2007年03月24日

「スライダーが苦手?」怪物中田翔今後の課題

<センバツ高校野球:日本文理0−7大阪桐蔭>◇23日◇1回戦

 優勝候補の大阪桐蔭(大阪)が日本文理(新潟)に完封勝ちして初戦を突破した。注目の中田翔投手(3年)は甲子園初先発で、7回1安打無失点。4回まで7四死球と制球を乱したが、その後は落ち着きを取り戻した。打線も1回に2点先制。その後も盗塁やスクイズなど小技も絡めて効率良く加点した。

 中田は「甲子園で初めての先発で緊張したけど、周りのみんなに助けられた。勝ててよかった」と順調な滑り出しに笑顔を見せた。(日刊スポーツ)


 先発で7回まで投げて四死球の嵐だった投手中田翔。150キロという前評判だった球速も怪我の影響か140がやっと。球威も制球力もなかったんですが、荒れ球と相手の自滅が幸いしてなんとか抑えました。しかし、ほとんどストライク入ってなかったんですけどね。

 日本文理ナインはボール球に悉く手を出す一方カウント狙いの置きにいったど真ん中の棒球を見逃す拙攻。「中田翔」というビッグネームに萎縮しちゃったんでしょうが、普通によく見てストライクだけ打てば簡単に攻略できたのに。どっちにしろ投手としての中田は大味で完成度はさほど高くない印象を受けました。

 さて、ピッチングはさておき肝心の打撃。昨夏ハンカチ王子と対戦した際にも思ったんですが、中田という人はアウトコースのスライダーを簡単に振ってしまいます。ストライクゾーンからボールに外れるんだから絶対に振ってはだめなのに選球眼が悪いのかどうしても手が出ます。一年経っても全く直っていませんでした。あれではプロ入りしたらスライダーばっかり投げられますよ。

 90年代横浜にグレン・ブラッグスという黒人の助っ人外人がいました。筋肉質の引き締まった体と精悍な顔つき、ダイナミックなスイングなどが『巨人の星』に出てくるアームストロング・オズマにそっくりというカッコいい選手だったんですが、来日二年目まで相当な成績を残したものの怪我に加えて弱点を見抜かれた結果成績はジリ貧。4年目のシーズン終了後に同僚のローズを残して帰国しました。

 その弱点というのが中田と同じくボールになるスライダーに手を出すという悪い癖。ストライクが来るまで我慢すれば幾らでも打てるのにスライダーを振ってしまうので簡単に打ち取られていました。何度も言いますが、プロというのは弱点が分かるとそこばかり投げてくる修羅の世界。94年にブラッグスを抑えてHR王を獲った大豊も後にインコースの落ちる変化球が打てないのを見抜かれて悲惨な晩年を送りました。

 もちろん中田は凄い選手です。あそこまで振り切れる豪快なスイングはまさに天性のもの。空振りやポップフライを見るだけで凄いと思える選手なんてプロでも数えるほどしかいませんからね。選球眼を鍛えてボール球を振らなければプロでもすぐに活躍できるのは確実。それだけに投手としての練習よりスライダーを振らない訓練を徹底してやるべきでした。

 中田が投げないとすぐに負けてしまうのかもしれませんが、投手としての練習はプロ的にいえば正直無駄。勝ったのでこれからHRを量産するかもしれませんが、マスコミがいくら騒いでも浮かれることなくきちんと弱点を克服して欲しいものです。西谷浩一監督の指導力が問われます。


<参照>
You Tube 06/08/12 斎藤佑樹 vs 中田翔
日刊スポーツ センバツ高校野球スコア速報(3月23日) 大阪桐蔭 対 日本文理
posted by リュウノスケ at 00:05| Comment(2) | TrackBack(0) | スポーツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする