2010年01月31日

第45回京都牝馬ステークス(GIII)

馬単 F→E・G・K=1万2000円
前回までのトータル:−135万8950円
回収率:37.4%
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2010年01月24日

第51回アメリカジョッキークラブカップ(GII)

馬単 C→@・A・E・F・G・K=1万2000円
前回までのトータル:−134万6950円
回収率:37.6%
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2010年01月23日

「当時の全証拠を検討し、犯人で間違いないと判断した」森川元検事謝罪拒否

 追及する側とされる側、十八年後、その立場は逆転した−。二十二日に宇都宮地裁で開かれた足利事件の再審公判。菅家利和さん(63)の前で、“自白”を引き出した森川大司元検事が証言台に立った。取調室から法廷に場を移して実現した直接対決。「謝ってくれ」。奪われた人生を取り戻そうとする菅家さんの叫びが響いた。 

 午後一時、森川元検事が入廷。弁護側席でにらみ付ける菅家さんとは目を合わせない。尋問冒頭、菅家さんが立ち上がり、「森川さん」と呼び掛けた。「私は長い間、無実の罪で苦しんだ。あなたはどう思いますか」。手には事前に弁護団と準備した質問表。十八年間、ずっとぶつけたい思いだった。

 「当時の全証拠を検討し、犯人で間違いないと判断した。新たなDNA型鑑定で犯人でないことが判明し、深刻に思っている」。元検事は淡々と答えた。

 「反省しないんですか」「家族にも謝って。皆、苦しんだんだ」。菅家さんの心の叫びが続く。「先ほど申し上げた通り」と繰り返す元検事。検察側が異議を申し立てると、菅家さんは「黙っていて」と顔を紅潮させた。

 続いて、佐藤博史主任弁護人が「起訴後も違法に取り調べ、うその自白をさせたことが法廷での自白に影響した」と指弾する。元検事は「否認は虚偽だと考えられ、それを正す必要があった」と反論。検察側は反対尋問を行わず、三十回を超える異議申し立てで森川元検事を“援護射撃”し、法廷は荒れた。

 閉廷前、菅家さんが再び立った。「立場が逆になったらと考えて…。謝ってください。お願いします」と頭を下げた。質問表にはない問いだった。元検事は沈黙後「先ほど申し上げた通り」と小さくつぶやくだけだった。

◆『人間性がないのはあの人だ』
 「あの人はずるいですよ。全然反省の気持ちがない」。公判終了後、栃木県庁で開かれた記者会見で、菅家さんは語気を強め森川元検事への怒りをあらわにした。

 一貫して謝罪の言葉を発しなかった森川元検事の対応に、菅家さんは「あの人は、取り調べの際に私に『人間性がない』と言ったが、人間性がないのはあの人の方だ」と興奮した様子で何度も繰り返した。

 この日の公判で実質的な審理は終わったが、再審の大きな目的だった犯人にされた理由が明らかになったかどうかは「自分を自白させた人の気持ちが分からないので、達成できてない」と険しい表情で語った。また、佐藤博史主任弁護人も「この期に及んで誤りを認めないのはとんでもないこと。(自白の強要は)テープを聞けば誰にでも分かる」と強調した。

◆反省せねばならぬ
 高崎秀雄・宇都宮地検次席検事の話 われわれが考えるべき問題は菅家さんがなぜうその自白をしてしまったのかということよりも、真実に反する自白を見抜けなかったのはなぜかということ。真実究明のため、捜査して取り調べる立場に課せられた責任を果たせなかったことは反省しなければいけない。

 船山泰範日本大教授(刑法)の話 元検事の取り調べは極めて巧妙かつ誘導的で「人間失格」などと言って責めるなど自白強制といえる。任意性は認められず、当時のDNA鑑定の結果をもっても補完することはできない。当時は正しいと思っていたというのは言い逃れで、菅家さんに謝罪すべきだ。今回の再審で録音テープが再生されたことは冤罪(えんざい)の原因解明に役立つだけではなく、一般の人にとっても、取り調べの可視化の必要性が印象づけられたのではないか。

 元東京高裁判事の荒木友雄流通経済大教授(刑事法)の話 再審の目的は誤判原因の究明ではなく、被告の速やかな救済だと考えるが、地裁が自白の信用性を判断するため、録音テープの取り調べなどを認めたのであれば理解できる。ただテープの内容から「信用性がない」と言うのは難しい。検事がDNA鑑定に基づき、被告を追及するのは当たり前で、厳しすぎる取り調べはしていない。被告の供述は二転三転しており、非常に気の毒だとは思うが、裁判官として冤罪が防げたかどうか疑問だ。(東京新聞)


 結局謝らなかった森川大司元検事。ここで簡単に折れてしまうと後輩検事たちが萎縮してしまうというのも考慮にあるのかもしれませんが、基本的には証言通り「当時の全証拠を検討し、犯人で間違いないと判断した」と本気で思っているんでしょう。

 鈴木宗男も指摘するように検察官と言うのは国家を体現しており、その態度はなにかと横柄になりがち。一切の組織批判を許さず田中森一や三井環など内部告発者は悉く「犯罪者」の汚名を着せて社会的に抹殺してきました。

 小沢一郎のような権力者に対しては強い態度で臨むのもある程度しょうがないと思いますが、菅家さんのような一市民が検察権力に抗するのはほぼ不可能。同じ状況なら恐らくほとんどの人が「やりました」と言うでしょう。それほど取り調べは厳しく冤罪は起こり易いものです。

 巨大権力を持つ者として自覚はあってしかるべき。無辜の国民の人生を台無しにしておいて無反省などあり得ません。今回の冤罪事件とその後の大騒動は驕れる検察に対するいいカウンターになったのではないでしょうか。最後に個人的な意見としては、森川氏は謝罪すべきだと思います。


<田中森一元弁護士、控訴審も懲役3年判決>
 刑事事件の相談者から9千万円をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われた大阪、東京両地検の元特捜部検事で元弁護士の田中森一(もりかず)被告(66)の控訴審判決が22日、大阪高裁であった。湯川哲嗣裁判長は、懲役3年(求刑懲役6年)の一審判決を支持し、無罪を主張した被告側の控訴を棄却した。「すご腕の弁護士という信用に乗じた巧妙・悪質な犯行」と述べた。

 高裁判決は昨年7月の一審判決同様、田中被告が弁護士だった2002年10月、元貸金業の男性(47)から、男性の部下をめぐる出資法違反事件の相談を受けた際、「事件が落ち着くまで預かる」とうそをつき、男性が持つ9千万円を詐取した事実を認定した。また当時、被告がオーナーを務めていた航空測量会社の資金繰りが悪化し、現金を直ちに同社の債務返済などにあてたと指摘。「弁護士報酬の担保として預かった」との被告側主張を退けた。

 一審判決後、被告側から示談金の残額の半分を受け取った相談者が刑の軽減を求める嘆願書に署名し、被告側は量刑の見直しを求めていたが、高裁は刑を軽くするほどの事情ではないとした。

 田中被告は07年に自伝「反転 闇社会の守護神と呼ばれて」(幻冬舎)を出版し、ベストセラーになった。08年2月、別の巨額詐欺事件で懲役3年の実刑が確定し、弁護士資格を失った。収監後の同4月、今回の事件で大阪地検特捜部に逮捕された。(朝日新聞)


<元組員から接待…三井元高検部長1年3カ月ぶり出所>
 捜査情報漏えいの見返りに元暴力団組員から接待を受けたとして収賄罪などに問われ、懲役1年8月などの刑が確定、服役していた三井環元大阪高検公安部長(65)=懲戒免職=が18日、刑期を満了し、静岡刑務所を出所した。2008年10月に収監されていた。

 三井元部長は02年4月に大阪地検特捜部に逮捕される前、検察の調査活動費の不正流用について実名での告発を準備。一、二審で「口封じの立件で公訴権の乱用だ」と無罪を主張したが認められず、上告も退けられた。

 一、二審判決によると、三井元部長は大阪高検公安部長だった01年、捜査情報の見返りに元組員から飲食などの接待を受けた。二審大阪高裁判決は検察の裏金づくりを一部認定したが、最高裁決定は触れなかった。(スポニチ)





posted by リュウノスケ at 23:51| Comment(1) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

足利事件取り調べ録音テープ2

 森川 僕はね、別にうそついたから怒るとかさ、そういうことじゃないけども、何と言うかな、人をあやめたんだったら、ね。本当に反省してもらいたいと思うわけ。
 菅家 はい。
 森川 ね。あやめていないんだったらさ、認める必要はないわけで。
 菅家 (沈黙・約3秒)
 森川 こんな草むらに置かれて死んでっちゃった真実ちゃんかわいそうだと僕は思うしね。
 菅家 自分も思います。
 森川 君が本当に違うんだったら、真実ちゃんだって浮かばれないし。
 菅家 はい。
 森川 かと言って、本当に罪を犯しているのに罪を免れるんだったら、それこそかわいそうで仕方ない。だから、僕は本当のことを言ってもらいたいと思っている。ね?
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 それで、話しているわけでね。
 菅家 (約15秒沈黙後、涙まじりの声で)すいません…。
 森川 間違いないんだな? 真実ちゃんの事件は間違いないんだね?
 菅家 はい。
 森川 やったの?
 菅家 後は知りませんけども。
 森川 真実ちゃんのは間違いない?
 菅家 はい。すいません。
 森川 なんで違うって言ったの? 昨日、初めてだったね?
 菅家 なんか、もう、何て言うんですか、胸が苦しくなって、(涙声で)嫌だ嫌だと思ってたんですよお。
 森川 何が?
 菅家 1年間ですか、苦しくて。
 森川 うん。嫌だ嫌だって、何が嫌? 思い出すのが嫌?
 菅家 どっちも、それもありますけど。
 森川 うん。
 菅家 考えますと、今も苦しくて。
 森川 うん。もう逃げたい、忘れたいって気持ちがあったの?
 菅家 それはありません。それはありません。
 森川 うん、それで?
 菅家 苦しかったもんですから。何て言うんですか、怒んないでください。
 森川 怒らないよ。
 菅家 意地っていいますか、昨日来てもらった時はやってないって言いました。でもその時はもう苦しかったんです、本当に。
 森川 昨日は僕の目を一つも見なかったね。
 菅家 はい。
 森川 最後に雑談した時だけだね。
 菅家 ごめんなさい。
 森川 うん。僕のね、昨日の言葉がさ、助けてもらえるっていう気持ちがあったのかな?
 菅家 そういうんじゃないんですけど。本当に苦しくて。
 森川 そう。僕はね、昨日、真実ちゃんの事件は間違いないと思ってたから聞くつもりはなかったんだけども、それで、万弥ちゃんの事件と有美ちゃんの事件が古いっていうこともあって、よく分からないこともあったから聞こうと思って、この二つの事件、本当にやったのかということで聞いたつもりなんだよ。
 菅家 はい。
 森川 そしたら、君、起訴してる真実ちゃんの事件、一番新しい事件ね。これが違うなんて言い出したからね、あれあれって思ったんだけどね。
 菅家 本当、申し訳ないです。(沈黙・約4秒)勘弁してください。ごめんなさい。
 森川 今、こういうふうに裁判抱えている身の上、逃げたい気持ちもあるでしょう。
 菅家 はい。
 森川 まあ、警察が怖いという気持ちがあったところでね。
 菅家 はい。
 森川 それは誰しもあると思うんだよ。
 菅家 はい。
 森川 僕に対してだって、怖いという気持ちね。抱く人だっていること分かるけどね。
 菅家 はい。
 森川 だけど、怖いという気持ちがあったところで、言ったことが本当かどうかっていうことはまた別だから。ね。
 菅家 (沈黙・約2秒)
 森川 怖いから、本当のこと言っちゃったっていう場合もあるし。うそつけなくてね。
 菅家 はい。
 森川 怖くて、ほんの、でまかせにいいかげんなこと言ったっていう、ことだってあるけどね。
 菅家 はい。
 森川 でも、それは、いろいろ検討して聞いてるつもりだけどね。
 菅家 (沈黙・約15秒)
 森川 君がね、違うといって、頑張ってる時は、どうするのかって思ったの、本当はね。
 菅家 (沈黙・約3秒)
 森川 君が違うって否定したら罪を免れられるかなと、ほかの人はどう思うか知らないけども、僕は罪を免れられないと思っている。だから、僕は君を起訴したわけだ。君が否定しても間違いないなって。今まで君が話した内容とか、ほかの証拠から見て、後で裁判になって否定したって大丈夫だと。だから、今まで認めたのに急に否定したら、一体どうなるんだろうかなって思ってね。真実ちゃんを思いやる気持ちがもうなくなっちゃったのかなーと。
 菅家 それは絶対ないです。
 森川 絶対ないですって言うけどさ、昨日否定した時は、真実ちゃんがどんな気持ちで死んでいったのかなってことは考えなかったでしょう?
 菅家 いやあの、何回も言いますけど、苦しくて、考えてなかったんです、昨日は。
 森川 そうでしょう?
 菅家 はい。
 森川 それ考えてたら言えない言葉だと思ってるの。
 菅家 (沈黙・約4秒)
 森川 君が現場の河原に行って説明した事柄っていうのはさ、警察も僕も知らないこといっぱい言ってるんだよねえ。昨日、わけ分かんないで説明したって言うけども、わけ分かんないで説明したにしては、こんな具体的な説明を何でやるんだろうか。作り話ではできないですよ。
 菅家 (涙声で)昨日のことは勘弁してください。
 森川 うん、別に怒ってないから。それは気にしなくていいよ。
 菅家 (涙声で)ありがとうございます。
 森川 僕は君に素直な気持ちを持ち続けてもらいたいと思ってるわけ。
 菅家 はい、はい。
 森川 はっきり言って、ずーっとこういうのひた隠しに隠してきて、それで去年の12月にねえ。警察が来て、もうばれているということで認めたんだろうけども、せっかく認めてさ、ね。しかも、僕よりよく覚えてるんだよ。現場検証の時にね、検証があそこで終わって、さ。真実ちゃんのところに線香上げて花あげてっていった時に、君どうやったか覚えてる?
 菅家 覚えてないです…。
 森川 両手をついて、ごめんなさいって言って泣いちゃったじゃない。
 菅家 はい、それは覚えています。
 森川 しばらく立てなかったでしょう? 警察官に促され、やっと立ち上がって現場引き揚げていったわけじゃない。
 菅家 はい。
 森川 本当に自分でやったのでなくて、あんな動作できるのかなって、誰でもそう思うよ。
 菅家 (沈黙・約56秒)
 森川 裁判が長くなってくるとね。いろいろね、気持ちの動きが起きるんだけど。
 菅家 はい。
 森川 気持ちが途中で変わるなんて人も、よくあるんだけども、ね。
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 これだけの事件、人の命にかかわる事件がね、起きて、それが自分にかかわっているなら、人間としてのね、誠実さを失ったら終わりだと思うよ。(沈黙・約8秒)ひきょうなことを言って、罪を免れようとする人は世の中にいっぱいいるよ。僕もそういう人いっぱい見ているけども。そんなのは人間として失格じゃないかな。
 菅家 はい。
 森川 それでも誰でも過ちがあるから、こういう裁判になるんだけど。
 菅家 はい。
 森川 ただ、一度そういう話をした以上、素直に振り返って、もう自分の傷としてね、よく刻み付けておいてもらいたいと思うわけね。
 菅家 はい。
 森川 昨日のあれは、真実ちゃんのあれ、うそを言ったということで間違いないんだね。
 菅家 はい、すいません。ごめんなさい。取り消してください、昨日のは。(共同通信)
posted by リュウノスケ at 22:36| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

足利事件取り調べ録音テープ1

 22日開かれた宇都宮地裁の足利事件再審公判で、再生された録音テープの要旨は次の通り。菅家利和さんが足利事件について、宇都宮地検の取り調べに初めて否認した翌日(1992年12月8日)分。

 森川大司検事 また、ちょっと話を聴こうと思って来たんだけどね。
 菅家さん はい。
 森川 この前と同じように録音テープ回すけど、いいね?
 菅家 はい。
 森川 入浴ってのは週何回やるんだ?
 菅家 2回です。火曜日と金曜日です。
 森川 火曜と金曜。
 菅家 今日もしました。午前中。
 森川 何人でやるの?
 菅家 3人です。
 森川 どうだい? 東京拘置所とこっちと比べて。
 菅家 自分としては同じですが。
 森川 同じ?
 菅家 はい。
 森川 暖房とか冷房とかは?
 菅家 ありません。
 森川 そうか。
 菅家 運動ですか、それからお風呂。
 森川 運動は毎日あるの?
 菅家 月曜日と、水、木です。
 森川 こっちではやっぱり週3回なの?
 菅家 はい。
 森川 入浴の回数も?
 菅家 同じです。こっちと比べると、人と会話ですか、ないですね。
 森川 どういうところで?
 菅家 何と言いますか。自分から、こっちの職員の人の方が話しやすいといいますか。
 森川 何というか気分的に通じ合うのかな?
 菅家 はい。
 森川 戻ってよかったか?
 菅家 そうですね。やはり今まで見た人が仕事やってましたから。
 森川 そう。
 菅家 戻ってきたときは、なんか懐かしい感じしまして。
 森川 (沈黙・約5秒)ところで前にね、君からちょっと変なこと聞いたんでね、今日来たんだけれども。
 菅家 はい。
 森川 (沈黙・約5秒)今、起訴している、ね、(松田)真実ちゃんの事件。
 菅家 はい。
 森川 (沈黙・約5秒)あれは、君がやったことに間違いないんじゃないのかな?
 菅家 違います。
 森川 ええ?
 菅家 …違います。
 森川 違う?
 菅家 はい。
 森川 ふーん。
 菅家 それでなんか、いいですか?
 森川 うん。
 菅家 鑑定ですか。
 森川 うん。
 菅家 自分にはよく分かんないですけど、何鑑定っていいましたっけ?
 森川 DNA鑑定。
 菅家 そんなこと聞いたんですけど、でも自分じゃそれ全然覚えないんです。
 森川 だけど、DNA鑑定で、君とね、君の体液と一致する体液があるんだよ?
 菅家 全然それ、分かんないんですよ。本当に。
 森川 (沈黙・約5秒)え?
 菅家 絶対、違うんです。
 森川 違うんですって言ったってさ、君と同じ体液持っている人が何人いると思ってんの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 これはあれだよ、そんな、君の体液だって、あそこに現場のね、あそこにあったものと一致しているんだよ。
 菅家 (沈黙・約25秒。はなをすするような音)
 森川 それから、真実ちゃんの体に唾液(だえき)が付いているんだよね。いろんな意味で一致しているんだけどね。
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 じゃあ、今までね、認めてたのがね、何で最近になって急に否定する気持ちになったの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 僕はずるくなれと言ったわけじゃないんだよ。ん?
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 ずるくなれと言ったわけじゃないんだよ。
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 真実ちゃんの事件は、君が認めたから起訴したっていうわけじゃないんだよ。それだけのことじゃないんだよ。分かる? ほかに証拠があるからだよ。
 菅家 (沈黙・約15秒)
 森川 君が真実ちゃんの事件違うって言うとき、そういう話をするときは僕と目を合わせないでしょう? ん?
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 前にね。
 菅家 はい。
 森川 僕がいろいろ聞いたときには、いろいろ考えて下向いたりねえ。そういうときは別として、僕と目を合わせてたじゃないの。
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 違いますなんて、君否定するときは、僕と目を合わせてないね。なぜなの?
 菅家 (沈黙・約20秒)
 森川 考えていくほどでもないと思うんだけど、分かるね?
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 それだけじゃないんだよ。君、警察に捕まってからね。
 菅家 はい。
 森川 渡良瀬川の河川敷へ連れ出されたっていうのは。
 菅家 はい。
 森川 その検証の時が初めてだね?
 菅家 あ、そうです。
 森川 捕まってからだよ。逮捕前は別として。
 菅家 はい。
 森川 捕まってから、渡良瀬川の河川敷に連れ出されたのは初めてでしょう? あのバスでみんな一緒に行ったわけ?
 菅家 はい。
 森川 君のすぐ前の席に僕が座ってたね?
 菅家 はい。
 森川 あの時が初めてだね?
 菅家 そうです。
 森川 そうだよねえ。
 菅家 はい。
 森川 で、検証した時にね。真実ちゃんの服を捨てたという場面、君が説明したでしょう?
 菅家 はい。
 森川 最初はちょっと付近の様子が変わっててね。よく分からないと言って違うところ説明したっていうけれど、後で死体がここにあったんだと教えてもらってからは。
 菅家 はい。
 森川 あ、じゃあ、捨てたのはここだと言って説明したでしょう?
 菅家 はい。
 森川 君が説明した場所については、誰かから教えてもらったというわけじゃないよね?
 菅家 え。教わってません。
 森川 その場でね、死体がここにあったと教えてもらって、それだけ教えてもらってたよね。
 菅家 はい。
 森川 じゃあ、どこなんだと言って、あ、じゃあ捨てたのここですと。
 菅家 はい。
 森川 説明したんだね。僕はそばで聞いていたんだけど。で、君が説明した場所というのは、そのすぐ下から、真実ちゃんの下着が発見されてるんだよ。あんな詳しい場所まで新聞には出てなかったはずなんだけど。
 菅家 自分は、あの、河川敷から下りて、それで、ずーっと行って、で、坂がありますね。
 森川 うん。
 菅家 坂があって、確か、左側に木があったと思いますけども。
 森川 うん。
 菅家 で、下がなんか、落ちそうな感じがあったと思うんですけど。
 森川 うん。
 菅家 で、自分はそのへんだと一応あの、話してみたんです。
 森川 一応話してみたと言ったって、当てずっぽうに話したの?
 菅家 全然分かんなかったんですよ。
 森川 分かんないのがさ、実際の事実とさ、狂いがないわけだ。当てずっぽうで話したわけ?
 菅家 もう、全然分かんなかったもんで。
 森川 いやだから、分かんなかったんで、当てずっぽうで説明したの?
 菅家 大体あのへんだと思いまして。
 森川 何で? 何でそう思ったの?
 菅家 あの、前は、あの、橋の上から見ると、木がいっぱいあったんですけども、その時はあんまり木がなかった。枯れていたっていうか、そういうふうになってたんです。それで分かんなかったんです。
 森川 橋の上からって、そこまで分かった?
 菅家 いやそうじゃなくて、前はあの、草ですか、グリーンとか。
 森川 グリーン?
 菅家 グリーン色の、いっぱいありましたけど、その当時は、もう何て言うんですか、枯れてて分かんなかったんです。
 森川 (語気を強めて)分かんなかった。枯れてて、分かんなかったけれども、死体のある場所教えてもらってからは、ピッタリした位置じゃないの? 捨てた場所っていうのは。
 菅家 (はなをすするような音)
 森川 しかもね。
 菅家 はい。
 森川 死体をどう隠したか、どういうふうに説明した?
 菅家 (沈黙・約5秒)説明した時は、確か、抱いて。
 森川 抱いて、それはいいけれども、運んだ後どういうふうにしたか?
 菅家 抱いて、それで、置いて。それで、何て言うんですか、草ですか。草をかぶせたと。
 森川 何でそんな説明したの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 自分で実際にやってもいないのに、想像でそんな話ができたの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 はっきり言って、草をかぶせたなんていうことはね。前にね、(福島)万弥ちゃんの事件とか、(長谷部)有美ちゃんの事件を説明した時にも、そんな説明はしていなかったね? 遺体の隠し方っていうのは、もう全然違うんだよ。何で真実ちゃんの事件でね、そんな説明したんだろうか? 作り話にしても。
 菅家 (はなをすするような音)
 森川 どういうふうに隠されてたのか何かで聞いたことあるの?
 菅家 いいえ、ありません。
 森川 新聞か何かに出てたの?
 菅家 出てません。
 森川 じゃあ、何でそんな説明できたの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 君の説明はね、実際に隠されてたのと同じ状態なんだよ。誰にも教えてもらわなくてね、何でそんな説明ができたんだろう?
 菅家 (沈黙・約35秒。はなをすするような音)
 森川 しかもね、コンクリートの堤防をね、君行ったことなかったって言うんでしょう、今まで。ということは、あの検証の時が初めてだね?
 菅家 野球があった時は、あのグラウンド。
 森川 野球のグラウンドのことはいいよ。あのコンクリートの堤防はね、行ったことはなかったって言うんでしょう?
 菅家 その近くまで行ったことはないんですけど、野球やってましたから、そのコンクリートは見えたと思います。
 森川 (語気を強めて)コンクリートの堤防なんていうのは、警察もわたしも想像できなかったと思うんだよね。堤防上でね、首絞めて運ぶ時に、斜面で1回下ろしたとか、説明したでしょう?
 菅家 はい。
 森川 靴が脱げたなんて説明もしたでしょう?
 菅家 はい。
 森川 何でそんな説明したの?
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 そんな説明する必要はあったの?
 菅家 (沈黙・約10秒)
 森川 (穏やかな口調で)どうなんだい。ずるいんじゃないか、君。
 菅家 (沈黙・約5秒)
 森川 なんで僕の目を見て言わないの、そういうこと。さっきから君は、僕の目を一度も見てないよ。
 菅家 (沈黙・約20秒。小さくむせび泣くような声)
 森川 うん?
 菅家 (沈黙・約20秒。その後、涙声で)ごめんなさい。すいません。
 森川 うそだったの?
 菅家 (沈黙・約5秒。すすり泣くような声)
 森川 そうだね?
 菅家 (涙声で)ごめんなさい。勘弁してください。勘弁してくださいよお。
 森川 いいから。
 菅家 (おえつの後)勘弁してくださいよお。
 森川 うん。
 菅家 (泣き声。その後涙声で)すいません。
 森川 僕はね、本当のことを聞きたいっていう言葉を何回も言うよ。
 菅家 (涙声で)はい。
 森川 分かんないこともいっぱいあるから。
 菅家 (涙声で)はい、すいません。
 森川 それは言う。言うけどね、うそをつけっていうことじゃないんだよ、僕は。
 菅家 はい。(はなをすする音)(共同通信)
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