主催者は「市民感覚と乖離した非常識のたまもの。今後の特権廃止への取り組みを期待する」との“表彰状”を都議会に送る予定だ。
2位は政務調査費とは別に当選一期目は60万円、二期目以上は120万円を上限に海外視察の実費を支給している横浜市議会。3位は埼玉県議会。2003年のタイ視察で6人の議員に買春疑惑が浮上し、そのうち二人がその後、議長に就任したのが理由。
「なくそう!議員特権 つながろう!みどり・共生・平和の市民派議員キャンペーン2007」(事務局・東京都小金井市)が主催した。
昨年11月から候補を募集した全国23団体の中から、事務局が厚遇度などの目立つ9つを大賞候補にノミネート。5人の審査員と約120人の来場者による投票で順位を決めた。222点の持ち点で1位は54点、2位は45点、3位は39点だった。
4位は兵庫県(23点)、5位静岡県(22点)、6位名古屋市(21点)の各議会、7位は全国市議会議長会で10点、8位が4点で同点の東京都文京区と広島市の両議会。(共同通信)
夕張市も破綻して全国的に歳出削減が叫ばれるなか相変らず無駄遣いを続ける地方議会を指弾したこのおもしろ企画。無駄な公共事業特集などは視聴率が取れるのかテレ朝を中心に取り上げられることが多いんですが、地方議会の議員特権などは良心派議員やオンブズマンの活躍が頼りです。
石原慎太郎も共産党に叩かれていますが、ちゃんとチェックしてくれる人がいないと権力というのは確実に堕落しますからね。生活保護を打ち切って自殺者を出したり上下水道料金を一方的に値上げして庶民から金を巻き上げたりする一方でこういった浪費を続ける悪代官のごとき議員には言論という名の天誅を下さなければ民主主義は成立しません。
それにしてもランキング方式にしたのは秀逸でした。どこの議会も1位にはなりたくないので少しは無駄遣いも減るでしょう。準備が大変だと思いますが、これは絶対に毎年やるべきです。頑張ってください。
<「ワースト議員特権コンテスト」投票結果>
1位 東京都議会(54点)
・議員一人に月額60万円の政務調査費は全国トップレベル。勤続30年で65−90万円相当の肖像画と6万3000円のダイヤ入り記念章を贈呈
2位 横浜市議会(45点)
・海外視察の際1期目60万円、2期目以降は120万円をそれぞれ上限に旅費を支給。在職20年目から5年ごとに10万円相当の商品と箱入り肖像写真を贈呈
3位 埼玉県議会(39点)
・2003年のタイ視察で買春疑惑。その後、視察した議員6人のうち2人が議長に
4位 兵庫県議会(23点)
・車のリース料との虚偽報告で2年間で110万円の政務調査費をマイカーローン代に充てた。参加無料の講演会に政務調査費から11回、22万円の参加費を支出した例も。また、自己・家族所有の自宅事務所賃料として総額252万円を政務調査費から支出。同様に136万円を支出の例も
5位 静岡県議会(22点)
・1期4年、議会全体で総額16億円あまりの政務調査費に領収書の添付の必要なし
6位 名古屋市議会(21点)
・引退議員6人が、市の外郭団体の「監事」に就任、週2回、午前中だけの勤務で月給34万円8000円など
7位 全国市議会議長会(10点)
・永年在職議員の副賞で記念バッジ贈呈。在職50年で1万5000円相当のダイヤ入りバッジ。
8位 広島市議会(4点)
・議会に出席するたびに交通費などとして支給される費用弁償が、定額で1万1000円と高額
9位 東京都文京区議会(4点)
・月額2万5000円以上が相場の区役所地下の駐車場を年額2万5000円で利用できる。他に費用弁償を1日4000円支給
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