁目黒署に対し、「飲食店で知り合った数人のグループ客の1人に殴られた」と話しているといい、同署は傷害事件とみて捜査している。

 同署幹部らによると、25日午前7時20分頃、市川さんの妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんから「夫がけがをして帰ってきた」と110番があった。市川さんは24日夜〜25日未明、仲間数人と港区西麻布の数軒の飲食店で酒を飲み、そのうちの1軒で知り合った数人のグループ客と一緒に酒を飲むうちにトラブルになったという。

 市川さんは25日午後に1月の歌舞伎公演についての記者会見を行う予定だったが、24日になって体調不良を理由にキャンセルを申し出ていた。今月30日からは京都・南座で始まる歌舞伎公演に出演する予定になっている。(読売新聞、2010.11.25)


 当代きっての人気歌舞伎俳優、市川海老蔵(32)が25日未明、東京・六本木で男性グループとトラブルになり、殴られて左ほおを骨折する重傷を負った事件。昨年も土下座する騒動があった海老蔵を襲った犯人はいったい誰なのか? また、舞台会見をキャンセルして飲み歩いていた海老蔵の酒グセは?

 動転する妻の小林麻央(28)、緊急会見で激怒しながらも大失態の我が子をかばう父親、市川團十郎(64)の親バカぶりなどベールに包まれた梨園特有の内情に迫った−。

 いったい誰と、何が原因でトラブルになったのか。警視庁目黒署の調べによると、25日午前7時20分ごろ、東京都目黒区の自宅から110番通報があり、通報したのは妻の麻央だった。海老蔵は「六本木で酒を飲んでいて殴られた」と説明。また海老蔵は異変を聞いて自宅に駆けつけてきた父の團十郎に「具合が悪くなった人を介抱していたら、いきなり殴られた」と話したという。

 目撃情報などをまとめると、海老蔵は24日午後11時半ごろから東京都港区西麻布のバーで歌舞伎俳優らの友人数人と飲み、さらに25日午前0時半ごろ、同じビル内の別の店に移動して飲み続けた。

 仲間と別れても海老蔵は1人で六本木の店に向かい、そこで4、5人の男性グループと知り合ったという。そして4軒目の店に移動したところ、その店の中でグループの1人に殴られたという。

 しかし、六本木などから漏れ伝わってくる話と海老蔵の話には食い違いがある。

 飲食関係者は「後で合流した男性グループの中に、以前、海老蔵とトラブルを起こしたことのある知人もいた。この知人と2人で別の店に移動したところ殴られたようだ」と証言する。

 昨年夏ごろ、海老蔵は、こんなトラブルに巻き込まれていた。

 「六本木界隈の店で、土下座する海老蔵を男が殴り続けているのを多くの人が目撃していた。今回、一緒に飲みに行ったという知人と同一人物かどうか不明だが」(別の飲食関係者)

 目撃者によると、今回の事件で海老蔵は暴行を受けた後、店から出て知人が呼んだタクシーに乗り込もうとしたが、ものすごい形相をした数人のグループから追いかけられ、六本木交差点付近でタクシーになんとか乗り込んだという。

 夜の六本木や西麻布は、チーマーや不良外国人、指定暴力団関係者らが跋扈(ばっこ)する。人気者ゆえに、因縁を付けられかねない。

 過去には、仲のいい中村七之助が、泥酔したあげくタクシー料金の支払いトラブルをめぐり警察官を殴って逮捕された事件があった。海老蔵は酩酊状態の中、「自分から手を出したら、まずい」という意識がよぎり、殴られるにまかせたのだろうか。(ZAKZAK、2010.11.26)


 重傷を負って都内の病院に入院中の海老蔵は警視庁の調べに対し、「暴走族に殴られた」と説明しているというが、元横綱・朝青龍がかつて暴行騒動を起こした相手も、この界隈で有名な暴走族の元幹部だった。朝青龍は騒動がきっかけで横綱の称号を失った。こちらは被害者の立場となった海老蔵だが、その運命は−。

 関係者によると、海老蔵は24日午後11時半ごろから、東京都港区西麻布のビル内のバーを歌舞伎俳優ら仲間とはしご。

 その後、1人で六本木のクラブ系レストランに向かい、4、5人の男性グループと酒を飲んでいるうちにトラブルに。殴られて左ほおを骨折するなど重傷を負った。海老蔵は「相手のグループは暴走族を名乗っていた」と説明しているという。

 ここで思い浮かぶのは、朝青龍が今年1月の初場所中に起こした暴行騒動。路上で泥酔した朝青龍が顔面パンチしたとされる相手は、六本木の飲食店の実質的経営者で、夜の世界で顔役として知られていた。押尾学、酒井法子の薬物事件でも週刊誌などで名前を取りざたされた人物だ。

 この男性に近い関係者は「彼は現在、ニューヨークにいるので、今回の事件とは無関係のはず。ただ、彼の所属するグループは六本木一帯が根城で、今回のトラブルに関与した可能性は否定できません」と話す。

 海老蔵は「被害者」の立場になるが、暴走族出身者が多く参加する地下格闘技界に詳しい出版プロデューサーの高須基仁氏はこう語る。

 「暴走族関係者の中には、酒場でけんかをふっかけ、治療費、慰謝料などの名目で金銭をむしり取ろうとするようなタチの悪い連中がいる。有名な芸能人やスポーツ人は狙われやすい。だから、飲むときは行きつけの店を選ぶようにし、知らない店に行くときは監視役を連れていくようにするんです」

 海老蔵が問題のグループと出会った際、仲間は一緒ではなかった。これが大きな過ちだったようだが、「仲間に見せられない、やましいことがあったからでは。贔屓筋も含め、女性にモテモテの海老蔵だから、やっかみを受けてたのかもしれない」(梨園関係者)といった声も飛び交っている。

 それにしても、血だらけになるまで暴行を加えるとは尋常ではない。

 「相手が人気俳優とわかっている場合、普通なら顔ではなくボディーを狙うはず。なのに、顔をボコボコにしているということは、海老蔵と知らなかったのか、相当怒らせることをやったのに違いない」(六本木のクラブ従業員)

 血だらけで帰宅した海老蔵に動転した妻でキャスターの小林麻央(28)は119番ではなく、110番通報した。

 前出の高須氏は「キャスターとしては常識的な反応だと思うが、本来なら水面下で解決したい不祥事が露呈し、夫のイメージを失墜させてしまった」と指摘する。

 騒動の発覚から一夜明けた26日も、海老蔵が飲み屋をハシゴしたビルの周囲には、報道陣の姿が目立った。海老蔵が飲んでいたとみられる店の従業員は「僕はわからないので…」と足早に店内へ消えた。

 別のフロアの店のスタッフは「海老蔵さん? うちにはお見えになったことがありませんよ」と迷惑そうだった。(同上、2010.11.27)


 酔っ払うとケンカを売って回るという海老蔵。今回も身から出た錆の可能性が高いものの、気になるのは「昨年夏ごろ、六本木界隈の店で、土下座する海老蔵を男が殴り続けているのを多くの人が目撃していた」という情報。今回の犯人が去年殴った男と同じかその仲間だったとしたらややこしいことになります。

 ZAKZAKが書いているグループのリーダーKは朝青龍事件のとき私も取り上げました(こちら)。またこいつかよという気がするわけですが、仮に関係があるのならばさもありなん。まともなヤクザならばもっと上手に対応しますもんね。海老蔵の顔を潰すなんて一円にもならないどころか梨園に知り合いが多いであろう政官財の大物を敵に回すようなバカげたことをするはずありません。

 横浜首切り殺人の記事で書き忘れましたが、プロのヤクザが最も怖いところは死体を処理する能力。殺すだけなら度胸さえあれば素人でもできます。犯人の池田はヤクザだったのにその辺のノウハウを持っていなかった結果として事件が露見し逮捕されました。殺し方の残虐さばかりが目立っていますが、全体的な手口は素人だと思います。

 池田のグループとKのグループはその唯我独尊的無意味な粗暴さ=暴走族に象徴されるアマチュア性がよく似ています。広域暴力団の親分がよく言うように国の「兵隊」(警察官)は2009年4月1日時点で25万3682人であって日本のヤクザが束になっても暴力では絶対に勝てません。暴走族上がりがどれだけ強がっても所詮寝言でしかないのです。

 もちろん今回の犯人はまだ分かりません。ただ、仮にKのグループならば、有名女優をオモチャにし、朝青龍を引退に追い込み、海老蔵の顔を潰したりと好き勝手なことをしてただですませてはいけません。警察はきちんと捜査して世の中が甘くないことを「蠅の王」どもに思い知らせてほしいと思います。


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2010年11月27日

「入院していた」岡村隆史復帰

 体調不良のため休養していたお笑いコンビ「ナインティナイン」の岡村隆史(40)が27日放送のフジテレビ系「めちゃ×2イケてるッ!」(後7時57分)で復帰することが26日、所属事務所から発表された。7月の休養発表から、約5か月ぶりの仕事再開。岡村はファクスで「これからまた頑張りますので、応援よろしくお願いします」とコメント。今後は日テレ系「ぐるナイ」(12月2日、木曜・後7時56分)などレギュラー番組に順次復帰していく。

 やっと岡村が帰ってくる。この日、ファクスで「これからまた頑張りますので、応援よろしくお願いします」と復帰宣言。矢部浩之(39)も相方のカムバックに「ちっちゃいおっさんがやっと元気になってくれました。これからも応援よろしくお願いします」との喜びをつづった。

 これまで、岡村の病名は一部で「うつ病」や「がん」説が飛び交っていたが、所属事務所は改めて「体調不良」と説明。「現時点で日常生活にも通常の仕事にも全く支障がない状態まで回復した」とし、27日放送のフジ系「めちゃイケ」をスタートに、日テレ 系「ぐるぐるナインティナイン」や、ニッポン放送「ナインティナインのオールナイトニッポン」(12月3日、木曜・深夜1時)生出演が決定した。

 岡村は5月中旬から体調不良が続き、7月12日に検査入院。関係者によると順調に回復し、約2週間前に退院したという。自宅休養をへて、今月24日の「めちゃイケ」の収録に参加。今後も主治医の指示を仰ぎながら、仕事の範囲を広げていく。

 同番組は、お笑いコンビ「ジャルジャル」ら新メンバー7人が決まったばかり。27日放送回は“大黒柱”復活により、新レギュラー初の勢ぞろいとなる。同局関係者によると、岡村は江頭2:50(45)の登場と思わせて、メンバーにはサプライズな形で登場。ヘルメットにサングラスの土木スタイルでファンからの応援メッセージを読む場面では、メンバーと涙ぐむという。(スポーツ報知、2010.11.27)

 ◇岡村隆史復帰までの経緯
▼5月中旬 所属事務所に体調不良を訴える。
▼6月5日 主演・演出を務める予定だった一人芝居「二人前」の延期を発表。
▼7月1日深夜 「ナインティナインのオールナイトニッポン」で一時復帰。番組冒頭で「先週は申し訳ございませんでした」と謝罪。
▼7月12日 体調不良で検査入院。
▼7月15日 無期限の休養に入ることを発表。
▼11月上旬 退院し、自宅休養。
▼11月24日 都内で行われた「めちゃイケ」の収録に参加。


 報知がネタバレした通りの展開でテレビ復帰した岡村。チリ落盤事故のパロディでしたね。とりあえずこの人が画面に出ただけで全然違います。めちゃイケは岡村の番組だと改めて思いました。

 通常の疾患ならば秘密にする理由がないので病名に関しては私も鬱病だと思います。そういう視点で岡村の様子を観察していたわけですが、「ちょっと太った」と指摘した有野に「お前のメールで助かったぞ」と囁いていたのが印象的。体重増加は抗うつ薬の副作用なのか単なる運動不足なのか微妙なところです。以下本人の証言。

 「入院していた。テレビはNHK中心。ゲゲゲの女房・メジャーリーグ中継・高校野球。食事は3食。7時半朝食、12時昼食、18時夕食で和食。魚が多かった。お造りは出ない。豆ばっかり。デザートはバナナ・ヨーグルト。タバコはやめたので代わりにチョコレートばかり食べていた。酒も全然飲まなかった。婦長さんが気を使って仮名で呼んでくれた。やることがないので大体横になっているか院内を散歩。階段の上り下り。外には出られない。21時消灯。服装は短パンTシャツ。部屋はベッドとちょっとした椅子。檻には入っていない。オーディションも最初は見られなかったので少しでNHKに変えた」

 玉置浩二も鬱病で入院していたと以前告白していましたが、玉置同様かなりやばい状況だったのはなんとなく感じました。もしかしたら自殺念慮があったのかもしれません。とりあえず死ななくてよかったと思います。

 病名はさておき総じていつもの感じだった岡村。たんぽぽ白鳥の顎をタッチしたのは笑いました。高島忠夫みたいにボロボロだったらどうしようと心配したんですが、しゃべりも普通でこれなら十分やっていけます。ファンの人は安心していいでしょう。


追記:12月3日分オールナイトニッポンでの岡村本人による説明によると、入院するきっかけは自分のサインが書けなくなったり、周囲に「お金がない」と根拠のない不安を漏らすようになったから。仕事への意欲がなくなったわけではなく、入院中もジャンボチョコモナカ(ママ)やストロベリーチョコを食べまくる一方、好きなサッカーW杯を見る気力はなく、就寝時付き添いの母親に手を握ってもらいながら寝たそうで精神疾患は確実なものの具体的病名は明言せず。


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長谷川粟生2階級制覇

 世界ボクシング評議会(WBC)のダブル世界戦は26日、名古屋市の日本ガイシホールで行われ、フェザー級の長谷川穂積(真正)とスーパーフェザー級の粟生隆寛(帝拳)がともに勝ち、2階級制覇に成功した。

 同フェザー級2位で前バンタム級王者の長谷川は、王座決定戦でフェザー級1位のフアンカルロス・ブルゴス(メキシコ)を3―0の判定で下した。日本ジム所属選手が階級を二つ上げて2階級制覇したのは初めて。

 元WBCフェザー級王者の粟生も、王者のビタリ・タイベルト(ドイツ)を3―0の判定で破った。

 戦績は長谷川が29勝(12KO)3敗、粟生が20勝(9KO)2敗1分け。(時事通信、2010.11.26)


 ○長谷川穂積−フアンカルロス・ブルゴス●(判定)フェザー級
 有効打を的確に決めた長谷川が打ち合いを制した。序盤は前後左右に動いて攻め、四回は左ストレートや左のダブルを好打。八回にバッティングで右目上から出血したが、九回に左フックでブルゴスをぐらつかせるなど、足を止めて打ち合った中盤以降も優勢を保った。ブルゴスは七回、左アッパーで長谷川をぐらつかせたが、スピードに乏しく、攻めきれなかった。

 ◇未知の領域 収穫と反省 天国の母にささげる栄冠

 長谷川が未知の階級でこれほど激しく打ち合うとは、だれも予想しなかった。体格とパワーで勝るブルゴスを相手に、足を止めて打撃戦を展開。そして打ち勝った。

 長谷川は序盤から持ち味のスピードで圧倒した。四回はウイービングから右サイドに出て左ストレートを突き刺し「フェザー級対策」の成果を見せた。だが中盤から足を止めてパンチを交換。相手の強打を受けてヒヤリとしたが、左のストレートやフック、返しの右フックでブルゴスを再三ぐらつかせた。

 4月に11度目の防衛戦で四回TKO負けし減量苦もあって転級した。3.6キロ重いフェザー級用に横への動きを練習した。「途中までできたが、八回に右目を切って焦った。バンタム級なら倒せていたので同じように打ち合ってしまった」。足を止めカウンターを狙う癖が本能的に出た。

 加えて「強い気持ちを見せたい」というプライドと、「母親が安心できるような試合を見せたかった」という思いもあった。先月24日に母裕美子さんをがんで亡くした。リングサイドで妹瑠璃さんが抱く遺影を、インターバル中は毎回眺めて闘志をかき立てた。

 「バンタム級とは違った。パワーではなく、タイミングで倒さないと」と反省する長谷川。減量苦で試合中に足がつることもなく、「十二回やってフェザー級の戦い方、次戦の改良点が分かった」と収穫も語る。日本初の階級をまたいだ世界2階級制覇。長谷川の「第2章」が始まった。

 ○…劣勢をはね返せなかったブルゴス。序盤から長谷川のスピードのある攻撃に翻ろうされ「あんなに速くリングを回るとは。手数もたくさんあった」と語った。右目がはれ上がって「完全に見えなかった」ほど。終盤は左アッパーも決めたが倒せず、「長谷川の打たれ強さには驚いた」。

 ◆長谷川穂積(はせがわ・ほづみ) 80年12月16日、兵庫県西脇市生まれ。99年11月プロデビュー。東洋太平洋バンタム級王者を経て05年4月、14連続防衛中だったウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)に判定勝ちしてWBC同級王座を獲得(10回防衛)。今年4月、11度目の防衛戦でフェルナンド・モンティエル(メキシコ)に四回TKO負け。左ボクサーファイター。32戦29勝(12KO)3敗。(毎日新聞、2010.11.26)


 ○粟生隆寛−ビタリ・タイベルト●(判定) スーパーフェザー級
 サウスポーの粟生が左カウンターと手数を武器に快勝。序盤は右ボディーフックを効果的に決め、三回に左ストレートでダウンを奪った。中盤はワンツーで攻め、九回以降は相手の左フックに左カウンターを合わせ、再三ぐらつかせた。タイベルトは序盤、右ストレートと左フックの連打で攻めたが、中盤以降は手数が減少。ガードの低さも響いた。

 ◇甘いガード突き、主導権を渡さず

  04年アテネ五輪銅メダリストの経歴を持つ王者相手に、粟生が鮮やかなカウンターでダウンを奪った。

 「まずはボディー」と粟生は、序盤から左右のパンチを繰り出した。タイベルトのガードは下がる。そこを突いた。三回。右のフェイントに反応してパンチを出そうとした王者に左ストレートを打ち込み、王者に尻もちをつかせた。「ガチンという手応えがあった」

 これまでダウンを奪っても詰めが甘かったが、この日はワンツーなど手数を出し、主導権を渡さない。八回終了時の公開採点で粟生優勢が伝わると「相手は一発逆転を狙ってくる。狙いが分かればやりやすい」。終盤もタイベルトの得意の左フックに、左フックを合わせてぐらつかせた。

 1年前から体幹を鍛えるトレーニングを始めた。1階級上げたことで減量にも余裕ができ、頑丈な体に仕上げた。そのためかひるんだ顔を終始見せなかった粟生。2階級制覇にも「実感がない。全然すっきりしない」と言うが、試合終了時にはタイベルトが粟生の頭を軽くたたいて苦笑い。完敗を認めさせるほど、成長を示せた。

 試合後、リング上で号泣した。「兄貴」と慕う長谷川の試合前に勝てたからだ。「長谷川さんのお母さんが亡くなり、勇気づけたいと思った」。フェザー級では初防衛に失敗したが、心の成長も見せた今度こそ、防衛テープを伸ばす期待感を抱かせた。

 ○…タイベルトは前に出てくる粟生の積極性に圧倒された。二回に右手を痛め、思うように試合を進めることができなかったといい、三回には「私のキャリアでは初めて」というダウン。六回と八回には粟生のパンチで左目を切り、ペースをつかめなかった。タイベルトは「粟生は終始プレッシャーをかけてきた。勝ちたいという気持ちが強かった」と話し、再戦を望んだ。

 ◆粟生隆寛(あおう・たかひろ) 84年4月6日、千葉県市原市出身。千葉・習志野高時代、史上初の高校6冠獲得。アマ戦績76勝(27KO)3敗。03年9月、プロデビュー。09年3月、2度目の挑戦でオスカー・ラリオス(メキシコ)に判定勝ちし、WBCフェザー級王座獲得。同年7月の初防衛戦でエリオ・ロハス(ドミニカ共和国)に判定負け。左ボクサーファイター。23戦20勝(9KO)2敗1分け。(毎日新聞、2010.11.26)


 粟生はフェザーからスーパーフェザー、長谷川はバンタムからスーパーバンタムを一つ飛ばしてフェザーまで階級を上げて挑戦したWBCダブルタイトルマッチ。不利といわれた予想を覆し、両者見事な試合運びで完勝しました。おめでとうございます。

 まず粟生。特筆すべきはやはり3回の左カウンター。完璧にヒットしてタイベルトから「キャリアで初めて」というダウンを奪いました。これで流れに乗った粟生は終始ペースを握り判定勝利。五輪銅メダリストのタイベルトは攻守にバランスの取れた素晴らしい選手だっただけにこの勝利は自信になると思います。

 課題としてはガードがやや低いので結構パンチをもらっていたことくらいでしょうか。相手がハードパンチャーの場合、この階級だと一発でKOされる可能性は高くなります。長く防衛するためにはもうちょっと慎重になった方がいいかもしれません。

 そして長谷川。二つ階級を上げているのでいつも通り戦っても倒せないと意識していたのは明白。あまり足を使わず大振りのパンチが空を切るシーンが目立ちました。それでもリーチの長いブルゴスの攻撃を持ち前のスピードでかわし、大差判定。オープンスコアでポイントリードだった展開を考えると終盤の壮絶な打ち合いは評価が分かれると思いますが、強豪揃いのフェザー級でやる以上、ああいったアグレッシブな態度は今後に生きてくると思います。

 TBSならば亡くなったお母さんの再現VTRを延々流したでしょうが、日テレの中継はタイトでよかったです。ゲストのくりぃむしちゅー上田が興奮してうざかったのは閉口しましたけど。あと、試合後に長谷川のスタッフとレフェリーがケンカしていたのは何だったんでしょうか。ちょっと気になりました。
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石巻少年3人殺傷事件判決要旨

 宮城県石巻市で今年2月に起きた3人殺傷事件で殺人罪などに問われ、裁判員裁判で初めて少年に死刑を言い渡した25日の仙台地裁判決の要旨は次の通り。

 <量刑判断の枠組み>
 2人に対する殺人、1人に対する殺人未遂を含む重大事案で、保護処分の余地はない。死刑と無期懲役のいずれを選択すべきかが問われており、永山基準に従って考察する。

 <犯行の態様>
 自分の欲しいもの(元交際相手)を手に入れるために人の生命を奪うという強盗殺人に類似した側面を有する重大な事案だ。

 元交際相手の姉の肩をつかみ、牛刀を腹部に思い切り突き刺した上、2、3回前後に動かして殺害した。元交際相手の友人が「お願い、許して」と命ごいするのを無視し、「オメエもだ」と言いながら3、4回も突き刺して殺した。無抵抗の被害者をためらうことなく次々と殺傷した犯行態様は極めて執拗(しつよう)かつ冷酷で、残忍さが際立つ。

 元交際相手の連れ出しを邪魔した者は殺害する意図のもとに凶器を準備し、共犯者を身代わりに仕立てようとするなど周到な計画を立てている。

 <被害結果>
 2人の尊い生命が失われ、さらに1人の生命も失われる危険性が高かった。その無念さや苦痛は察するに余りあり、極刑を望む遺族らの処罰感情も、被害結果の重大さ、深刻さの表れとして量刑上考慮するのが相当だ。

 <動機>
 少年は、元交際相手を手元に置きたいという身勝手な思いから、犯行前日に無理やり連れ出そうとしたが、姉らに警察へ通報されるなどして制止された。少年は保護観察中で、警察に通報されると少年院送致になると思っていたことからもこれに激怒し、邪魔する者を殺そうと考えた。動機は極めて身勝手で自己中心的だ。

 <社会的影響>
 3人を殺傷した上、1人を拉致して逃走し、近隣住民に多大な不安を与えたことも、量刑上看過できない。

 <更生可能性>

 少年は元交際相手への暴行をエスカレートさせ、警察から警告を受けても態度を改めることなく、本件犯行に及んでおり、犯罪性向は根深い。

 ちゅうちょせず残虐な殺傷行為に及んだ▽保身のため共犯者に凶器を準備させた揚げ句、身代わりとなるよう命じた▽犯行後、元交際相手に姉らが死亡した内容のニュースを見せ「何で泣いてんの」と言った−−などの言動からすれば、少年には他人の痛みや苦しみに対する共感が全く欠け、その異常性やゆがんだ人間性は顕著だ。

 少年は公判で涙を流すなどして犯行を後悔し、極刑をも覚悟して自らを厳罰に処してほしいと述べるなど、一応の反省はしている。しかし、被害者遺族の精神的苦痛を和らげるに足る謝罪はなく、反省の言葉は表面的だ。自己に不利益な点は覚えていないと述べるなど不合理な弁解をし、本件の重大性を十分に認識しているとは到底いえず、反省には深みがない。

 また、実母が少年の人間性のゆがみを正確に認識しているか疑問がある上、従前の監督状況などをかんがみると、実母による指導、監督は期待できない。

 少年の更生可能性は著しく低いと評価せざるを得ない。

 <事件時の年齢>
 当時18歳7カ月だったことは相応の考慮を払うべき事情だが、犯行態様の残虐さや結果の重大性にかんがみると死刑を回避すべき決定的な事情とまではいえず、ことさら重視できない。不安定な家庭環境や母から暴力を受けるなどしたという生い立ちも、量刑上考慮するのは相当でない。

 <結論>
 以上の事情、特に犯行態様の残虐さや被害結果の重大性からすれば、少年の罪責は誠に重大だ。少年なりの反省などを最大限考慮しても、極刑を回避すべき事情があるとは評価できない。罪刑均衡や一般予防の見地からも、極刑をもって臨むほかない。(毎日新聞、2010.11.25)
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