2007年11月20日

「入試より難関?」大学進学に資格テストを教育再生会議が検討

 政府の教育再生会議(野依良治座長)は20日の合同分科会で、大学進学希望者に「高卒学力テスト」(仮称)を実施し、合格者に大学受験の資格を与える制度の検討に着手する。

 受験生の負担増につながるとして、一部委員からは慎重意見も根強く、年末の第3次報告に向けて大きな議論を呼びそうだ。

 「高卒学力テスト」は、高校生の学力低下の問題や昨年に全国各地で相次いだ高校の必修科目の未履修問題などを受け、生徒の学力水準や履修状況をチェックするのが狙いだ。

 制度設計の素案によれば〈1〉国公私立や選抜方法を問わず、大学進学を希望する人は必ず受験〈2〉受験科目は、必修科目から保健体育、芸術などを除いた国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語〈3〉全科目の合格者に大学進学資格を付与――などが主な柱。難易度は「高等学校卒業程度認定試験」(旧・大学入学資格検定)を想定しているという。(読売新聞)


 政府の教育再生会議が大学入試改革の目玉として、進学志願者への「高卒学力テスト」導入の検討に入る。背景には、大学全入時代の到来をにらみ、入学者の学力低下傾向に歯止めをかけなければ、最高学府にふさわしい教育を行えなくなる大学が拡大するとの危機感がある。

 改革素案が「大学入学時に必要な学力が備わっていない学生が増加」していると指摘するように、大学教員の間から「九九さえできない学生もいる。そんな学生に何を教えればいいのか」(国立大准教授)との声が聞かれる。

 再生会議関係者は「誰でも入れる大学にも助成金という名の税金が投入されている。大学淘汰を促して『質』を担保し、国際競争力の基盤となる人材を育成することが必要だ」と指摘する。

 ただ受験生の負担が増すことへの批判が広がる可能性もあり、第三次報告に盛り込まれても、直ちに実現に向かうかは見通せない。

 文部科学省の調査によると、高校で学ぶ内容を大学で教える「補修」は二〇〇五年度で二百十校と全体の約三割にも及ぶ。一方、少子化が進む中で大学側は学生の囲い込みに躍起。定員割れしている四年制私立大は全体の約四割に上っているとされる。大学進学のハードルを上げる高卒テストには、大学経営者から反対論が噴き出すことも想定される。(中国新聞)


 少子化の結果低偏差値の無名私立なら誰でも入れるようになってしまった日本の大学。当然のこととして授業が成立しなくなってしまい、その特効薬として教育再生会議は「高卒学力テスト」という妙案を考え出しました。

 補助金削減のための大学統廃合が主目的であり、学生のことなど全く考えてないという気もしますが、一応建前としては筋が通っています。懸念される受験生の負担が増すとの批判にはセンター試験を必須にして合格点を設定すればいいだけの話。どっちにしろこういった試験はあるべきだと思いますし、その結果潰れる大学が出てきたとしてもそんな名ばかりの大学は淘汰されてしかるべきだと思います。

 誰とは言いませんが二世議員のなかには裏口入学で有名私立大学を卒業したと噂される人がいます。全く無試験で学歴を得て国会議員になり、恥ずかしげもなく教育を語ったりするなど笑止千万。愚かな二世議員を国政から排除するという意味でも「高卒学力テスト」はやる価値があるでしょう。


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posted by リュウノスケ at 20:45| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする